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家族の語らい?

るな視点では、丁寧文ではなくて現代っぽい感じの文章にしました。


今回はチョコの家族が登場します。

思春期の時、家族と話すのが私は苦手でした。

チョコもそうかなぁと思いながら書きました。


次か次の次には、学園編がスタートする予定です。


チョコは目を覚まし、カウチから体を起こすと、さっきまでの事を考えていました。


武内るなの体の中に入った事で、るなの記憶や知識等が吸収されたようです。試しにノートに「日本語」で文字を書いてみました。


「あっ、私スラスラ書けてるかも。」


文字にしても、地球の日本についても記憶としていつの間にか知っていました。


「イタコ、、占い師、、。」


チョコも、るなやるなのおばさんのように手に職をつけて、将来立派に自活できるようになりたいと思うのでした。


「それにしても、るなは普段はあんなに人と接するのが下手なのに、おばさんやお客様とは生き生きと話してたなぁ。」


改めてるなに心を寄せていると、ふいにドアがノックされました。


コンコン、


「お嬢様、旦那様がお帰りになられました。」


侍女のマリーが来たので、急いでノートを机の引き出しに隠し、お出迎えに向かいました。




「チョコ、今日はどうだった?なんでも初めて聞く能力が備わってたようだね。」


お父様のマンゴー・シリアル侯爵です。今日の事をすでに母のベリーから聞いたようでした。


それにしても、ぶっ。くくっ。

チョコって、

マンゴーって、

シリアルって、

ベリーって、よくできた名前。

るなの国では、たしかフルーツや何かの食べ物の名前だったはず。誰かがふざけてつけたとしか思えない。


今度から、こっちの世界の誰の名前を聞いても笑わない練習をしなきゃ。


って、しまった。お父様にお返事返さなきゃ。。


「はい。正直なところ、何に使える能力なのか役に立つものなのかすら、さっぱり分からず困っていました。」



「そうか。まぁ中等貴族学園の入学までまだ日があるし、焦らずじっくり考えると良い。」

「‥‥入学。」


「チョコは、人見知りだから大勢の子に囲まれて過ごすのは辛いかもしれないが、これも大人になるための勉強だと思ってくれればいいよ。沢山の友達、、じゃなくても1人ぐらいは気の合う友人が見つかると良いな。まぁ、無理せずね。」

「はい‥。」



はぁ、と後ろでため息が聞こえたので振り向くと、姉のミントがあきれ顔で話しかけて来ました。


「チョコ、そんな奥手じゃ駄目よ!友達も大事だけど、学園では絶対に恋をしなさい!良い結婚相手を自分で捕まえなきゃ駄目よ。だって、良いお相手は何もせずに待っていても、向こうから勝手にはやって来ないのよ。親に見つけてもらおうなんて、もう古いの!」

「(どこかで聞いたことのあるようなセリフだなぁ。。)‥はい。」


姉は、中等貴族学園で辺境伯の長男のダーク・ブラウン様と出会い順調に愛を育まれ、卒業と同時に結婚されたリア充女子です。


私の事を心配してくれてるのは分かりますが、いきなり恋しろって言われても、言われてすぐ出来るようなものだとは思えませんが。。縁とか、家格とか、色々ねぇ。そもそも、女だからって絶対結婚しなきゃならない訳じゃないでしょ?独身女性もぼちぼちいるし。


それに好きな人が出来れば、私だって頑張るとは思うし、、。片想いのままくっつかない純愛だってあるのに。。恋愛=結婚のお姉さんに言われると、素直に頷けないわぁ。


でもまぁ、こっちの世界では姉の考えの方が当たり前なのかな。。


決して口には出さずに、心の中でぶつぶつ言っていると、今度は兄のコーンが口を出してきました。


「チョコ、兄さんからも一言言わせてくれ。」

「はい。」


「学園では将来役立つ技能をしっかり身につけろ。そして人脈を増やせ。コネを増やせ!毎日を無駄にするな!学園へ遊びに行くんじゃなくて、仕事をしに行くつもりで行け!」

「(えーっ。入学前の私にいうセリフ、それなの?まぁ、私にはありがたい言葉だけど。)はい。心得ておきます。」


家族皆んなからありがたいお言葉を頂き、私は入学前までには、自己紹介で困らないようにしようと決意をあらたにしました。


絶対に聞かれるであろう自分の能力を、うまく説明できるようにしておかないと、学園デビューを失敗してしまいそうで不安なのです。


この自己紹介、第一印象を良くする為には絶対成功させないと駄目なのです。


姉と兄がいうところの、恋やコネどころか今後の学園生活を左右するほどの重要イベントですから。。


まずは部屋に戻って、るなの記憶も使いつつ、共感能力の把握と応用について模索しなきゃ、、


あと、るなのやってた占いもマスターして自分の学園生活についても占っておきたいなぁ、忙しいなぁ。


そんな事を思うチョコの顔を、家族皆んなが微笑ましく見つめているのに気付いて、恥ずかしくて慌てて部屋へ戻るチョコなのでした。


家族の温かい視線って、思春期の子にはちょっとつらいものなんです。うまく説明できないけど、なんだか嫌なものなのです。。



クラス替えの後の自己紹介、私は毎回とても緊張してます。

高校の時、自己紹介で失敗して一年間ぼっちになった黒歴史があります。


チョコにはそうなって欲しくないので、一生懸命自己紹介を考えてあげようと思ってます。


※物語が中々進まずもどかしいですが、何卒あたたかく見守り下さいm(_ _)m

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