グスタボ君に相談
「グスタボ君、昨日ピエンさんが占い処に来たよ。」
私は学園に着くなり、すぐにグスタボ君に昨日の事を話しました。
「うん、チョコが何故ピエンさんに敵対視されてるか分かったわ。それに、その黒いオーラは気になるわね。ちょっと授業が終わったら、ガゼボの所で話し合いましょうか。」
「エリナさん達は呼ぶ?」
「ちょっと話がまとまってからにしましょうか。私やチョコは、こういうの慣れてるけど、普通の12歳の子には受け入れがたい話だと思うの。」
「分かった。」
こうして、私とグスタボ君でガゼボで話し合う事にしました。
授業後、エリナさん達のいなくなったのを見計らってグスタボ君と二人でガゼボへ行きました。
「ピエンさんは元平民だという事で、令嬢達に散々酷い事を言われたり馬鹿にされたりして、とても傷付いてきたのね。
彼女は自分の外見に自信を持っていたから、その外見と悪知恵を武器に次々と男達を籠絡して、さらには公爵家や王族に嫁ぐ事で、彼女達を見返してやろうとしてたって事ね。凄い野心だわ。
そりゃ、地味でマイペースで呑気にのほほんとしてるチョコが目障りになる訳だわ。
おまけにチョコは、生徒会に入ってるし、エリナさんや私とも仲が良いし、嫉妬してるのね。チョコごときが生意気な!って感じかしら。」
「グスタボ君、まさにそんな感じです。」
「それで、その黒いオーラがまだピエンさんについてるのね。聞いてるとかなり凶々しい感じね。いつか大変な事になりそう。ピエンさんが心配ね。チョコの事も心配だけど。」
う、うう、う‥‥
ガクンッ。
「グスタボ君!どうしたの?ねえ!」
急に倒れて意識を失ったグスタボ君を、私は揺さぶって起こそうとしました。
「るな!あっ、今はチョコか。チョコ!私だって。イタコのおばちゃんだよ!」
「おばちゃん!あれっ、グスタボ君に憑依したの?」
「あっ、そうか。私はもう死んだんだよ。それでお前の事を探してたら、この体に入っていたんだ。」
「おばちゃんが死んだ?」
「ああ、地球では長生きな方だったんだぞ。るなが死んでから、地球ではもう二十年以上経ってるんだから、私だってそりゃ死ぬさ。」
ヘェ~。
「ところで、グスタボ君と話してた内容聞いてた?」
「ああ。ピエンの心は、令嬢達への憎しみとお前への嫉妬でいっぱいだ。負の感情が渦巻いている。
あんなに負の感情に支配されてたら、そりゃ悪い霊や生きた人間の悪い感情を引き寄せてしまうさ。」
「あの黒いオーラを追い払って、ピエンさんを助ける事ってできるかな?」
「あれは、ピエンって奴の心の問題だ。奴が変わらん限り、あの黒いオーラは私が除霊してもまた取り付くさ。」
「じゃあどうすれば?」
「お前は、奴に馬鹿にされ、嫉妬もされてる。チョコの癖に生徒会へ入ったり、華やかな友達に囲まれて生意気な!って感じだな。
だから、まずはそこを突くんだ!
チョコ、お前がピエンって奴が唯一自信をもってる外見への自信をこっぱ微塵に打ち砕くんだ!
お前自身が奴に見下されないようにしろ!まずはそこからだ!」
ガクンッ。
「あっ、チョコ?今私の中に知らない老婆が入って来て喋ってたんだけど‥あれってチョコが前世で慕ってたおばさんだよね?」
『誰が老婆だ!』
「え~っ、私の中にまだいる!」
「グスタボ君、私綺麗になる!そして、ファッションショーに出るよ!それでピエンさんと闘います!だから、私に似合う最高の服をデザインしてくれませんか。お願いします!」
『なるほど、お前がファッションショーに出て、皆んなの前で綺麗になって、ピエンって奴の自信を打ち砕くんだな。良いアイデアだ!』
「チョコ、ちょっ、えっ!?ファッションショー、凄いじゃない。勿論協力するけど。えっ。」
『グスタボ君、あんたの体の中は居心地がいいなぁ。どうやら私はあんたの前世かもしれん。』
「でも、でも、私はチョコみたいに、前世の記憶はないし、おばあちゃんの事を自分の前世だなんて確信はないわよ。」
『まあ、段々と思い出すだろうよ。それに私があんたの中にいれば、色々あんたの助けになるぞ。まぁ、いずれ私らもチョコ達のように一つになれるさ。』
「じゃあ、そうなると私の恋愛対象って男になるの?女になるの?」
『さあてなぁ。』
「そんなぁ。んもう、チョコのせいよ!」
「八つ当たりだよ‥‥。あっ、それで、グスタボ君、服のデザインを宜しくお願いします。あと、別人メイクは、マリーに頼もうかな。」
という事で、私は学園でファッションショーへ出ます。
ピエンさんと正面きって闘う事にしました!




