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 第一章 02 精霊とこの世界

【女神召喚】


  フィレンツェレル王国の王族に、代々伝わる儀式。


 はるか昔、王国が瘴気に覆われ、魔物が蔓延はびこりし時、白髪に生まれた乙女に異世界から来る乙女の魂を憑依させ女神とした。


 女神は精霊と契約し、魔王を討ち滅ぼし、王国に平和と富をもたらしたとされる。


 人は彼女を女神と呼んだ。 


【女神召喚】


  フィレンツェレル王国の王族に、代々伝わる儀式。


 はるか昔、王国が瘴気に覆われ、魔物が蔓延はびこりし時、白髪に生まれた乙女に異世界から来る乙女の魂を憑依させ女神とした。


 女神は精霊と契約し、魔王を討ち滅ぼし、王国に平和と富をもたらしたとされる。


 人は彼女を女神と呼んだ。


 城下街近くの森は、魔物がうろうろしていてとても大変らしい。


 詳しい理論は判明していないが、ある一定以上の濃度の瘴気が魔物となるらしく、瘴気が濃くなれば発生する魔物もそれに比例して強くなるそうだ。


 そこにいる魔物を倒すとその周辺の瘴気は薄くなるため、魔物を倒し続ければ瘴気が必要以上に濃くなることは防げる。


 しかし数世代毎に、魔物を倒す速度を遥かに超える速度で瘴気が濃くなる時代があったそうだ。


 そのような時、昔から王国内に女神となる乙女が現れたそうだ。


 女神の使う魔法というのは、かなり強力なようで、あっという間に魔物が殲滅されるらしい。


 この術のおかげで、魔物を倒す速度と邪気が濃くなる速度の釣り合いが取れるようだ。


 一説によると女神は、その勇敢な心で

魔物を恐れなかったとか。


 無理だっつーの。


 そんなふうに常日頃は自然発生する女神らしいが、私じゃなくても次を待てば良くないかしら?。


 時の女神があらゆる術を検証し構築したのが、彼方より女神となる乙女を召喚する、この儀式であると言われている。



 はた迷惑なことに、そんな儀式が成功し今にあたるのだから困る。



 この儀式が成功し、精霊契約まで成功し

完璧に女神になってしまった事を私は隠したい。


 しかし昔の女神は偉大な女性だったようだ、女神召喚の儀式を王族に丁寧に伝えていたようで成功させてるし。


 私を女神に。


 女神は、五年も現れずようやくあらわれたからか盛り上がりまくっている。


 今回喚び出せたのは、奇跡なのだとか。


 過去と比較して、どんな精霊と契約し

どのような力を発揮するか今日は話し合うのだとか。


 今日は、地獄だ。

ここまでが、昨日と今日で知った【女神召喚】についての話である。


 そして、現在、私はメイドリーさんから

逃げ回りながら女神の力を隠す方法を

探している。


 ええ、格好悪かろうが絶対に女神にならない。


 クローゼット・・・に隠れている。



 あの儀式の後、部屋に入ってきた金髪君と女の子は紛れもなく、この国の王子様とお姫様であったようだ。


 その第一王子様とお姫様も私を

探し回っている、大人数で探さず

少人数で探してるのが救いだ。


 ありがとう。



 しかも白髪のふわふわとした髪に、透明感のある白い肌桜色の唇、少したれ目のミステリアスな魅力の少女に転生したのね。


元の私は、黒髪に茶色の目でつり目の

もこもこパジャマの日本人だわ

パジャマだけこの子と同じなのが

不思議だけど何回見てもこの子可愛い。


 なんて隠れながら自分の姿に見とれてしまう、女神の証の白髪もとてもこの少女に

に合っている見た目は17歳くらいだろうに

女神などと言われ魔物退治なんて可哀相だ。


 元の魂は、どこに行ったのだろうか?

この世界のどこかに居るのだろうか。


 居たら変わって欲しいのだけど、そして私は元の世界に帰りたいな。いくら転生しても幸せじゃ泣きゃ意味ないし、魔物退治するくらいなら元の世界のがいくらかマシだわ。


 私がルーヤに尋ねるとぶっきらぼうに

何回言わせるな帰る方法は無いし帰れても魔物退治で魔王を倒せたらと言われてしまった。


 どうやら戻る方法は今のところないってことが分かって、絶対に見つかると命が

危ない事もわかった。


 それで必要なことを簡単に聞き終えた私は、やっぱり怖かった、その足でこの国を出ることにした。


 まずは手始めにこのクローゼットから出て、このクローゼットがある王宮から出て、王宮のある王都から出て、遠くに逃げること。


 とにかく、ここにいたくなかった。


 歩き回る足音が遠のいては、また近づくので怯えてるとリーヤに怒鳴られてしぶしぶ

廊下を歩きお城の庭へ出た。


「聞こえる、足音がするぞ」


 ルーヤが耳をすましながら魔法で遠くの音が聞こえるんだと、どや顔で私に言ってきたので少しムッとしながら尋ねてみる。


「ルーヤの魔法って、そんなのわかるんだ」



 ルーヤはすごいだろと鼻を鳴らしながら私に言っていたが、きょろきょろ周りを見た後に俺と契約したお前なら使えるんだがと

ふてくされながら魔法を使えと私に言ってきた 。


 

「お前にも使える飛べってねんじろ」


 ルーヤに言われた通り胸に手をあてて

  呪文を唱えると身体が浮いて

木の上に着地したのはいいものの、

地面からはかなり高いらしく

追いかけてきた騎士達はすぐどこかに行ってしまった。


「ふぅーあっちに行そろそろ下ろしてれよ」


「自分で魔法を解けるかしら?」


「んー、ステータスは見ないのか?」


「ちょっと待って。『ステータス』」




 『ステータス』と唱えると、目の前に術者のみが見ることができる半透明のウィンドウが現れ、そこに私のステータスが表示される。


--------------------------------------------------


 フローラ・ダマスクローゼンヌLv.999/女神


年齢 17歳


【転生者】転生者:姫宮ひめみや 詩織しおり


 HP:5000


 MP:6,0776


 戦闘スキル:


  精霊魔法:Lv.∞

 

ギフト:魅了

微笑みかけたりすること

相手の心を引きつけて夢中にさせてしまうこと。


--------------------------------------------------


「これが私のステータスね、この身体の女の子の名前と……。えっ?転生者とかがっつり書かれてるし」


 ステータスを見ながらこれは、まずいと

あたふたしてると木の上にいるのを忘れて

真っ逆さまにおちていくのだった。


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