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勇者をやめた後の話  作者: 石雲
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勇者、盗賊、戦士、魔法使い、神官

勇者、盗賊、戦士、魔法使い、神官この五つの職業は天空連盟に伝わる第二職業と言われているものだ。

第一職業である天に与えられた職、天職とは別に試練さえ乗り越えれば誰でも手に入れることができるものだ。

第二職業は、試練の扉で行われ、失敗すれば、命はない。

成功しても、名前を消され一生役職に縛られることになる。

それでも、試練を受けるのは、第二職業の恩恵のためである。


職業は何かしらの力を授けてくれる。

そのチャンスがもう一度訪れるのだ。

少なくとも魔王討伐を行う者の最低限のラインが第二職業の有無になるのもうなずけるだろう。


ちなみに、反逆勇者一行の第一職業は、勇者が勇者、盗賊が盾聖、戦士が剣聖、魔法使いが賢者、神官が魔王だ。


そして、現在勇者の穴を埋めるために派遣された二代目勇者の第一職業は、勇者が暗殺者、盗賊が暗殺者、剣士が暗殺者、魔法使いが暗殺者、神官が暗殺者という編成だ。


「とはいえ、職業だけで全てが決まるわけでもないんだけどね。」

ドラグヘイムの若い王子は笑う。


「反逆勇者の方々は、何か他の方法で力を得ているのですか?」

天使を信仰する国の姫は興味深げに話を聞く。


「先天的なもので言えば、才能。正確。種族。なんかが関係してくるね。後天的なもので言えば、経験。知識。生活環境。あとは、色々な改造とかね。」


「改造だなんて…。ありえませんわ!わたくしからかわれていましたのね。」

姫は不満げに言った。


「ばれてしまいましたか。これは失礼いたしました。」

若い王子はまた笑った。


「全く、あなたという人は!でも、面白いお話でしたわ。違うお話もお聞きしたいです。」


「では、次は魔王よりも恐ろしい龍のお話をいたしましょう。」


「竜こそ空想上の生き物でしょう。本当に変なお話がお好きなのね。」

姫はあきれたと言った表情で、歩きはじめる。

若い王子は笑顔で龍の話をしながら、姫に並んだ。


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