生徒会室にて 会長とソード先輩とノア先輩
いよいよ生徒会の皆さんとご対面です。
エリナさん、グスタボ君、私は生徒会室の前まで来ると、中から現れた赤髪のイケメンな先輩に促されて生徒会室のソファーへと誘導されました。
先に座っていた先輩方は上座に、私達は下座に腰掛けました。
座る前に、自己紹介をしようとしたのですが、そういうのは良いからと断られてしまい、何となく所在なさげにソワソワする私達を見て、赤髪の先輩が笑っています。
「まぁまぁ、リラックスして。君たちの事はよく知ってるから大丈夫。」
‥何が大丈夫なんだろう?っていうか、ここの人達は、「そういうの、いいから。」ってセリフが好きなのかしら。。
『ふふっ。』
「!」
会長が笑った声が聞こえたので、驚いて会長を見ると、何も無かったかのようにすました顔をしてらっしゃいました。
気のせい?
「チョコちゃん、あんまり会長ばっかり見てると会長照れちゃうよ。」
赤髪の先輩が茶化してきました。
うわぁ、、こういう茶化しが一番嫌いなんだよなぁ。って言うか、今そういうの良いから!
『アハハ。』
「!」
また会長なら笑い声の幻聴が聞こえたがしましたが、、気にしないでおきます。
「じゃあ君たちに、僕達から自己紹介するね。
まず、会長はご存知の通りこの国の第二王子マカロン君。黒組三年だよ。
えっとね、、この学園は、3年間ずっと同じクラスメイトと担当教諭なんだって聞いたよね。
だから君たちの黒組の担当はずっとマイケル先生で、会長のクラスは三年間ずっとマッケンユー先生なんだ。
つまり黒組だけで実は三クラスあるんだよ。
あと、この学園は門戸がとても狭くて、ここに入学出来なかった子達は、貴族商人に関わらず、一般の学校へ通ってるんだよ。まぁ、また分からない事があれば聞いてもらうとして、、」
へぇ〜。
「じゃあ次僕の紹介ね。書記のソード・ラーチェン、赤組三年だよ。父が騎士団長やってるから、僕も騎士団に入るつもり。ヨロシクね!」
「宜しくお願いします。」
「三人とも礼儀正しいね。初々しい〜。えっとじゃあね、こっちの眼鏡の緑頭は、、。」
「はいはい。次は僕の紹介でしょ。副会長のノア・ブックエンド。青組の三年だ。父は宰相をしてる。僕は、、とにかく仕事はきちんとするから、他の時間は全て読書に当てさせてもらうからそのつもりで。つまりね、僕が本に集中している時はそっとしておいて欲しいという事です。宜しく。」
「あっ、はい。宜しくお願いします。」
微妙な空気で先輩方の自己紹介は終わりました。
あと、生徒会に二年生がいないのは、単に二年生の中に会長の気に入った人がいなかったからだとか。
一年の私達三人が生徒会へ入ったのも、会長が入学前から気になってた私達を指名したんだとか。。
つまり、生徒会は会長と会長のお気に入りによるサークルのようなものだという事なのだろう。
『あっ、ちょっと違う。そうじゃない、この生徒会の役員達は、学園の裏方として行事の運営や様々な問題の解決にも尽力してもらう。決してお遊びの会じゃないからね!』
「ごめんなさい!」
会長に注意を受けた私は、慌てて会長に頭を下げて謝罪しました。
けれども、まわりはきょとんとした様子です。
「ちょっと、チョコちゃんたら、急にどうしちゃった?こんな緊張感たっぷりの生徒会室で居眠りしちゃって夢でも見たの?」
グスタボ君のツッコミが入りました。‥‥あれ、会長の今の言葉が聞こえてないの?
会長を見ると、口元に人差し指を当ててます。
内緒って事?何が?
っていうか、いきなり口調の乱れたグスタボ君に、ソード先輩とノア先輩が一瞬驚いた表情をされました。
勿論すぐにもとの表情に戻りましたが、、
生徒会室の皆さんは順応力が高いです。あと、少し変わってますが、心根の良さそうな真面目な方達のようで安心しました。
先輩達の自己紹介の後、ノア先輩の入れてくれた紅茶を皆んなで美味しく頂き、今日の生徒会活動は終わりました。
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