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街に買い物へ

 

週末、学園の生徒会メンバーの五人で街へと繰り出しました。


まずはせっかく街に来たので、アテナ商会に寄りました。予めアポイントを取っていたので、会長がすぐに出迎えてくれました。


「皆さん、商会へようこそおいで下さいました。お部屋へ案内します。」


そう言って、奥の応接間へと案内されました。


私達はお互いに簡単な挨拶と自己紹介を済ませると、お茶をしながら話をしました。


「タロットの占い方法の本ですが、タロットカードと共に好評ですよ。ただ、お客様から、占いの講習会を開いてほしいとの要望が多数寄せられています。良ければ、会場や諸々の準備を我々でしますので、考えておいて欲しいです。」


「分かりました。また打ち合わせしましょう。」


プーッ、ククク。


「‥パウエル王子殿下、何か私が失礼を‥‥。」


パウエル王子が急に笑い出した為、アテナ商会の会長が困惑してます。


「気にしなくて大丈夫です。王子は今日は終始ご機嫌で、このように時々思い出し笑いをなさるのです。」


マロン王女がナイスフォローをしてくれました。


「‥だって、絶対これ13歳の会話じゃないよね。子供のフリした大人、アハハ。」


オホン、


「ところで、会長はどこか魔道具のお店をご存知ですか?私達、今音声や画像で通信ができる魔道具を探してますの。」


「‥魔道具、通信ですか‥あっ、マハリク商店にならあると思います。ここから街の中心部へ向かう途中にありますよ。」


「分かりました。ありがとうございます。」


私は会長にお礼を言って、皆んなで商会を後にしました。そして魔道具店を目指しました。魔道具店への道中、エリナさんにもお礼を言いました。


「エリナさん、会長に魔道具店の話をしてくれてありがとう。占いの話やパウエル君の笑いとかで、今日の目的をうっかり忘れかけてたかも‥。」


「いえ、ああいう会話って大事だと思いますよ。私がせっかちなだけのです。何だか皆んなが本来の目的を忘れてしまう気がして、一人でヒヤヒヤしてたんです。」


‥‥エリナさん、あながち間違ってないです。


私とエリナさんで話しながら歩きながら、ふと後ろを向くと、マロンさんを歩道側にして手を繋いで歩くパウエル君がみえました。


その隣をパウエル君とあれこれ言い合いながらも楽しそうに歩くグスタボ君。


これからずっとこのメンバーで生徒会活動をしていくのだなぁと思っていると‥マハリク商店に着きました。


「着きましたわね。ここがマハリク商店です。」


「はい。」


私達は、お店の中に入りました。


お店の中は薄暗く、暖色系の灯りがポツポツと灯っていました。お香のような香りもします。商品らしきものが所狭しと並べられており、どれも店長の説明がないと使い方が分からないような品物ばかりでした。


「いらっしゃい。」


奥から顔を出した店長らしき人は、インド人っぽい男性でした。


「あの、離れた人と音声や画像で通信できる魔道具をさがしてるんですが、こちらにありますか?」


私がそう言うと、店長は奥から出てきて、商品の中をゴソゴソと探して、二台の黒いパクトを持ってきました。


「ここにあるのは、全て私が作った物なんだ。これも、頼まれれば何台も作るが‥‥とりあえず二台でいいかな。」


「はい。」


私は店長の言った代金を支払いました。かなり安かったので戸惑いましたが、材料費がほぼ中古品なので、技術代と魔力代のみの代金で良いそうです。私は商品を受け取り、お礼を言ってお店を後にしました。


「さて、小腹が減ったし、噴水のある広場で美味しい物を食べましょうか。」


グスタボ君の提案で、私達は噴水前の広場へ向かいました。女の子三人でベンチに腰かけていると、男二人が肉の刺さった串を五本もって戻って来ました。


「お待たせ。焼き肉の串刺しよ。」


グスタボ君がそう言って、皆んなに一本ずつ串を手渡しました。


パウエル君は胸元のポケットから、懐紙を取り出して皆んなに配ります。


私は躊躇なく肉にかぶりつきました。エリナさんとマロンさんもおそるおそるかじりました。


「「「美味しい~。」」」


あっ、三人ではもってしまいましたね。このお肉、とにかく肉汁がたっぷりで、塩気もきいて美味しいです。


五人共肉を食べ終わると、屋台のフレッシュジュースを飲んで解散となりました。


私は、帰ろうとしたマロンさんをつかまえて、包みを渡しました。


中身は授業で刺繍を入れたハンカチのプレゼントと、手紙と、先程買った魔道具の一つです。


「マロンさん、マカロン様にこれを渡してもらえますか。」


私はマロンさんの手をしっかりと握って、頼みました。


マカロン様とマロンさんは、学園の寮には入らず、お城から学園に通っているのです。


だから、マロンさんに渡してもらおうと思い、先ほどベンチに腰かけながら、こっそりと梱包していたのです。


マロンさんは、私の手をしっかりと握り返し、大きく頷いてくれました。そしてパウエル君と共に帰っていかれました。


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