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17話 二人でふたつ

小さい頃、私の元にある男の人が訪れた。



ずっと前、涙で視界が不確かな僕にある男が話しかけた。




そして、言った。



「今日から私が君の父親だ。」





ずっと昔だけど覚えてる。



ずっと昔だから忘れてた。





この恩を返そうと私は、全てを忘れなかった。



何もかもを忘れたかった僕は、全ての記憶を捨てた。





初めて彼に会った。

同い年だと言う。

生気の無いような目をした男の子。

光を持たぬ彼の目は、光を持つまでに多くの時間と新たな記憶を要した。



彼女に会った時のことは何も覚えていない。

忘れようと努力して、その末に掴んだのだから今更掘り起こす気は無い。





でも、これだけは言える。



「私は彼を“兄”と見た事は一度も無い。」

「僕は彼女を“妹”としか見たことは無かった。」





だから、私は恋をした。



だから、僕は恋しない。





1度きりの人生を、諦めかけた人生を、彩りを加えた彼に。



初めから、妹として接してきた彼女に。





でも、繋げた糸は切れてしまった。


いつから、切れ始めたのだろうか?


もしかしたら、最初から切れていたのかもしれない。


だから、自分は決めた道を歩く。


道のりになんか行ってやらない。


それが、茨の道だって、どんな回り道だって、最後はきっと辿り着く。





でも、昔の記憶は蘇った。


なんで、忘れていられなかったのだろう?


もしかしたら、最初から忘れてなんかいなかったのかもしれない。


だから、自分は路頭に迷う。


何も無い暗闇を必死に歩く。


僕に洋燈をくれる人を探して。





だから、いつか思いを伝えよう。




この物語の結末は、最初から決まっている。



物語も佳境に入って来ました……。

これからの怒涛の展開をお楽しみに。

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