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35話 恐らく、死後硬直だ。

「……ちっ、」




えー、舌打ちされたんですけど。


怖いんですけど。


てか、コイツ知ってるんですけど。


僕、この棚木くん、存じ上げてるんですけど!





山岸と一緒に玄関から孤児院に入ってきたのは、例の棚木くんこと咲人くんだったのだ!!



おっと、咲人くんを知らないって?


ふふん、僕も知らない。

うん。知らない人だ。


第一印象は、キ〇ョいセンター分けだということは、ここに記しておこう。



それはそうと、なんとなく辻褄は合った。


どうりで、僕と羽乃の関係を知っていた訳だ。



あの昼休みの話だ。

覚えてない人は、2話前を見てね。




「あ!あなたが棚木くん!?」




羽乃が驚いたように言った。


その直後、棚木くんこと咲人くんの動きが止まる。


恐らく、死後硬直だ。


羽乃に名前を呼んでもらえて、嬉しすぎて、昇天したのだろう。


いや、もしかしたら、封印されてるのかもしれない。

コマンドを六体召喚しないと、この封印は解放されないのだろう。


棚木くんこと咲人くん……いや、呼びずらいので以後、サキ兄と呼びます。


そのサキ兄は、少し声を荒らげ言う。


どうやら、封印はオールデリートにより解放されたようだ。




「んなっ!羽乃さん!?俺の名前、知らなかったんです!?」


「……い、いや、んな訳。」




その羽乃の反応を見て、サキ兄は口をポカンと開け、そのまま、2度目の封印状態に入った。


ははーん、コイツ。

さては、羽乃のこと好きだな?


名前を知って貰えなくて、こんなに落ち込んでいるのだ。


僕の勘が言っている。

残念ながら、僕は鈍感系主人公では無いのでね……。


え?なんだって?みたいなセリフは吐きませんよ。




「さぁ!ダンボール運ぼ!ね!頼!」


「あ、ああ!」




僕達はダンボールを抱えて、2階に向かい、歩き出す。


すると、背後から、センター分け……おほん、サキ兄が言った。




「おい、お前、2人の関係を言いふらされても良いのか?」


「……」




汚ぇーーー!

なんなんコイツ!?

人間のクズじゃん!逆ギレすか?


てか、お前って呼ぶってことは僕に言ってるんだよな?


いやぁ、なんて答えよ……




「別にいいよ。」




サキ兄の質問に答えたのは、羽乃だった。


良いらしい。


なら、良いや。




「まぁ、羽乃がそう言うなら……」


「んなっ!?」




視界の端でサキ兄が顔を真っ赤にして、固まってるのが見えたが無視だ。




「よし!ダンボール運ぼ!」




僕たちはダンボールを、やっと運びだす。


サキ兄は、本日3度目の封印だが、僕はもう彼には興味が無い。




「そんな大きいの持てるのか?」


「うん!いける!」


「……怪我すんなよ、」




僕たちが微笑ましい会話をする中、顔面紅黒(顔面蒼白の対義語が分からないから勝手に言葉をつくってみたヨ!!)センター分け……おほん、サキ兄が口を挟んできた。


もう、いいよ……。




「……おい、おまえら。お、覚えとけよ!」




……え。


なんか、めちゃ弱そうな悪役みたいなセリフ吐いてどっか行っちゃったよ?


どうしよ、僕的には彼が羽乃に擦り寄ってきて、僕が羽乃を魔の手から守る展開を予想していたのだが……どうやら思ったらより弱い敵っぽいな。



うーん、この物語を決める神様も困ってらっしゃる……。


どうなるんだ?これ。




どうすんだ?これ……

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