みずいろ
私はここが、どんな法則からもどの宇宙からも関係なくどこかの星のように、もう限りの見えた大地でもないことを 目を開け、薄暗く空耳だがジーと蝉の鳴く声の聞こえるような世界と感じ、すぐにわかった。見えもしないはずの白い月がばんやりと照らす。あなたはここには来られないかもしれない。
私たちは………終わりなき永遠を求めている。
ただただ薄暗く、他のどんな宇宙からも、どんな法則からも解放された、
四方八方、限りのない草原を
息もせず、座り込み、意味もなく走り、怒り、自分がなぜここにいるか考え、
失望し、抜け出したいという
希求を深め、対象もなく、
泣いて泣いて、乞い願い、
…………
「その苦しみよりよいものなど、
どこにもない」
と思いはせずとも、
いつかは消える心の隅に置き、
それが永遠であればいいのだ。
拙作をお読みいただきありがとうございました。
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