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生徒会室にて


夏休みも間近に迫った頃、生徒会の話し合いの主な議題は、学園祭の内容が中心となりました。


「学園祭で何をやるか決めましょうか。誰かやりたい事とかありますか?一年のお二人は去年の学園祭の記録を見て、参考にして下さい。」  


エリナさんが前もって、去年の学園祭でやった事や係と準備の記録をまとめた紙を、生徒会メンバーの分だけ印刷して持ってきてくれたのです。


私とグスタボ君も、二人に去年の学園祭でやったファッションショーや、青空市場や、ブックカフェの説明をしました。すると、早速パウエル王子、じゃなくてパウエル君が発言してくれました。


「僕の国では、各クラス毎にお店や展示会を企画して、一番人気のあったクラスの企画には表彰式で表彰すると共に賞品をあげていましたよ。」


パウエル君の話に私とグスタボ君は、二人で顔を見合わせてしまいました。それって前世の地球でお馴染みのやつじゃないですか。クラス毎の模擬店とか、お化け屋敷とか、まさしくカップルでまわると楽しい学園祭じゃないですか。‥隣国にも地球からの転生者がいるのかしら?


グスタボ君はとても目をキラキラさせて、パウエル王子、いえパウエル君の手を握っています。一瞬びっくりした表情を見せたパウエル君ですが、すぐに紳士的な笑顔でグスタボ君の手を握り返して応えてあげてます。‥パウエル君、大人だなぁ、なんて考えていると‥


「私、クラスでメイドカフェやりたい。メイドカフェが駄目なら、仮装カフェでもいいわ。」


グスタボ君がとんでもない事を言い出しました。グスタボ君は、自分も皆んなにもコスプレをしたかったようです。


それよりも皆んなにメイドカフェや仮装カフェって分かるのでしょうか。誰も何も言わないのは、グスタボ君の好きそうな事から想像して、何となくグスタボ君が女装をして給仕をするカフェかなぁと想像できたからでしょうか。


そんな事を考えていたら、パウエル君がマロン王女、ではなくマロンさんの手を握り、何かを話しかけながら頷いていました。マロンさんもパウエル君に頷き返すと、手をあげて発言しました。


手をあげて‥‥(可愛い)。


「あの‥私も考えたんですけど、音楽が得意な人や武芸が得意な方に、ステージで音楽を演奏してもらったり、武芸を披露してもらうのはどうでしょう?去年は、校庭にファッションショーの舞台を設置して盛り上がりましたよね。」


おお、マロンさんも素晴らしい案を出してくれました。去年のファッションショーよりも断然盛り上がりそうです。私も楽しみです!


「マロン王女!‥いえ、マロンさん素晴らしい案ですわ。今年の目玉イベントですわよ!」


エリナさんも、マロンさんの意見に大賛成のようです。


こうして今年の学園祭でやる事が一年二人の意見のみですぐに決まりました。


「今年の生徒会は、エリナさんの徹底した事前準備や上手な進行と、優秀な一年生二人のおかげで、話し合いがスムーズに進んでいきますね。」


私がしみじみと言うと、エリナさんも同感していました。去年は‥‥何となくまとまりがないというか、毎回話し合いが迷走してましたからね‥‥。


「さあ、生徒会の話し合いはここまでにして、お茶にしましょう。」


エリナさんがそう言って、皆んなのお茶を用意し始めました。その間に、私とマロンさんでお菓子の用意をします。


今日は、パウエル君が持ってきてくれたよもぎ餅です。‥‥やっぱり隣国には地球の、しかも日本人の転生者がいるのでしょうか。グスタボ君とも、目が合いました。二人して頷きあいます。


もしかして、パウエル君が転生者?


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