異変
彩「ここまででいいから
改札出るとまた金かかるし家も近いし」
京「寂しいこと言うなぁ笑
じゃあ改札の中から見守るよ本当に大丈夫?」
彩「当たり前でしょ」
4人で厳密に言うと京、桜、彩が横に並び
俺は後ろからトボトボついていく
3人と1人の帰り道だ
ボーっと彩の後ろ姿を盗み見ていた
彩の連絡先聞けなかったなぁ…
今度は京に手伝ってもらうか…
でもなぁ…こいつ絶対に茶化すよなぁ…はぁ…
そんなことを思っていると改札前なんてあっという間だ
ふと顔をあげて二人を見送ろうとすると
異常な光景が目に入った
形状的には人形をしているが
ホラー映像のように体が左右にズレたり
捻れているように見える
そんなのが10体近く視界に入った
俺は今まで霊なんて無縁で感じたことすらないのに
今は恐ろしいほどはっきりと見えている
太陽「なんだよこれ…」
京「ん?どうかした?なんかあるの?」
どうやら京には見えないらしい
彩も桜も気に止める様子もなく改札を出てしまった
すると彩は振り向きもせず桜の手を握り
桜はニコニコしながらこちらに手を振っている
しかしまっすぐ進んでいこうとする彩達に3体ほどの
黒い人形がゆっくりと近づいている
このままじゃ二人が危ないかもしれないと思ったと同時に体が動いていた
京「たっ‥太陽?!」
俺は改札口を飛び越え二人に慌てて近ずき
背中を押し、手を握り走り出した
太陽「二人ともついて来て!逃げるんだ!」
二人ともビックリしていたがなぜか彩まで文句も言わずついて来た
数分走ると影の姿は見えなくなり
走るのをやめ説明しようと口を開いた
太陽「急に引っ張って来てごめん
なんか変なものが見えて黒っ」
彩「黙れ!!」
急に彩に一喝されてしまった
今までは何も言わず付いてきたのに混乱してしまう
彩「止まったて事はもう大丈夫なんでしょ
霊感でもあるの?
助かったわぁ」
いいながら彩は俺に近ずき桜に聞こえない様に耳元で話し始めた
彩「いつから見えるの?」
太陽「えっ…さっき初めて…」
彩「ふーん
まぁ気をつけて帰るわ。ありがとう」
言うなりもう一度俺の顔を確認して桜の手を取りさっさと帰っていってしまった
桜もオロオロしていたが諦めて離れたところから手を降ってくれた
…何なんだよ…全部意味わかんねぇ…