消えた石
太陽「あっ!京置いてきた!!」
止まっていた思考が京を思い出したことにより働き出した
急いでスマホを出す
京から1度電話が来ていた
慌てて折り返し電話をかけながら駅へ向かう
プルルルル…プルルルル…プルル‥ピッ
京「太陽!何やってんだよぉ
俺も駅出たのに見つかんないし」
太陽「ごめんちょっと用があって
今駅に向かってるから」
京「まったくもー早くしろよ」
太陽「おうまたあとで」
電話を切り、京は大丈夫なのかと慌てて戻るが駅にいた黒い奴らは桜と彩を追いかけこちらに移動したようで何度かすれ違ったが追いかけてくる様子はない
遠目に京の姿が見え一安心した
太陽「京!ごめん!」
京「おうよー
切符買ってあるから帰るぞー
お前が飛出すから、かわりに俺が怒られといたぞ笑」
太陽「ぁあ…いろいろとごめん!」
電車に揺られながら京はスマホをみて少しにやけている
太陽「桜ちゃんとはうまくいったの?」
京「俺に抜かりはない!太陽が彩ちゃんの気をそらせてくれたおかけで連絡先Getだぜ!
サンキュー!太陽はどうだったんだよ?」
太陽「全然っダメ!
嫌われてるかもしれない〜桜ちゃんから聞き出してよ」
京「そしたら俺らが繋がってるのバレちゃうじゃん
まだリスクがあるから今は無理
次の機会に頑張れよ!実際結構気にったんだぁ〜? なるほどねぇ太陽の好みは彩ちゃんみたいなのかぁ」
太陽「うるせぇやめろ
お前だって桜ちゃんみたいな初めてだろ?」
京「まぁね!あの二人すごい浮いててさ!
ちょっと声かけてみたんだよね、そしたら…」
京が話してるのを遠目に聞きながら
たまたま見かけた時から気になっていたなんて言えないと1人冷や汗をかいていた。
系の話をなんとなく聞きながら
それぞれの最寄り駅で降り帰路を歩く
ふたたび影を見たが特に何もなく家に帰れた
あれは何だったんだろうかと考えながらシャワーを浴びに風呂場に入った
せなかをして洗っていると首の後ろあたりが一部ボディータオルの当たる感覚がなく不思議に思ったがそれよりも黒い人形の事が気になってしかたない
思い返せば彩さんの様子が少し変だった気が…ゴン!
太陽「いてっ!たく!この家の風呂狭すぎるだろ…」
太陽の身長は高く安いアパートのお風呂ではとても不便だ
当たらないよう面倒な風呂を早く終わらせようと
いつの間にか考えるのをやめていた
風呂を出て今日の片付けをしているとカバンの中に
今日拾った石がないことに気がついた
あれ?ここは開けてないし彩さんに見せてもいない…
…まぁ…いいか。彩さんの落とし物とは限らないし
なくしてしまったものはしかたない見なかったことにしようと明日の用意をして眠りについた