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マカロン王子視点



僕は、このポテト帝国の第二王子として産まれた。


第一王子の兄のマカロニは、僕より三歳歳上だ。未来を予言できる能力があるらしい。おまけに頭が良くて社交的で、両親やまわりの人の覚えも良い。


末の妹のマロンは、僕より三歳歳下の可愛らしい王女だ。特に能力持ちではないが、とにかく可愛いと評判だ。


僕は、出来の良い兄と可愛い妹の間に埋もれて、あまり目立たない地味王子だ。


おまけに変な能力まで持っていた。特に欲しくはなかったのに。言葉の裏、つまり相手の心の中が読めるのだ。読みたくなくても入ってくるのだ。


「マカロン王子、おはようございます。」

『ほら、第二王子よ。珍しいわね、いつも引きこもってたのに。』


「マカロン王子、今日も図書館ですか。」

『どうせ絵本でも読んでるんだろう。勉強してるふりをして、王様達に褒めて貰いたいんだろうな。』


はぁ、疲れる。


おまけに、両親や兄妹もこの事を薄々気付いているようだ。あからさまに避けられる事はないが、少し警戒されて距離を置かれてるのは、とても悲しい。


学園に入学して、ソードとノアに会った。癖のある人物だが、言葉に裏がなくて心の中が空っぽだった。とても嬉しかった。


次の学年の子の中には、そんな素敵な人物はいなかった。


その次の学年、僕は新入生が学園へ来るのが待ちきれずに、入学前の子達が集う能力判定の場へ向かった。


変わってる子が二人いた。一人はグスタボ君。心を閉ざしており、心の中は全く読めなかった。こんな事は初めてだった。


そして、もう一人はチョコ。心の中の僕の声に気付いた初めての人だ。本人は、まさか僕が心の中、頭の中か?まぁいいや。心の中で話してるとは思わず、キョロキョロしていた。面白い子だ。


おまけに、心の中で口で喋るかのように話していた。


全てが初めての体験だった。


チョコが学園に来るのが楽しみだった。


チョコとグスタボ君、公爵令嬢のエリナさんに生徒会へ仲間入りしてもらった。


正解だった。生徒会室がとても賑やかになった。


チョコは、グスタボ君と最近何かをやり始めたらしい。タロットカードというものを作って、売り出すらしい。


詳しくは分からないけど、グスタボ君の絵は上手だと思った。


グスタボ君も、最初は女っぽくてビックリしたけど、見慣れると中性的で美しい人だと思った。


ノアとチョコと三人だけで、学園祭の打ち合わせをした時は、楽しかった。


言葉を普通に交わせて、心の中でも秘密?の会話をした。


チョコの存在は、僕にとって少しずつ特別なものになっていってる気がした。



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