47,XXY
47,XXYと書いてみると数学のような感じがするが、生物の話である。
「Xが1つ多いね。クラインフェルター症候群だね。」
泌尿器科の先生が言っていた。
うちの旦那はX染色体が1つ多い。
クラインフェルター症候群は、男児が(1つではなく)2つ以上のX染色体と1つのY染色体をもった状態(XXY)で生まれる性染色体異常。
500人に1人…
不妊の原因…
調べるといろいろでてきた。
図書館や本屋さんに男性不妊の本を探すもなかなか見つからない。
私のいるこの小さな世界は、まだ不妊=女性なのかもしれない。
クラインフェルター症候群…うちの旦那は男性ホルモンが人より低い。
筋肉があまりない。
ヒゲ・体毛があまりない。
思い当たることは沢山あった。
もし精子を回収する手術をした場合、さらに男性ホルモンが低くなるという。
(回収率は50%と先生が言っていた。)
手術後は鬱みたいになったり、疲れやすくなったり、男性更年期障害が現れやすくなるとネットには書かれていた。
心も体も疲れてしまう状態に私は恐怖しかない。
体力が低い旦那に手術を勧めるのは、私にはできない。
この先が心配すぎる。
私は旦那の体が1番大事なのだ。
だけど、旦那の望みは違う。
さらに先の未来を大事にしている。
「そういえば、精子凍結は6月から安くなるよ。もし手術するならオススメは6月以降だよ。」
泌尿器科の先生は淡々としている。
その淡々さになぜかすごく救われる。
気持ちがいろいろあると今は疲れてしまうから。
淡々さに救われる。
カウンセリングまであと少し。
不安に思うこと、手術のこと、いろいろ聞いてこようと思います。