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39話 まさかさかさま


「この間の話の続きなんだがな……」


雄一郎は、数メートル後ろで楽しそうに喋っている2人に聞こえないように、小声で僕に話しかけてくる。


雄一郎の例の話を聞きたくて、羽乃に雄一郎と帰ることを伝えたら、まぁ2人で帰らせてくれるわけなく、ぴょこぴょこ着いてきた。

ついで、と言ってはなんだが、雄一郎の彼女も一緒に。


だから、僕と雄一郎の後ろには、なんの話しをしているのか、楽しそうに談笑する、2人の姿があった。


なんの話しをしているのだろう。

まぁ、僕らの話よりは綺麗な話なのでしょうね……。それは遥かに……。



「で?近親相姦がなんだって?」


「お、おい!大きな声で言うなよ!?」



なんだ?彼女に聞かれたくないのか?

まぁ、彼氏がそんな話してたら、普通に引くだろうしな……。



「で?」


「あ、これはな?友達の話なんだがな?」



……うん。そうなのね、トモダチノハナシナノカー。ウンウン。



「その友達が言うには、ソイツの妹が性的な交渉をだな、持ちかけてくるらしいんだ。」


「……う、うん。」



なんか、雄一郎の苦労を少し垣間見た気がする。

どうやら、妹さんに手を焼いているらしい。


あ、雄一郎の話じゃなかったね!雄一郎の友達の話だ!!ソウダソウダ!!ワスレテタ〜!


まぁ、コイツ無駄に優しいから、妹がブラコンになるのも分かる気がする。




「ずっと、耐えてるんだが。いつ、崩壊するか……」


「……いや、崩壊するなよ?」


「あ、ああ。分かってるさ。」




おいおい、こやつ、彼女というものがいながら、妹とそういうことをしそうになってるってことだろ?

まずいですね……。


しかも、崩壊しそうときた。



「近親相姦がダメな理由は結構色々あってだな」



僕は何故か持っていた、無駄な知識を見せびらかすように話し始める。



「法律で禁じられてるのは勿論なんだが、遺伝子的にもし、子供を授かった時に苦労する場合が多いんだ。」


「……詳しいな、」



……じょーしきですよ、、

と、まぁ、そんな話で、特に相談要素なんて無い会話は意外とすんなりと終わった。


相談も何も、僕の仕事は止めるだけだ。

この状況では、雄一郎に選択肢を与えることなんて出来ないんだから仕方ない。



その後、僕と雄一郎の間に少し沈黙が続く。

2人の足音を追うように、後ろの足音が連鎖する。


相変わらず、後ろの2人は楽しそうに……ん?楽し、そう?

なんか、ギスギスしてね?




「いや、頼は顔だけじゃなくてね!」


「それを言ったら、雄一なんて、性格も良いんだよ!この間瑠花が料理してた時に——」


「頼だって、料理とか手伝ってくれるしー!」




なんか、言い争ってね?


僕と雄一郎は顔を見合わせ、少し苦笑する。

なんだか、こんなもので良いのだと理解したのだ。


……雄一郎の妹ってのは、なんか危ない気がするけど、こんなにも雄一郎のことを好きでいる彼女さんがいるのだ。

雄一郎に余計な心配は

不要だな。




「あ、俺らの家、ここなんだよ。」



「……」




そこは僕らが中学の時は、まだ売地だった場所だった。

通学路だったから、家が建ったのは知っていたが、まさか雄一郎の家だったとは。


どうやら、高校生になるにあたって、ここに越してきたらしい。


中学の時に引っ越してきていたら、同じ中学にいたはずだから、高校になって引っ越して来たのは間違えないだろう。



と、そんなことより。

というか、さっきから、ちょこちょこ引っかかることがあるのだ。



「じゃ、またな!」


「……あ、ああ」


「じゃあねー、羽乃ちゃん!」


「うん!うん?」




どうやら、羽乃も疑問に思ったらしい。


……同棲してるのか?


まさか、


1つ、嫌な予想が脳裏をよぎったが首を振って、その考えを振り払う。

まさか、まさかな。



これは、まさかさかさまだ。

逆から読んでも、まさかさかさまだ。


なにが、逆さまかはよく分からんが。



そんな筈は無いのだろう。


高校生のうちから、同棲かー……

いいですねぇ、、ははは




「か、帰ろっか、羽乃。」


「……え?うん?うん、」




僕も、おそらく羽乃も脳内キャパオーバーです。

同棲なのに、妹も一緒?

二家族世帯?いやいや、まさか。普通の一軒家だぞ?


だとしたら、残る可能性って……




いいや、やめよう!

そんなまさかな!

彼女と同棲だろう!なんらかの理由で妹も同じ家にいるのだろう!



羽乃の頭の上にはクエスチョンマークがずっと浮かんでいた。

僕には、どちらかというとエクスクラメーションマークが浮かんでいる。



「ねぇ、雄一郎さんの苗字ってなに?」



ふと、なにか閃いたように羽乃が聞いてくる。

どうやら、瑠花さんと羽乃は同じクラスらしい。


その質問に答えようとするが、喉が詰まる。

それを知ったら答え合わせになってしまう。



ほら、よく言うじゃないか、出来る証明より、出来ないという証明の方が難しいって……

だから、この事実を知ってしまえば、もさかしたら、全てが理解出来てしまうかもしれないんだ。

ん?何言ってるか分からないって?


大丈夫だ。僕もよく分からん!



じゃ、じゃあ!!答え合わせと行きますか!!!



「長島だ、」


「……ぇ、瑠花ちゃんも長島なんだけど、」




ははは!スパーランドかな!!そりゃ、楽しそうだ!!そうだね!




え、、僕はどんな顔で雄一郎に会わなくちゃいけないんだ?

てか、雄一郎は隠してるのか?


ダメだ。疑問しか浮かばん。



僕も普段はうるさい羽乃も今日は、悶々とした気分で静かに家路についたのでした。



なんと、この小説を投稿しはじめてから一年が経過しました!!!

どれもこれも読んでくださる読者様々のおかげです!!まぁ、一年と言っても、計半年くらいはブランクがあったりするのですが…w


モチベ無いんで続き読みたかったらいいねとか欲しいです。。ぴえん

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