マロン王女とお話
生徒会の話し合いの後、私とマロン王女は学園の庭のガゼボへ行きました。
「チョコ、私とパウエル王子が一緒に生徒会メンバーになったのって、マカロン兄さんが決めた事よね、きっと。チョコも聞いてるでしょ、パウエル王子が私の婚約者だって‥。
私ね、生徒会室に行きたくないって駄々を捏ねてパウエル王子を困らせてて‥‥それで生徒会室に来るのが遅れたの。ごめんなさい。」
‥やっぱり生徒会室に来るのが遅れたのは、そういった理由があったのですね。
「マロン王女、今日婚約者のパウエル王子と会ってみてどうでしたか。」
「あっ、うん。カッコイイし、優しいし、良いなぁとは思ったの。でもね、私が婚約者だから、優しくしたりするんじゃないかなって勘繰ってしまうの。
‥‥私が婚約者じゃなかったら、こんなにも仲良くしないと思うの。パウエル王子が婚約者だからって事を抜きにして、私の事を好きになってくれたら良いのに‥‥。」
マロン王女‥婚約者のパウエル王子が良い人で良かったですねって言おうと思ってたけど‥‥。言わなくて良かった。
マロン王女は、パウエル王子に一目惚れして好きになってしまったのですね。なのに、パウエル王子がマロン王女の事を最初から婚約者として扱うから、逆に寂しいのですね。
マロン王女は、パウエル王子に婚約者だとか、王女だとかいう立場なしで自分を好きになってもらいたいと‥そう思っているのですね。
「‥マロン王女。パウエル王子が最初からマロン王女を婚約者として見るのは仕方のない事です。でも、パウエル王子がマロン王女に優しいのは、パウエル王子の生まれ持った性格のせいです。パウエル王子は誰にも優しい人ですから。」
「ひっどい!チョコったら、パウエル王子は誰にでも優しいから、私にも優しくしてるのだと言いたいの?」
「違います。パウエル王子は誰の事も特別扱いしない人だって言いたいんです。」
「‥だから何?」
「だから、マロン王女の事も王女だから婚約者だからといって、特別扱いはしてないのだと言いたいんです。パウエル王子はマロン王女の事を、そういった色眼鏡で見たりせずにきちんと本質を見てくれる人だと思うのです。」
「‥それで?」
「パウエル王子は、マロン王女の良いところは褒めて、悪い所は叱ってくれる。好きなところは好きと言ってくれる人だと思うんです。だから、マロン王女も、王女だとか婚約者だとかいう立場を捨てて、パウエル王子に素直に接してはどうですか?」
「つまり、私自身も王女や婚約者といった立場を忘れてパウエル様に素直に好意を示せ、と言いたいのね。」
「はい。それで、お二人が本当の意味で仲良くなられたら嬉しいです。それに‥‥生徒会メンバーになると、恋が成就しやすいみたいです。私とマカロン様もその口ですけど。」
「うん。‥そうね、ありがとう。チョコ、私頑張る!」
「はい。応援してます。」
「あっ、チョコも頑張ってね。今度は私がマカロン兄様と過ごせるようにセッティングしてあげるから。」
「マロン王女、是非近いうちに!」
あっ、ちょっと喰い気味に言ってしまいました。
「えっ、ええ、勿論。また日時をお伝えしますね。」
私とマロン王女は、両手で握手を交わしました。(私から半ば強引に)
マロン王女‥‥年下ですが、しかも王族の方ですが、頼りにしてます!




