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マイケル先生から聞いた話は‥



私はマイケル先生の部屋の扉をノックし、マイケル先生を呼びました。


ガチャッ、


「チョコさん!?こんな所にまで来て、どうしましたか。」 


「先生に聞きたい事があって来ました。」


「‥‥少し待って頂けますか。」


マイケル先生は、そう言って私を玄関に待たせる事数分、部屋着から急いでシャツとスラックスに着替えると、私と一緒に庭のベンチに向かいました。


ベンチへ着くなり辺りを見回してから、慎重に話し始めました。


「チョコさん、どうしましたか?」


「マイケル先生は知ってるんですよね?この国で平民と貴族の戦いが起きている事を‥‥。」  


「チョコさん、どうしてそれを知ってるんです?」  


「‥占いで見えたんです。他にも知人達が危機的な未来を予知してるんです。」


「‥マカロン王子からも聞いた?」


「‥はい。」


「チョコさんはフランス革命を知っていますか。」


「‥なっ、フランス革命って、マイケル先生も地球の記憶があるんですか。」


「‥地球だけじゃないんだ。色んな星や世界の記憶もあるんだ。」


「先生は一体‥‥。」


「何者かって聞きたいのかな。」


「神様?」   


「アハハ、違う違う。本当にただの人だよ。記憶を何個も持ってるだけのね‥。」


「‥先生、フランス革命ってどういう事ですか。」 

 


「‥この国の、王都以外の地区の事をチョコさんはどれほど知ってる?教科書には載ってないし、授業でも触れてないけど、実はこの国の降水量はもう何年もゼロに等しいんだ。雨がほとんど降らないから‥。」


「‥そう言えば、この世界で雨が降ってるのを見た記憶がないです。」


「そうだね。今までは、魔法省の水の担当者が貯水湖に水を供給していたんだが、最近になって段々と魔法を使える者が減ってきたんだ。そしてとうとう水が枯渇してしまった‥。


‥それだけじゃないんだ。この国は内陸部にある山に囲まれた地形だから、火山の噴火も時々おこっていたんだ。噴火による噴煙で日照量も減り、農作物が減少して飢饉を引き起こしたんだ。」


「そんな‥。」


「そのうち都市部の穀物や農作物の供給も滞ってくるはずだ。食べ物の価格も少しずつ高騰している。そのうち、貧困で生活に苦しむ者達が国中に溢れるだろうね。」


「‥‥。」

 

「平民と貴族の一部が革命軍を作ったんだ。


‥こんな飢饉の中、領民から不当な税金を貪って贅を尽くしていた悪い貴族もいる。そんな貴族達に反感をもって集まった革命軍だ。彼らはかなりの過激派らしい。


‥‥いつこの王都にも向かって来るか分からない状況なんだ。」


「学園は‥閉鎖されますよね。」


「今は大丈夫だが、いずれは‥。」


「王族は、どうなりますか。隣国へ亡命できますか?」


「チョコさん、王子達は逃げないよ。国を捨てる事はしない。


‥それにこの問題は、すでにこの国だけの問題ではないんだ。


この世界全体が文明を発達させていく中で、魔法を使える子は段々と減ってきている。‥今後間違いなく魔法はこの世界から消えていくよ。


だから、この暴動を機に、この世界はもうそろそろ魔法に頼る生活を改めるべき時なんだよ。


貴族制についてもそうだ。貴族が自身の領地や領民の事を考えなくなってきた。


平民達は、すでに貴族を敵と見做している。


そして、自分達でこの国の政治をして行こうと決意した。


その為の大革命が、今この国で起きようとしている。」



「‥もし革命軍がこちらにやってきたら、私達も戦うんですか?」


「‥まさか!国民を敵と見做して攻撃するような真似を、我々貴族や王族がする訳がない!」


「では、黙って革命軍の攻撃を受けると言うのですか。」



「‥‥今晩革命軍のリーダー達と秘密裏に話し合う機会がある。‥チョコさん、僕と来るかい?本来ならまだ14歳の君を誘うべきではないんだが‥君は前世では大人だったし、精神年齢も高い。それに‥君は彼らと我々との話し合いに、もしかして必要な人なのかもしれない。」


「‥分かりました。何も出来ないかもしれませんが、話し合いの場に私も行かせて下さい。」


「分かった。‥夜9時に君を迎えに行くよ。」


こうして私はマイケル先生と共に、革命軍との話し合いに、急遽参加する事となりました。


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