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ピエンさんを占います


「ふぅ、疲れた。でも楽しかった。」


チョコは今日も占い師ルナとして、街の占い処でたくさんの人を占ってきました。


タロットカードはもう22枚全て販売されており、重版につぐ重版で大人気でした。


そしてその評判のカードを使った占い処は、予想以上の大盛況で、チョコはもうクタクタでした。


週末限定のお店なのは、平日は学校があるからです。あと、未成年なので、夜は働けません。


これだけ口コミで評判が広がれば、ピエンさんなら絶対占い処へ来るはず!とグスタボ君は言ってましたが、今のところピエンさんはまだ来ていません。


「さて、明日の宿題をしなきゃ。」


私達黒組は、この国の歴史や地理、神話、哲学などの座学が主です。


あとは、地球の体育や音楽、図工等の授業も少しだけあります。


ただ、マイケル先生が担任だからなのか、道徳的な講義が多い気がします。


今やってる宿題も、自分の悩みや近況を書くレポートのような物です。


他のクラスはどうなのでしょう。ピエンさんのいる黄組は、地球でいうところの女学校的なクラスのようです。男性は執事を目指す方がこのクラスに入っているそうです。


他のクラスと同じ基礎授業の他は、女性には刺繍にダンス、インテリアコーディネート、社交術などが授業としてあるようです。


男性には、執事として必要な専門科目があるとの事です。


その為、女子の派閥争いは激しくて、男子はお気に入りの女生徒の取り巻きになっているのだそうです。


「宿題終わった~。」


伸びをしてから、ベッドへゴロンと横になります。


「ピエンさんかぁ、いつか占ってみたいなぁ。私の事をどんな風に思ってるのかしら。」


そんな事を呟きながら、私はいつの間にか眠りについていました。


そして、その機会はすぐにやって来ました。



「あのぉ、よく当たると聞いてここへ来たんですけどぉ、占って貰えますか?」


帽子を目深に被ったピエンさんが本当にやって来ました。


ドキドキしながらも、顔のヴェールを直し、低い声で答えました。


「どうぞ。今日は何を占いますか?」


「えっと‥‥。ちょっと苦手な子がいるんです。私より地味で、特別な力も何も持ってないし、身分も凄く高い訳でもないのに、生徒会へ入ったり、人気のある子達といつも仲良く一緒にいるんです。


私、悔しくて!どうしたら、その子に勝てますか!」


えっと‥その苦手な子はきっと私の事ね。つまり、地味で身分も特別な能力も何もない私が生徒会へ入ったり、グスタボ君やエリナさん達と一緒にいるのが気に入らない、ということね。


‥‥そんな理由で私に絡んできてたのかしら?

そんなに私が苦手で目障りなら、関わって来なきゃ良いのに‥‥


あっダメダメ。ピエンさんの相談と占いに集中しましょう。


「えっと、つまりあなたは、その苦手な彼女に勝ちたいという事ですね。」


「だから、そう言ってるでしょ!早く占いなさいよ。」


‥‥これがピエンさんの素の性格なのかしら?とても偉そうな態度をとるのね。男性の前の態度と大違い。


「分かりました。」


私はカードをシャッフルし、並べてめくっていきます。


「まずは、現在の状況から見ます。あなたは彼女をライバルとして見てますが、彼女はそう思ってないみたいですよ。


未来、あなたは彼女と戦ったとしても、中途半端な結果で終わりそうです。運命の輪が逆位置で、不完全燃焼と出ています。


‥‥あなたが彼女を苦手と思う原因を探り、解決策を練りましょう。


その為にあなたの過去や深層心理を詳しく見て良いですか?」


「えっ、ええ、お願いします。それで、私が彼女に勝てるなら!」


こうして、私はようやくピエンさんが私を敵対視する理由を知りました。


あとは、ピエンさんの黒いオーラが気になります。ピエンさんと言えど、目の前のお客様は大切です。


ピエンさんの黒いオーラの理由を探っていこうと思いました。



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