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グスタボ君との語らい


私はお城で王太子様とマーガレット様にお会いして、お二人が将来この国の王様、王妃様になる日が本当に楽しみになりました。


マカロン様は、きっとそんなお二人の良き理解者であり協力者になると思います。


そうすると、私は何をしたらいいんだろうって考えました。勿論占いは続けたいけど、将来マカロン様と結婚するなら、夫人としての役目として、領地の経営や運営、お屋敷の経理関係、人事、お客様の接待、お茶会の開催やボランティア活動‥‥やる事は盛り沢山です。


だから街で占い処を続けて、街の人達の悩みを聞く暇はなくなってしまいます。でも、街の人達の恋愛や家族関係、仕事の悩みを聞いて相談にのってあげる所は絶対に必要だと思うのです。


ですので、私は街で占いの教室を開く事を決めました。まずはアテナ商会の会長と企画した「占い講習会」を開催して、そこで占いを勉強したい人に、占い師を養成する教室を勧めようと思います。


あとは、街や学園で結構多かった悩み「自分の適性や何の仕事が向いてるのか分からない」を解決する為の、職業相談所の開設をしたいと思いました。これはマカロン様と相談して進めていくつもりです。



というわけで、私は今日アテナ商会の応接間に来ています。


会長が急な来客で席を外している為、私とグスタボ君は久しぶりに二人だけで話をしていました。


「チョコ、まさか占い師をやめるつもりでいるの?占い教室開いて占いの後継者を育てたいってそういう事でしょ?」


「‥‥占い師はやめないけど、街での占い処を続けていくのは将来的にみて無理だから、そのうちやめるつもりだよ。」


「まぁ、マカロン王子と結婚したらそうなるわよね。」


「グスタボ君こそ、今どうしてる?将来の事決まった?」


「そうねぇ、今アテナ商会へ来てるのはイラストカードをシリーズ化して出してるんだけど、今回最後のシリーズを出すからその打ち合わせの為なの。


私ね、学園を卒業したらやっぱり神官になるつもりでいるわ。神官といっても特に特定の神様への信仰心はないんだけど、神官がする仕事は好きになれそうなの。それに、将来父のように司祭長になっていろんな祭事に携わるのも良いなぁって思ったの。」


「そっかぁ、グスタボ君も将来の事を具体的に考えてるんだね。」


「まあね。地球だと、この年齢の子達って中学生ぐらいでしょ。部活や受験勉強の事に精一杯の時期だけど、この世界には部活も受験勉強もないからねぇ。それに地球の日本人よりも早く自立しなきゃいけないんだから、どうしても先の事を考えちゃうわよね。


だからかな、中等貴族学園を卒業してそのまま高等貴族学園へ進む人がほとんどだけど、中には就職する人もいるっていうじゃない。


私も高等貴族学園へは進まずに神官の修行に早く入りたくなっちゃった。」



「私も地球にいたからか、正直ならところ精神年齢と知識はもう充分備わってると思うの。幸いこの世界は、学歴社会でもないしね。‥‥うえの学校には進学しないつもり。家族にはまだ報告してないけどね。」


「そっかぁ。そうなると、中等貴族学園卒業は本当に皆んなバラバラになっちゃうわね。」


「そうだね。」


二人で話してると、途中でアテナ商会の会長が来ました。私の占い教室の話やグスタボ君のイラストカードの企画の話し合いが終わると、私とグスタボ君は、商会の入り口の所で別れました。



「じゃあね、グスタボ君。また生徒会の活動の日に会おうね。」


「チョコも、良い夏休みをね。」



私は、グスタボ君の姿が見えなくなるまで手を振り見送りました。



グスタボ君の後ろ姿が、何だかとても大人びて見えました。



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