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お気に入り登録ありがとうございます!


精一杯頑張ります(*^o^*)

「説明してくださいますか?」

 ニッコリ笑って言ったその言葉に、王様がこちらに視線をよこした。

王様の周りの人達は、何故か顔を赤くしていたが、王様だけは表情を変えず、目を少しだけ細めた。


「説明とは?」


「私が何故ここにいるのかと、何故私が殺されなければならないかということです」


 また王様を真っ直ぐに見て言ってのけると、黒髪の美形は、大層楽しそうな目をして答えた。


「何故かとは…面白いことを言うな。まぁ答えてやろう。まず、お前をここへ召喚したのは、私の妃にするためだ。そして、何故殺されるかというのは、私がお前を必要としていないからだ」


その言葉はあまりにも理不尽過ぎた。人生でこんなにも憤慨したことはないだろうというほど体が熱い。


逆に頭はどんどん冷えてきて、その勢いのまま私は笑顔を捨てて、王様に告げた。



「私の価値を決めるのは、貴方ではありません。今、ここで私の命を奪うということは、私の人生を貴方が奪うことと同じこと!もし、そんなことが許されるなら、私が貴方の人生を決める!貴方はクズだ。誰かの人生を、生きている時間を、たった一言で終わらせるなんて!!」



言ってから気付いたけど、この人王様だった。

まぁ知ってたけどね…あーあ…短い人生だったな。


どうしてか、不思議と後悔はなかった。静かに死を受け入れる。


コツコツと足音をたて近づいてくる王様を見ても恐怖は湧いてこなかった。


けれどその腰にある剣を見ると痛そうだな、と思う。目をギュッと瞑った。

ごめんね。みんな。帰れなくて。最後に家族に別れを告げた。




足音が止まった。





悲しまないで。

私は幸せだったから。

さようなら。大好きな家族。




体が浮かんだ。



ん?体が浮かんだ?ていうか担がれてる?なんでっ!!



感傷に浸る暇もなく私は何故か王様に担がれてます。



・・・・・なんで?



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