表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1

「タイトル未定」


カァ・・カァ・・カァ・・・

俺はデッキで海を眺めながらカモメめの鳴く声を聞いていた。あたり一面、真っ青な海を見ながら時折吹く潮風に身を任せていると、まるで映画のワンシーンのようだ。

「はぁ〜まさか本当に当選するとはなぁ・・・」

そう、実は俺は今豪華客船のツアーに来ていたりする。俺の職業は探偵で、は別に金持ちというわけではない。では何故ここにこれたかというと・・・

「中山さん!ここにいたんですか!」

後ろから声がかかる。彼の名は金井。スーパースニッカーズの創設者の一人で俺の友人だ。スーパースニッカーズって何よ?だって?ここだけの話、スーパースニッカーズとは俺が所属している秘密結社なのだ・・・嘘だけど。そうそう話の続きだったな。何故ここにこれたかというと何てことはない。雑誌の懸賞で当たったからだ。で、俺はそのときにふざけてスーパースニッカーズの名前で応募したら見事当選したってわけだ。

「おう金井かw他の奴らはどうした?」

「皆で中山さんの事探してたんですよ。もうすぐ夕食の時間なんでww」

「あ〜wもうそんな時間かw他の皆はどうしてる?」

「皆着替えて先に向かってますよw」

「久しぶりにスーパースニッカーズでの食事だなw」

そう、スーパースニッカーズの名前で当たったんだからという事で俺はメンバーを誘うことにした。定員が5名だったから予定が合った金井の他に、中尾、高橋、鹿倉、が参加している。他に奴らも誘いたかったんだが定員5名の上に他は予定が合わなかったという事でこのメンバーが決定した。

「それじゃ俺も身だしなみ整えて食事にいきますかな!せっかく衣装とかもレンタルできるんだしな」

「じゃぁ俺先に行ってますんで!」

「おうwまた後でなw」

金井の姿を眼で追いながら俺は宛がわれた部屋に向かうことにした。ここのツアーでは夕食だけはかなり豪華なようで、服装をレンタルできることになってるのだ。

 俺はセットしてあった髪をエレガントにセットしなおし、全体的に黒っぽい色でコーディネートし、夕食に向かった。

会場には既に参加者が集まっており、俺が会場についてしばらくすると明かりが消え、ステージがライトに照らされた。

「お集まりの皆様!本日は本ツアーにご参加いただきまことにありがとうございます!私は穂本ツアー中、司会を勤めさせていただく松田でございます。それでは本ツアーの主催者である新条氏による挨拶と本ツアーの説明がございますのでどうかご清聴ください」

 そういうと松田は下がり、主催者が現れる。どうでもいいことかもしれんがなぜかマンとがついている。・・・何故にマント・・・

「ただいまご紹介に預かりました新条です。さて、今回のツアー、表向きは豪華客船3泊4日の旅となっておりますが・・・実際にはグループによるミステリーグランプリツアーとなっております。ここに参加された皆様は、応募の際のアンケートを模したテストに合格された方、私の仕掛けた暗号を解かれた方、はたまた持ちえた強運によりここに導かれた方々ということになります!」

 ここにきて俺の雲行きが怪しくなってくる。何故ならアンケートは適当、暗号の心当たりもない、更にミステリーなんて名探偵コナンくらいしかかかわったことない・・・といった具合である。しかも他のメンバーに限ってはそのアンケートすら覚えがないのだからこれはいかがな展開だろう・・・更に主催者のスピーチは進む。

「それでは参加者の皆様のなかでテストに合格し、単独で参加された方々にはチケットに同封したカードに書かれた数字が書かれた参加者を探し、集まってください!そこでであった方は本ツアー中、あなたのチームメイトということになります。また、暗号を解き、グループで参加された皆様にはグループの名前が書かれたカードが入っていますので、グループで固まってください。」

 ご丁寧にスーパースニッカーズ御一行様と書かれたカード手元にあるが特に意味はなさそうだ。俺たちは異動する必要がなかったわけだが、他の参加者はあわただしく移動し、チーム分けが終ったようでチームが出来上がった。どうやら参加チームは全部で6つあるようで、メンバーは5人固定のようだ・・・と思ったらこちらに一人近づいてくる。

「あの〜スーパースニッカーズってここでいいんですか?」

 そこにはなんとも頼りなさそうな青年が立っていた。表情が困ったことになっていて余計に頼りなく見える

「そうだけど・・・キミは?」

俺が眉をひそめながら聞くとその青年はひぃ!って表情をして話し始める

「なんか僕、おまけ枠での参加枠に当選したみたいで・・どうも暗号をといてグループで応募したチームに一人の割合でおまけがつくみたいなんです。僕のチケットに同封された手紙にそう書いてありました・・・」

といってもだ、他のチームは皆5人だ。そうなるとグループでの参加は俺たちだけ・・・ということにならないか・・・?

「ということなのでよろしくおねがいします!」

よろしくお願いされてしまった。

「さて皆様!チームも分かれたことですし本ツアーの具体的な説明をさせていただきます。松田君、例のものを皆さんに」

そういうとなにやら封筒のようなものが参加者に配られていく。まぁ本当に封筒だったわけだが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ