恋の幻想だったかのように。。。。
どうも、初投稿です!
本作は稚拙な文章と表現ですが、僕の実体験を描いた特に何もないストーリーですが、「現代の恋のむなしさ」に共感できればいいかと思い書かせていただきました。
1500文字程度なので、すぐに読み終えるかと思います!どうぞごゆっくり~
最近誕生日を迎えたばかりで23歳である。
過去を振り返れば嫌な思い出や後悔ばかりがよみがえってくる。
皆そういうものだろうって、晴らせることが出来なかった過去に開き直っている自分がいる。
一番後悔しているのは好きな女の子に告白できなかったことだ。
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11年前の中学の入学式にさかのぼる。
あの時、あの教室で俺は好きな女の子と出会った。
、バスケ部でショートヘアー、前髪の一部分をさくらんぼのような形で髪をかきあげてゴムで止めている。
クラスで一人ずつ自己紹介をするときに、彼女の存在を知るきっかけとなる。
彼女の目は一重で、顔は少しふっくらしていてどこかあどけなさも感じる容姿は美貌というほどではない。
最初顔を見た時は印象に残るわけでもなく、一度では覚えることが出来なかった。
だけど、次第に彼女とかかわっていくうちに段々と心が惹かれて、もう二度と忘れることはなくなった。
彼女の制服に、部活で日焼けした若々しい素肌、さくらんぼのようにかきあげた前髪、なんといっても優しさと愛想のいいところに俺は一番惹かれた。
中学校では「カースト制度」という暗黙の了解である階級制が全員の記憶の概念にあった。
いわゆる落ちぶれは帰宅部やオタクといった部類で、エリートはヤンキーや運動部といったところか。
彼女はエリートクラスで運動神経も万能な上に、内面も高い評価を受けていて色んな男性から告白されていた。
それに対して俺はいつもハヤブサのごとく家に帰宅し、チャットで誹謗中傷しているしょうもない人生を送っていた。
そんな彼女は真逆の人生の俺にも優しくしてくれた。
彼女と顔を合わせるたびに全身の筋肉がこわばり、顔が熱くなって声が出なくなってしまうほどだ。
これが恋なんだと、初めて知るようになった1年生の夏の頃。
俺は彼女にアピールして、アタックすることを決めた。
しかし、3年間彼女と同じクラスになるという奇跡的な事は起きたのだが、何もできなかった。
彼女は高嶺の花のような存在で、手が届かなかった。
俺には無理だって、行動する事すら拒んだ。
時に、3年間かかわるうちに彼女と俺は良い雰囲気になることもあったのだが、それは自分が主観的にとらえていただけなのかもしれない。
行動していたとしても、100%無理だった。
その理由は1年の後半から彼女には恋人が出来ていた。
それを俺は2年生の前半までわからなかった。
といっても、もう少し何かしら彼女にアピールできたのではないかと後悔している。
彼氏がいたと気づくまでにアクションを起こせなかったのか、喋る事すらもままならなかったので、それが後悔として残っている。
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23歳になった俺は、コンビニへ夜飯を買いに足を運んだ。
そして、大好きな堅あげポテトとペプシコーラを手に取り、女性店員がいるレジに向かう。
「あれ!?もしかして、中学の時の?久しぶり!」
一瞬人間違えかと思ったが、その女性店員は中学時代に惚れていた彼女自身だった。
「変わってないね」とか、「今なにしてるの」ぐらいの同窓会の最初に始める何気ないごくふつうの会話でコンビニを出た。
現在結婚しているのか、彼氏はいるのか、その辺の話は聞けなかった。
「好き」である感情はいまも変わらない。
またあのコンビニで同じレジで彼女と話したいと思ったが、もう二度と寄ることはない。
どうせ、関係ないんだから。
寒いよ夜風が吹き抜ける中、心のむなしさを埋めるように薄いジャケットのポケットに手を入れる。
体が冷えないように肩を丸め込み、寒い夜道を歩いた。
あの温かい彼女と接した思い出は幻想のような、夜景はなにもなくてどうしようもない本当の僕の現実を映し出しているように思えた。
最後までごらんいただきありがとうございました。
本当に何もない、抑揚もない、ただただ虚しさだけが残る作品だったと思いますが、いあゆる「草食系男子」というのは何もアクションを起こせずに恋が終わってしまう事はよくある話なのかなと思っています。
読者の共感を得るという事を目標に本作を抱えていただきました。