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マカロン王子視点


僕は、高等貴族学園に入学してすぐに生徒会へ入った。三歳歳上の兄はすでに卒業していたが、高等貴族学園在学中に様々な功績をあげていた為王太子として正式に認められていた。それに、お付き合いしていた男爵令嬢との婚約も父上である国王に認められていた。


僕はこれから三年間を必死になって頑張って、侯爵令嬢のチョコとの婚約を父上に認めて欲しかった。兄のように功績を残したかつた。ただ漠然とそう思っていた。


国の為に何か功績を、と焦れば焦るほど何も良いアイデアが思い浮かばなかった。


僕には兄のような未来予知能力などないから、先を見通せないから、結局何も出来ずに一ヶ月が過ぎていた。


それに学園生活で、もう一つ困った事があった。隣国のジューン王女の存在だ。いつも僕にべったりくっついてくる。彼女は口では、僕を褒めてくれたり、応援してくれるのに、心の中ではいつも僕を貶していた。


彼女も最初のうちは僕に好意的だったが、僕と一緒にいるうちに、僕の事を段々と退屈でつまらない男だと思い始めたようだった。


‥‥毎回ジューン王女が心の中で僕を貶すような事を言い続けるので、僕は自信を無くして相当へこんだ。


『マカロン王子はいくじなしでつまらない、無口で気がきかないし、女心が分からない根暗男だったのね。黒髪は素敵で顔立ちも私好みなのに、中身ががっかりだわ。‥‥でも、学園内でマカロン王子と一緒にいると、女生徒達に羨望の眼差しで見られて気分が良いわ。だから王子と一緒にいるのをやめられないのよね。』


ジューン王女の僕への悪口をまとめると、だいたいこんな感じだった。


僕の学園生活は何にも楽しくなかった。


そんな時、兄が急に未来を予知した。


僕がこのままでいると、大切なものを失いそうだというのだ。それに大切なものは隣国へ奪われそうだと言われた。


その大切なものを自覚して、本当に大切にしてあげれば、家族関係も学園生活も何もかもが行くらしい。


僕の大切なもの‥‥チョコか?でもチョコは隣国には行かない。なら、学園生活や勉強や、将来の為の何らかの功績か?


僕はそれからもひたすら学園での勉強や、生徒会活動、領土経営などの仕事の勉強に励んだ。


これも全てチョコとの婚約を父上に認めて欲しいからだった。


そんなある日、チョコからハンカチと魔道具の通信機のプレゼントを貰った。


久しぶりにチョコの顔を見たら、少し背も伸びて綺麗になっていた。ハンカチの刺繍も上手だったし、学園の授業でダンスやマナーも習っているようだった。


それに、僕がチョコに会いに行かないのを責めるのではなくて、僕を心配してくれていた。ハニートラップというものに気をつけて、と言われた。


僕がジューン王女とよく二人きりで図書室や資料室などに閉じ込められた事を言ってるようだった。


ジューン王女は僕と図書室などで閉じ込められた時に、


『二人っきりになったんだから、いい加減に口説けよ。意気地なし!少しぐらいは手を出して来いよ!』


‥‥とドスのきいた心の声を僕に聞かせてくれた。なるほどジューン王女は、僕が彼女と二人きりになると襲ってくる事を期待していたようだ。


だとしたら、ジューン王女は本当に訳が分からない。好きでもない僕に襲われて嬉しいか?‥‥はっ、まさか僕に襲われたとうそぶいて、彼女は我が国と隣国の関係を崩そうとしているのかもしれない。


僕は、ますます彼女から目が離せないと思った。


それからは僕が彼女が何かしでかさないか見張るようになった。


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