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31話 ギャップ萌え(笑)

「私、FPSが好きなの!」


「……」



新学年がはじまってすぐの、ある夜中、リビングでくつろいでいた僕に、羽乃はいきなりそう言った。


やめてくれない?

ここに来て、新たな属性追加するの。

正直、言うとちょっと引いたよ?


僕の心情を読み取ったのか、心情が顔に出てしまったのかは分からないが、羽乃は直ぐに僕の反応が芳しくないことを感じ、発言を撤回する。




「いや、嘘だよ?」


「……」



嘘なのかーい!お兄ちゃん、ちょっと心配しちゃったよ!あんな人をバッタバッタ撃ち殺すゲームが好きだなんて、お兄ちゃん的には悲しい話なのよ!




「信じてないでしょ!」




まぁ、信じてなくはないが……顔色を伺って発言を撤回したように見えたから、実は本当にFPSが好きなのかもしれない。


ちなみにFPSっていうのは、一人称のシューティングゲームのことだ。たしか、正式名称は……『ファーストパーソンシューティング』とかだった気がする。



僕の訝しげな視線に耐えかねたのか、羽乃はスマホの、あるサイトを見せてきた。




そこにはーーー



〜これでカレもギャップ萌え!?男を落とす10の魔法の言葉!!〜



という内容があった。




「なんだ、、これ?」



やっと絞り出した声はそれだけだった。

だって、そうだろ?

もう、題名からおかしいじゃないか。


カレってなんだよ?彼氏のことだろ?

男を落とすってなんだよ?まだ、彼氏じゃないのかよ。

どっちなのかハッキリしろよ。


てか、魔法の言葉なんて……


そのサイトを見ていくと、魔法の言葉(笑)が羅列されている。




《魔法の言葉、(1)》

「私、FPS好きなんだよねー。」


編集者の一言アドバイス!

「私、プレ〇ター」と付け加えて言うと、効果up!?



《魔法の言葉(2)》

「私の生きる意味ってなに?」


編集者の一言アドバイス!

自分を鬱っぽく見せることがコツ!!同情を誘いましょう!



《魔法の言葉(3)》

「あー、タバコ吸いてーー、法律犯してーー」


編集者の一言アドバイス!

タバコを吸うジェスチャーは必須です!それと、タバコは二本指で持ちましょう!




3つしか読んでいないのに、僕は手を止めた。

考えることもやめた。

いや、ちょっと落ち着いてからもう一度考えてみた。



なんて酷いんだ。改名した方が良い。


ん?どんな名前にするかって?

そりゃあ、


〜カレの別れたい!?すぐに別れられる魔法の言葉!!〜


とか?



1回落ち着いて、ひとつ目から見ていこう。


まず、FPSだ。

考えてみろ、好きな子がいきなり「私、A〇EX、プレデ〇ーなんだよねー!」なんて言ってきたら。僕なら普通に引くね。

引かない自信があるなら、このサイトは君向きかもしれないネ!!



ついでに後日談だが、あの後の羽乃との会話で、

「FPSってなに?あれ?ビットコイン的な?」

「うん。それはFXだね。全然違うよ。」

「ふーん、そうなんだー」

なんて会話があった。



話を戻すが、2つ目だ。

「私の生きる意味ってなに?」という魔法の言葉(笑)。

ウーん、怖い。これはギャップ萌えというより、精神科案件な気がする。

そもそも、萌えない。ギャップでも無い。

これを羽乃が言った日には、全国で一番腕利きの精神科医を連れてくる自信がある。



そして、3つ目。

うん。これは普通に法律違反だね。

未成年向けに作られたサイトだとしたら、このページは結構闇が深そうだ。

あんまり、これについては、論外すぎて語ることはない。

あんまり、長く話すと、ニコチンとタールの危険性について語ってしまいそうだ。

みんなも、タバコは程々にね!




「みんなって誰?」


おっと、声に出てしまってたか。


「どこから聞いてた?」


「一番、腕利きの精神科医のところ辺り」


「……結構、声に出てた、」





僕はそっと、サイトを閉じる。

これは、羽乃の教育に悪い。4つ目以降は見ていないが、たかが知れている。

ここから良くなるとは思えない。編集者の一言アドバイスも含めて。

編集者も頭のネジが吹っ飛んでそうだ。

デビルハンター向きだな。




まぁ、なんというか……ギャップ萌えなんてしなくても、普通に羽乃に萌えてるしな……



「ぇ、」



小さく声を出してから、トタトタと羽乃が自分の部屋に走っていった。


ん?どしたんだ?なんか、顔が赤かったような……


もしかして、僕……また、声にだして……ま、まさかぁ〜。




こうして、今日も夜は更ける。

ちなみに僕はFPSをやったことはないです。もちろん、fxも

パルワールドはしてます。神ゲ運営頑張れ。

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