表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/97

マカロン様との語らい


私はマカロン様との感動の再会の後、二人で街の可愛らしい雰囲気の喫茶店に入り、お茶をしながらゆっくりと話し合いました。  


「マカロン様は、じゃあ私との婚約の為に必死に頑張ってくれてたんですね。」


「‥うん。僕の高校卒業と共にチョコと結婚したかったんだ。だから在学中に何か成果をあげたら、婚約を許してもらえるかなって漠然と思ってた。」


「‥へぇ~。で、ジュース王女とは何故ずっとくっついてたんですか?」


「‥ずっとくっついてるって‥隣国の王女だし、機嫌を損ねたくなかったんだ。」 


「ちょっとは好きになったり‥。」  


「ないから!好きにならないから!‥‥それに彼女の心の声をずっと聞いてたからね。」


「ジューン王女、心の中で何て言ってました?」


「‥根暗とか、色々主に悪口。」


「でもジューン王女は、マカロン様の外見は好きなんですよね~。」  


「‥でもジューン王女には、僕からはっきり言ったんだ。あの夜会の日にね。僕には好きな人がいるって。」  


「ジューン王女に告白されたんですか!?」


「‥告白してされてはないけど、される前に断った。」


ブッ、


私は飲みかけた紅茶を吹き出してしまいました。マカロン様は私にハンカチを差し出しながら、キョトンとした顔をしています。


「ジューン王女怒ってませんでした?告白もしてないのに勝手に振られたんですから。まあ、あれだけマカロン様にくっついてたら、好きなのバレバレですけどね。


‥‥でもあの夜会の日に、ジューン王女と良い感じになっていた訳ではなくて、ジューン王女を振ってたんですね。」


「‥うん。」


マカロン様は、浮気をする人じゃないって分かってましたけど、こんなに天然な人だったとは、意外でした。伊達に人の心の中が読めてしまうのも考えものです。勝手に心を読まれて、行動を先回りされたら相手はたまりません。


ジューン王女、すこし同情します。


ジューン王女、ごめんなさい。でも、あなたがマカロン様に振られた事を嬉しいと思ってしまう自分がいます。   


「ところで、チョコは僕と心の中で会話出来るよね。距離って関係あるのかな?」


「マカロン様、まさか遠隔で心の中の会話を試そうとしてます?」


「‥うん。練習すれば出来そうな気がする。」


「じゃあ、夏休みの二人の課題にしませんか?」


「いいね。それなら、あともう一つやりたい事があるんだ。‥チョコ、兄にも会ってよ。兄は未来が予知できるんだけど、予知できる未来は、いつも抽象的でわかりにくいっぼやいてるんだ。だから、チョコの占いを見せたら、何か兄のヒントになるかなぁって思うんだけど、どうかな?」


「‥お役に立てるかは分かりませんが、良いですよ。お城にいつでも行きます。」


「ありがとう。」


マカロン様のお兄様に会うのは緊張しますが、お兄様の未来予知はとても気になりました。


「チョコ、暗くなる前に帰らなきゃ行けなかったね。寮まで送るよ。ちょうど外に僕の護衛も来たし、馬車も来たけど一緒に乗って帰ろう。」


「‥ではお言葉に甘えて、お願いします。」


マカロン様はそう言って、私と一緒に馬車に向かいました。


外にいた護衛の方は、従者兼護衛のオスカルさんです。


「チョコ様、お久しぶりです。私は御者席に乗りますので、ごゆっくり。」


「‥宜しくお願いします。」


オスカルさんの生温かい視線に見守られながら、私はマカロン様に続いて馬車に乗り込みました。


馬車の中でマカロン様と二人きりになってしまいました。


マカロン様は私の手をしっかり握っています。しっかり握られ過ぎて、少し痛いぐらいです‥‥でも嬉しいので、我慢してます。


それに、せっかく二人きりになったので、私は聞きたい事を全部、マカロン様に聞こうと思いました。


「前にも聞きましたけど‥‥マカロン様は私のどこが好きですか?」


「‥一緒にいて落ち着けるところ。あと心の中と言葉が同じなところかな。あと、可愛い。」


「‥可愛いですか?」


「うん、可愛い。」 


「じゃあ、私が浮気するとかの心配はしなかったですか?」


「えっ!?」


「いや、しないですけどね。でも少しカッコいい人に声はかけられましたよ。」 


「‥‥。」


「私とマリーとその方でお茶をしましたよ。」


「‥‥。」


「でも何もないですから。」  


私はマカロン様に少しやきもちをやいて欲しくて、マハム様とお茶をした話をしました。‥でも予想外にマカロン様は落ち込んでしまいました。


「‥マカロン様?」


「‥チョコは、本当に僕でいいの?こんなにカッコ悪くて何の特技もないし、根暗な僕でいいの?心の中まで読まれちゃうし、気が利かないし、付き合っても退屈だよ。‥他の人を好きにならなかったの?」


「‥マカロン様、私はマカロン様に明るさや面白さなんて求めてません。私は不器用でも真面目で一生懸命なマカロン様がいいんです。心の中も読まれても構いません。特に隠す事もないですから。」


「チョコは、これからも僕と一緒にいたいって思ってくれる?」


「勿論です。マカロン様だから、ずっと一緒にいたいと思うんです。一生一緒にいたいぐらいです。」 


「チョコ、早く婚約して結婚しよう。僕も頑張る!」


「‥マカロン様、将来の婚約や結婚は一旦置いておいて、まずは夏休みです!沢山会いましょうね。」


「あっ、そうか。うん、勿論いっぱい会おう。」


危なかったです。またマカロン様が、突っ走って暴走するところでした。そうしたら、せっかくこうして仲直りできたのに、また会えなくなってしまうところでした。


私は、何でも真っ直ぐ突っ走るタイプのマカロン様を、自分がリードしていくのも良いかなと思う様になりました。


男の人にリードしてもらうだけが交際ではないし、私とマカロン様らしい付き合い方を模索していこうと思いました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ