表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/46

甲斐国からの次の逃亡者。

飯富 虎昌より工藤 虎豊が武田 信虎に斬り殺された事で工藤一族が自分と同じく、私を頼って駿河国へ逃亡してくる可能性が有ると報告が有った。


もし工藤一族が頼って来た時には保護をお願いしますと頭を下げられた。


工藤一族と言えば武田四天王の1人である【内藤 昌豊】だよね。

世鬼 政棟に工藤一族を保護し、望むなら善徳寺城まで連れて来るように指示を出した。


数日後、政棟の配下が無事に工藤一族一行を保護したと報告が入った。

怪我人、病人はおらず、旅の疲れは有るものの元気に善徳寺城へ向かっている途中との事だ。


心配していた虎昌に工藤一族を無事に保護して、善徳寺城へと移動中と伝えた所、ほっとして喜んでいた。


虎豊には色々と世話になっていたそうでかなり心配していた。

私が許すのであれば虎昌が迎えに行きたいと言い出したので工藤一族も顔を知った虎昌がいた方が安心すると思い許可を出した。


政棟の配下に道案内をしてもらおう。


早速、虎昌が迎えに行くため退席するところで私付きとなった飯富 昌景が自分も行きたいと言い出した。


工藤一族の当主となる予定の【工藤 昌祐】の弟である【工藤 源左衛門】を自分の弟のように可愛がっていたので、やはり心配との事だ。


報告によれば怪我人、病人はいないとは言うけどやはりその目で見ないと不安なんだろう。

私は昌景に虎昌と共に昌祐と源左衛門たちを迎えてやれと虎昌と共に行動する事を許可した。


虎昌と昌景は喜んで退席し工藤一族を迎えに向かった。


かなり、近くまで来ていたようで翌日には工藤一族は善得寺城に到着した。


昌祐と源左衛門の2人が代表して私と対面した。

2人とも若いので他の一族の重鎮が来ると思ったが代が替わるので若者たちを前面に出す方針との事。


友野 次郎右兵衛が用意した宿泊施設に他の一族を案内して身体を休めてもらっている。


昌祐を工藤家の当主と認め、源左衛門はこれを機に元服して【工藤 元豊】と名乗り、私の馬廻りとなる。


虎昌と昌祐には常備兵を各100人預ける事にし、精鋭として鍛えるように命令した。


今、私の常備兵は1000人で、そのうち柳生 家厳に100人、松永 久秀に100人、松永 長頼に100人で今回の飯富 虎昌に100人、工藤 昌祐に100人の計500人は任せる事になる。


残り500人は私が率いるがほぼ大林 勘助が指揮をとるだろう。


太原 崇孚にも兵を任せたいが、私の勢力がもっと大きくなって人材が足りないと感じたら私自ら兵を率いる事にしますと崇孚に断られてしまった。


崇孚は今のところ軍事面には口を出さないが内政、外交にはよく口を出してくれる。

特に謀略になるととても楽しんでいる。


今回、飯富一族、工藤一族を家臣に加える事が出来たのも崇孚、久秀、政棟、勘助、雪山、次郎右兵衛が忍び、修験者、商人を使い色々と噂を流した。


◯◯が武田 信虎に反乱する為兵を集めている。

信虎が□□の事を疑っており、討伐の兵を送る。

△△は▽▽の事を憎んでおり、◁◁に色々と吹き込み▽▽を失脚させようとしている。


など真実の中に嘘を紛れ込ませて噂を流しており、その噂に惑わされた結果、信虎は今回の暴挙に出た。


いや、噂を利用して信虎は不穏分子を排除して甲斐国を安定させるつもりか?


まあ、こんな事で甲斐国が安定するはずも無いが…


河東の領地に接する都留郡の谷村館の【小山田 信有】南巨摩郡の下山館の【穴山 信友】にも内応の手を伸ばしている。


信有は信虎の妹を妻として迎えているので全く相手にされていない。


信友の父親である【穴山 信風】は1531年に虎昌たちと共に信虎に対し反乱を起こして討ち死にしている。


そのような理由で信友は恨みを持っている。

一応、お隣同士の国人として仲良くして行きましょうと言う方針で書状のやり取りをしている。


信友は信虎には私との書状のやり取りは知られたくない様だが次郎右兵衛を始め、駿河商人から大量の商品を買っており今川家との関係を信虎から疑われるだろう。


身延山久遠寺とも取り引き量もだんだん増えてきており、使者として崇孚を送る事も計画している。


崇孚は仏門の中に身を置く。

他の宗派でも修行したいといつも考えているそうだ。

だから身延山久遠寺にどんな苦行があるのか楽しみだ!!と楽しみにしている…


虎昌を私の元に逃げ延びるように手配してくれた恩もあるし、これからもお願いしたいから正式な使者として崇孚と次郎右兵衛を送るつもりだ。


6月には武田家との戦が始まりそうだから一回駿府へと向かい、お屋形様に御目通りしておこう。


私も初陣になる!!

流石にお留守番は無いよね?


戦に向けて私も色々準備をしないとな。

物資は抜かりは無い。

牧場で馬と牛と鹿の飼育を始めている。

まだ繁殖までは行かないが牛乳は入手出来ている。


皆の牛乳を飲む量が増えているので助かっている。

逆に今はお屋形様の所へ送っており、お屋形様と母上からお礼の書状が届いていたっけ。


返事を書きながら今川館に顔を出すと連絡しておこう。



















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ