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36話 きゅーん!

サキ兄に「おぼえてろ」なんて言われたので、何かされるのでは無いかとヒヤヒヤしながら、次の日、学校に行ったが——



「しっかり覚えてたけど、なんも無かったね。」



僕を上目遣いに見て、隣で歩いている羽乃が同意を求めてくる。



「あぁ……」



正直、サキ兄はどうでもいいくらい羽乃が可愛い。

目を合わせられない。


言わないけど。


いくら見てても飽きないな……。



しかし、本当に、結局サキ兄はなんだったのだろうか。

真相は闇の中。


バラバラの歩幅と足の回転速度の違いが、何とも、いままでは共に歩けなかった不器用感を感じさせる。


一年生の最初の頃は、二人で帰るのさえ嫌だったのに、今や何も感じなくなったな……。

進歩なのか?……なんというか。



良いんだが、悪いんだか。



てか、ここまできたら。

義妹との恋愛でも無い気がする。


実質、普通に恋愛。

実際、義妹でもなんでもないし。


リアル篁物語だった頃が懐かしいぜ……



篁物語知ってるか?

よく古文の問題で出てくる義妹ラブコメだ!

興味があったら読んでみるといいぞ!


僕は現代人なんで古文は苦手だけど、あれは楽しく読ませてもらったぜ!



あーあ、この状況受け入れたら、羽乃と結婚ルートしか無くなりそう。


というか、もう羽乃と結婚ルートしか無さそ。


まぁ、正直、全然それで構わないとさえ思っているから良いけど……。




「あっ、あのっ!」



ふと、知らない声が後ろから掛かった


羽乃と同じ制服の、僕たちと同じ学校の女子だ。


知らない子だ。


少し息を切らしている。

追いかけてきたのだろうか?


胸元のバッジの色からして、一つ下の1年生だ。

身長も羽乃よりも小さい。


でも、胸は羽乃より……ごほん、



「どうしたの?」



羽乃が一回り小さい少女に、目線を合わせるように少し屈んで聞く。



「あのっ!少し唐草くんと、お話したいんですけど!」


「「……」」



唐草……?あー、、ん?


僕のこと?


羽乃と間違えてる?

いや、くんって言ってたしな……。


そもそも、僕の旧姓が藤崎なので、羽乃のことを唐草と呼ぶ人は絶対いない。


結婚してない限り。


だから、この少女が話をしたいのは僕らしい。



……あのぉ、羽乃さん?

目がガンギマってますよ?怖いですよー?




「虫?」



ボソリと羽乃が呟いた。



えぇー、、

なんすか、その、虫?って。


まるで、目の前の少女が虫だ、って言ってるみたいじゃないですかぁ、、


うん。そういうことだな。




「あの、えっとあなた名前は?」



羽乃が恐る恐るといった風に、少女に話しかける。



すると、少女は……


先程の緊張した様子からかけ離れた表情で言った。



「なんで、アナタに教えなくちゃいけないんですか?」



と。


はい。


それはもう。バチバチしております。


目と目で火花を散らしております。


今にも大乱闘インセクトシスターズが始まりそうです。




「ところで、何の用事?」




僕が聞くと、少女は顔をぱぁっと明るくして答える。



「話したいことがあるんです!あの人抜きで!」



もちろん、あの人、というのは羽乃さんのことだ。


やめて。これ以上、羽乃様を怒らせるのは。




「ここじゃ?」


「無理です!」


「すぐに終わる?」


「終わるかもしれませんし、始まるかもしれません!」




いや、なにがだよ。


なにも、始まんねぇよ。


何を始めなくちゃならねぇんだよ……。





「まぁ、少しならいいけど……いいか?羽乃」


「え、嫌なんだけど…」



僕が羽乃に断って、少し場を離れようとすると、羽乃が僕の袖を軽く引いた。


振り払おうとすれば、振り払えるし、気付かないふりをすれば、直ぐに離れられるのに。


どうも、僕にはその両方が出来なかった。




「なぁ、羽乃。僕はさ……」




僕は羽乃としっかり向き合う。

今度は、羽乃の目から目を離さない。




「……僕は、羽乃以外の女に興味は無い。」




あーあ、言っちまったよ……


まぁ、いっか。事実だし。




「きゅーん!」



羽乃はなんか訳わかんない擬音を口で発して、顔を真っ赤にしてそこに崩れ落ちました。



〜完〜





「だから、すぐ帰ってくるから大丈夫だから……心配すんなって!」



「うん!好き!頼!好きすき!」




……なんか脳内レベルが格段に下がった気がするけど、まぁいっか。

書こうと思うのに時間が掛かるせいで、せっかく獲得したブクマ読者を次話を投稿する頃には減らしていることに定評がある乙坂スバルと申します。できれば次話投稿まで気長に待っていてもらえると嬉しいです。

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