02
間違えがあったら指摘してくださると嬉しいです。
暗く静かな闇の中で私は光を見ていた。その光の球体は、私の前に浮かんでいて、私はそれをただ見ていた。心の中で、早く立ち上がって出口を探さないと、と考えていたけれど体が動かない。そして、置いてきてしまった家族のことを想った。
父さんと母さんは今日帰ってくるの遅いよなぁ。修兄と郁兄は、ご飯作れるのかなぁ…確か二人はなんでも出来るくせに料理だけは、下手だったから今頃喧嘩してそうだ。みんなは朝起きられるかなぁ。会社に遅刻したら大変なことになっちゃう。
早く帰らなきゃ。早く早く。そう思ったらようやく立ち上がる気力が湧いてきた。よしっ!と気合いを入れて立ち上がってみる。足は、地面で擦れて怪我をしているかと思ったけど無傷だった。まぁ傷がないのにこしたことはない。このよくわからない空間から出なきゃ。
すると私の前でふわふわと浮かんでいた光る球体が、ゆっくりと動き始めた。まるでついてこいって言っているみたいだ。
まぁ、何処にいけばいいか分からないからついていくことにした。真っ暗な闇の中を小さな光を頼り歩く。不思議と恐怖はなかった。そして、光が唐突に止まった。
ここまで…?いや…暗いままなんですけど。不審に思って光に目をやると、言い訳がましく動いている。
…なんかやな予感がする。と思った瞬間に光が弾けた。眩しくて目を瞑る。あぁ、また意識を失うのか。さすがに二回目ならもうわかるぞ!
でもこれで出られるかもしれない。早く家族に会いたいなぁ。
立て続けに考える頭の中で、囁く声を最後に意識を手離す。確かに私は声を聞いた。
ごめんね。でも特典は沢山つけたから。そこらへんは安心してね。
ってどういうことでしょうか?