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入学式

いよいよ入学式の日になりました。私とエリナさん、グスタボ君は、ホールの壇上に立っています。


「ただ今より入学式をはじめます。在校生代表挨拶。生徒会会長エリナ・サルサ。」


「はい。」


キャーキャーッ!


新一年の男子も女子も、美しい公爵令嬢の登場にざわつきました。美人!クール!お姉様!等々興奮した様子で目をキラキラさせて騒いでいます。


「静粛に!」


「……新一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは、今日からこの歴史ある中等貴族学園の生徒となります。しっかり校則を守って、私生活でも規則正しい生活を送り、帝国の模範となるよう精進して下さい。三年間学んだ後は、高等貴族学園へ進学される方が多いと思います。もしくは、専門の職業へ就かれる方もいると思います。将来を見据えて、この三年間を無駄にすることなく(中略)‥‥以上。在校生代表二年エリナ・サルサ。」



「新入生代表挨拶。パウエル・ラプス。」


「はい。」


同じ新一年の中でも一番優秀な生徒が新入生代表の挨拶をすると言われています。


今年の新入生代表は、マロン王女かパウエル王子かなと思ってましたが、選ばれたのはパウエル王子の方でした。


「‥‥以上。一年パウエル・ラプス」


キャーッ!カッコいい!王子様みたい!女子達がとても興奮しています。


そんな騒がしさの中、年配の学園長の挨拶が続き、最後は帝国の王様がさらっと簡単に挨拶されて、大拍手の中入学式は無事終わりました。


新一年生達が、それぞれのクラスへと向かいます。


パウエル王子は黄組、マロン王女は黒組でした。


この世界では各自の能力が髪色や瞳の色としてあらわれている為、学園へ入ってすぐに能力の似たもの同士が、少人数ずつ各クラスに集められます。そして専門の先生から三年間学びます。


勿論、二年からは選択科目をえらび、他のクラスの子と他の先生から学ぶ機会もあります。


クラスの名前は、色の名前でわかりやすくつけられています。


ただ一つ、去年と変わった事があります。


パウエル王子のいる黄組が、今年から男女別のクラスになりました。


間違いなくピエンさんの影響です。




入学式も終わり、私達も二年のクラスへと向かいました。担任は勿論マイケル先生です。


「皆さん、無事にクラス全員揃って進級できて良かったですね。


さて、二年の授業や行事、心構えについてお話ししますね。


二年生になると、他のクラスとの合同授業が始まります。自分でどのクラスのどの授業を選ぶかは自由です。


たとえば、女生徒で婚約者が決まった方は黄組のダンスやお茶会のマナー、おもてなしの授業を受けてみる事をお勧めします。


男性で、知識を深めたい人や研究したい事が出てきた人は青組のどこかの研究室に入る事をお勧めします。


また、魔力や目に見えないものの世界に興味を示した方は、その力の活かし方を学ぶために赤組の戦闘チームの授業に参加する事をお勧めします。あっ、戦闘といっても闘う人もいれば、医療チームで治癒魔法を使う人、知恵を使って策略を練る人といった風に役割りは様々なので安心して下さい。


あと心構えとしては、他のクラスの人を色眼鏡で見ない事、です。


先生は、昨年に、赤組だから喧嘩っ早いとか、青組はマイペースの人が多いとか、黄組は女生徒の派閥争いが凄いといった、おおまかなクラス毎の特徴があると言いました。


先生は、あなた達に分かりやすく説明する為に、少し乱暴な言い方をしたかな?と反省しています。それによって、あなた達が各クラスの子達をそういった色眼鏡で見てしまわないかと心配しています。


どんなクラスの子でも、決してへんな色眼鏡でみる事なく、個人個人をあなた達の純粋な目でしっかりとみてあげてください。


先生からは以上です。」


先生の話が終わると、先生が皆んなに紙を配り始めました。


「この紙に希望の授業を書いて下さい。提出は今週中でお願いしますね。」


そう言って、先生の授業は終わりました。残り時間は、自由時間となりました。


「チョコはどうする?どこか見学してから決める?」


「エリナさんこそ、どこにするんですか?」


「私は赤組の戦闘隊とは別で、マネージングや物品発注などの補助隊があるらしいから、そこを希望します。」


あっ、エリナさんはソード様が戦場に出た時もついて行くつもりなのですね。私は‥


「私は、黄組で礼儀作法やマナー、ダンスを学びます。将来絶対に必要ですから。」


グスタボ君はニヤニヤしてますね。言いたい事は分かってますよ、マカロン様の為でしょって言いたいのでしょう?と私は心の中で呟きながら、グスタボ君にもきいてみました。


「グスタボ君はどうするの?」


グスタボ君は、真面目な顔をして言いました。


「私は赤組の戦闘チームとは別の医療チームにするわ。治癒魔法や浄化魔法を鍛えていきたいの。モアさんとサトル君は、どうするの?」



「私は青組を選びます。学園にいる間に沢山の知識を、頭に詰め込めるだけ詰め込みたいのです。」


モアさん、少しノア様に似てきたなぁ。


「僕も、チョコが言ってた植物とかの効能の鑑定もできるようになりたいし、研究に没頭したいので、そう言った研究室に入ります。」


サトル君‥‥以前私が軽いノリで言った事を覚えていたんですね。少し責任を感じてしまいます。



こうして私達は、選択授業の時はそれぞれ希望するところへと行くことになりました。


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