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生徒会室にて パウエル王子とマロン王女


入学式の後、私達は生徒会室に集まる事になりました。私達二年組は先に来て、一年の二人を待っていました。


‥‥ですが、なかなか来ません。私が待ちきれずに扉を開けて呼びに行こうとすると、二人がやっと来ました。


「遅れてすみません。一年のパウエル・ラプスです。」


「‥‥一年のマロン・ポテトです。」


一緒に来たはずの二人ですが、ご機嫌なパウエル王子とは反対に不機嫌なマロン王女を見て、私とグスタボ君は何かあったのかしら?と考えてしまいました。


「さぁ、二人とも座って座って。この生徒会要項と役割表と役割毎の仕事の記録を見てね。自己紹介や個人的なお話は後でお茶をしながらゆっくりと行いましょう。」


さすがエリナさんです。二人の様子がおかしいのなんて気にせずに、サクサクと進行していきます。


私とグスタボ君も席について、生徒会の話し合いに参加します。


「チョコ、ホワイトボードに書くのを頼むわね。」


「あっ、はい。」


ホワイトボード‥‥懐かしいなぁ。いつだったか、エリナさんが訳もわからずホワイトボードの横に立たされて困ってた事があったなぁ‥‥なんて考えて思い出し笑いをしていたら、叱られてしまいました。


「チョコ、今私の事を思い出して笑ったでしょ‥。今日は、さっさと話し合いを終わらせて、後でゆっくりお茶をしたいんだから、集中してね!」


「はい!」


オホン、


「では、役員はこの表の通り、私エリナが会長、隣のグスタボ君が副会長、以下は表の通りです。見ておいて下さいね。


次にこの生徒会要項には、様々なルールや、年間の行事予定が書いてあります。各自読んでおいて下さい。前年度の会計報告や、今年度の予算案もついてます。


あとは、各自役員の引き継ぎの記録があるので、それを読んで役員の仕事の参考にして下さい。以上です。」


素晴らしい、ハキハキとテンポ良い進行。無駄がない!私がエリナさんに思わず拍手をおくると、つられて皆んなも拍手をエリナさんにおくりました。


生徒会室から響く謎の大拍手の音に、まわりはさぞ驚いている事でしょう。


「こら、拍手しないの!もう、恥ずかしい。‥‥あっ、今お茶を淹れますから皆んな寛いでて下さいね、」


顔を赤くしながらも、手早く皆んなにお茶を淹れ始めるエリナさん、さすがです。


「会長はとても優秀で近寄りがたいイメージでしたが、こうして一緒にいますと、サバサバしてて優しくて素晴らしい女性ですね。こんな方が姉上なら良かったなぁ‥‥。」


エリナさんを見ながらパウエル王子が呟きました。私達は、一瞬ジュース・ラプス王女を思い浮かべてシーンとしてしまいました。


「先輩達、姉のジューンの顔を今思い浮かべましたよね。アハハ、まあ確かに強引で少し我儘で、他人の物も自分の物って感じの人ですが、慣れれば可愛い人ですよ。」


ジューン王女は、他人の物は自分の物って感じの人‥‥なのですか。


「先輩達、ほら、空気変えましょうか。‥‥あっ、エリナ先輩、僕美味しいお菓子を持ってきました。皆さんで食べましょう。」


「えっ、あっと、そうね。じゃあ皆んなで頂きましょう。」


こうして変な空気のまま、新しい生徒会メンバーでのお茶会が始まりました。


「自己紹介しましょうか。私は二年黒組のエリナ・サルサです。会長を務めさせて貰います。宜しくお願いします。」


「私は二年黒組のグスタボよ。副会長よ。男と女の心を持ってるの。宜しくね。」


この世界では珍しいオネェなグスタボ君に、少し驚いてる一年の二人を見てしまいました。あっ、でもさすが。何の疑問もなくすぐに受け入れました。


やっぱり生徒会メンバーになる人は、人に偏見のない、純粋な人達なのでしょうか。‥私もそうなのかしら?


「こら、チョコ!心の中で喋ってばかりいないで、ちゃんと一年に自己紹介して。」


パウエル王子とマロン王女が、グスタボ君に叱られる私を見て、笑ってます。マロン王女の緊張もほぐれたようで良かったです。


「私はチョコ・シリアルです。二年黒組です。書記をやります。宜しくお願いします。」


さて、次は一年の二人です。


「次、僕で良いですか。僕はパウエル・ラプスです。隣国から来ました。一年黄組です。隣のマロン王女の婚約者です。」


ブホーッ、


マロン王女、今お茶を噴き出しましたね‥‥


「オホン、失礼しました。私はマロン・ポテトです。一年黒組です。宜しくお願いします。」


パチパチパチパチ、


パウエル王子が拍手をしたので、私達もつられて拍手をしました。何の拍手?


「じゃあ、自己紹介も済んだし、自由に話しましょうね。」


エリナさんがそう言うと、私達は自由におしゃべりを楽しみました。


パウエル王子の社交力は本当に凄いです!マロン王女や私達にもうまく話を振りながら、会話を盛り上げていき、いつのまにか皆んなを仲良しにしてしまいました。


マロン王女‥‥パウエル王子の事を気にして時々チラチラ見ていたのを、私は目敏く発見してしまいましたよ。パウエル王子の事、満更でもなさそうですね。安心しました。


それにしても‥‥ジューン王女は他人の物でも自分の物にしたがる人のようです。


マカロン王子が気になって仕方がありません。マカロン王子、次はいつ会えるのですか?


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