革命から半年後
革命があった日から、半年ほどが経ちました。
私は革命の後、すぐにマリーと一緒に実家に帰りました。
今も勿論実家にいます。学園にいた頃と違い、のんびりと穏やかな日々を過ごしています。
あれから学園の皆んなとは会っていません。手紙のやり取りがあるのみです。手紙には、皆んなの近況がたくさん書かれていました。
サトル君は、特殊なフィルターを使った濾過装置を完成させ、海水を真水に変える事に成功したのだそうです。
農地の為の用水路も今作っている最中だそうです。
これで我が国の水不足は解消出来るはずです。それだけではありません。水の輸出産業も興すのだそうです。この世界では、今まで水を売るという概念がなかった為、これはかなりのセンセーショナルな出来事だったようです。諸外国からの視察団が次々と我が国に押し寄せました。
諸外国から一目置かれた我が国は、これを機に沢山の国と友好条約を結び、国の地位を確固たるものとしました。
それにモアさんは、あれからノア様と学校用の教科書の制作に励んでいたようです。
この国の有識者や、マイケル先生にも監修してもらい、来年度の教科書に採用されたようです。
サトル君もモアさんも、このまま学業には戻らずに今やってる事業に専念するのだそうです。
グスタボ君は、あれから霊能力が更に高まり、霊に関する悩みを抱えた人達を救い続けています。
それに国の数少ない大神官として認められて、国中の厄病や厄災の浄化にも努めています。その為、司祭長の父の後継者にはならなかったようです。
それにグスタボ君、あの革命の始まった怒涛の三日間の中で、神の啓示がまたあったようです。
「全ての事は必然の出来事なのです。今この一瞬一瞬を大切に生きて下さい。未来について何も心配なんてしなくて良いのです。」
神の啓示には、具体的な事は一切示されてはいませんでした。ですが、あれから生活がガラッと変わってしまい不安になっていた人々の心を救ってくれたようです。
そしてエリナさんですが、なんと国民議会の最年少メンバーとなっていました。知識豊富で、テキパキとした彼女には何ともお似合いです。
最近騎士団に入団したソード様も応援してくれているのだそうです。
皆んな、本当に凄い人達です。イキイキと毎日を過ごしているのが、手紙からひしひしと伝わってきました。
では私はというと‥‥相変わらず占い師をしています。毎週末必ず王都の占い処で、日常の小さな悩みから恋愛の悩みまで、相談に乗っています。
私には、国の事業や教科書作りを行う事や、議員になったり、大神官になるような凄い偉業は果たせませんが、街の小さな占い処の占い師として誇りを持って仕事をしています。
私にとって占い処とは‥‥日常の些細な悩みにストレスを抱えている人、人に言えない恋をして苦しんでいる人、虐めに悩んでいる人‥‥そういった誰にも言えない悩みを抱えて苦しむ人達の話を聞き、寄り添ってあげられる場所でありたいと思っています。
そうした私の思いを引き継いで、占い師になりたいと願う弟子?達もたくさん出てきてくれました。私は占い師養成教室を開き、持ってる知識や、占い師としての心構えを全て弟子に伝授しました。
なので、街や村の外れにまでタロットカード占い師やタロットカードは浸透していきました。
私の夢の一つが叶ってしまいました。
そういえば、私のもう一つの夢というか願望がもうじき叶うようです。
何と、マカロン様と半年後に結婚する事になりました。




