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王太子殿下を占いました


王太子殿下とマーガレット様の未来について、私はいつも持ち歩いてるタロットカードで占う事にしました。


私はいつもの大きなクロスをテーブルに敷き、タロットをシャッフルしてまとめました。そして、六芒星の形にカードを並べていくヘキサグラムのスプレッドを使って占う事にしました。


「まず、近い未来を見ていきます。〝運命の輪″が正位置で出てますので、殿下が正しい答えに辿りつく事を示しています。運も向いてきてますね。


王太子殿下の気持ちを見ると、これまで人との諍いを避けてきたり、モラルやルールに縛られてきたようです。


つまり常識にとらわれてた王太子が、いろんな柵から解放される事により、正しい答えに辿りつくだろう事をカードは示しています。


最終的には、これまでの殿下の努力は報われますので、殿下の正しいと思う事を是非貫いていってください。


最後にアドバイスとしては、〝戦車″のカードが正位置で出てきています。カードは、殿下がリーダーになるべき事を示唆しています。それに、もっと勇気を出して!と言っています。‥‥以上です。どうでしょうか?」



殿下もマーガレット様も、真剣な面持ちで私の話を聞いていました。


しばらく沈黙が続いた後、殿下が口を開きました。



「チョコさん、凄いね。うん、当たってると思う。自分の中で色々と納得する部分があるんだ。


‥‥確かに迷いはあったんだ。僕がマーガレットと結婚して王になっても、妻になるマーガレットが男っぽい外見の為、王妃に相応しくないと周りに反対されていたからね。まぁ、一番反対していたのはマーガレット本人なんだけど‥‥。


だけど、チョコさんの占い結果を聞いて確信したよ。自分の見た将来の映像の玉座は、やっぱり僕が王になる事を示しているんだと思う。それに僕が未来の映像として見た花束の花は、マーガレットの花だった。


僕は勇気を出す!僕のこれまでの努力や信念は間違っていない。」



王太子はそう言うと、マーガレット様の足元に膝をついて、手を取りその甲にキスをしました。そして‥‥



「マーガレット、あらためて‥僕と結婚して下さい。あなたなら立派な王妃になれる。是非僕の隣で僕を支えて欲しい。僕が隣にいて欲しいと望むのは君だけなんだ。‥愛してる。」


「殿下、謹んでお受けします。私はもう覚悟を決めました。どんな試練をも乗り越えてみせます。」


お二人はひしと抱き合い、熱烈なキスをしました。私とマカロン様の目の前で‥。


私とマカロン様は、目のやり場に困ってしまいました。


オホン、


「兄上、もう宜しいですか。僕とチョコはそろそろ失礼しても‥‥。」


「‥‥。」


「チョコ、もう行こう。こうなると二人はもうどうしようもない。」


そう言って、マカロン様と私は殿下のお部屋から退室しました。


それから私はマカロン様のお部屋に戻り、ソファーに腰掛けました。マカロン様はずっと黙ったままです。


「マカロン様、私何か間違ってしまいましたか?怒ってます?」


「いや、ごめん。色々と考えてたんだ。」


「まだ考えてますか。私、しばらく黙ってますね。」



「えっと‥‥大丈夫。もう考えが纏まった。僕はさっきの占い結果を聞いてて、自分にも当てはまる部分があるなって思ったんだ。


僕は、将来に対して漠然としか考えてなかったけど、さっきの兄上とマーガレット様を見て決意したんだ。


僕はあの二人をずっと支えていきたい。あの二人のお役に立てる仕事がしたいと思ったんだ。」



「ではマカロン様は、今後もずっとあのお二人の支えとなっていくんですね。」



「ああ。それに僕はあの二人なら、きっとこの国も住みやすくて良い国になると思うんだ。だから、僕はまずあの二人が結婚できるように頑張りたい。僕とチョコの婚約も大切だけど、まずはあの二人を国民皆んなが祝福してくれるようにしたい。」


「マカロン様、いいと思います。私もお手伝いします。」


マカロン様と私は、両手でしっかりと握手をしました。


私とマカロン様は、恋人を超えた何か特別な関係になったような気がしました。


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