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生徒会室にて 会長とノア先輩と

ブックマークや評価をありがとうございます(^^)



アテナ商会で、タロットカードが発売されました。第一週に発売された〝愚者″のカードは、天使の絵柄が可愛いと好評で、瞬く間に口コミで、人気が広がっていきました。


絵の作者は、グスタボ君ですが、学業に支障をきたさないように、ペンネームを使いました。


ペンネームは〝ミューズ″です。アテナ商会会長が命名しました。


そして、今週は、1番の〝魔術師″。


自信に溢れた創造者として魔女が描かれています。


私は早速、この1番のカードをお土産として携えて、生徒会室へ向かいました。



生徒会室には、今日は私と会長のマカロン先輩、副会長のノア先輩の三人しかいません。


ソード先輩は、剣の試合があり、エリナさんはその応援へ行っているそうです。


そして、グスタボ君はアテナ商会の会長さんと、グスタボ君の画集の打ち合わせです。


「マカロン先輩、ノア先輩。今日は一年は私だけですが、宜しくお願いします。」


今日は、誰が仕切るのだろうと思っていると、マカロン先輩が仕切ってくれました。


「じゃあ、早速企画案を練ろうか。チョコは、何かいい案ある?自分のやりたい事でもいいよ。」


「じゃあ、希望者が好きな事をできるブースをたくさん用意して、自由市場をやりたいです。そうしたら、私も占いをしたいです。お菓子作りの好きな人は、お菓子屋さんを開いたりしても良いと思います。」


「良いね。ねえ、ノア、良い企画だよね。」


ノア先輩、いつのまにか読書をやめて、会議の場についています。やる時はやる人だったんですね。


「良いよ、決定。あと、僕からも良いかな?学園祭のテーマは、〝おしゃれと読書と黄昏と″だったね。


そこで、ファッションショーをしたらどうだろう?女子は、制服ばかりで飽き飽きしてる事だろうし、男子は着飾って綺麗になった女子を見られて嬉しいだろうし。」


「学園的には何も問題はないはずだ。良いと思う。チョコはどう思う?」


「男子はショーに出ないで、女子だけがショーに出て見世物になるのですか?‥‥女子の中には、自分に自信がない子もいると思います。私みたいに黒髪・黒目の地味っ子は、派手に着飾ると道化師のように笑い者になってしまいかねません。


かと言って、黒髪のイメージで魔女っぽい衣装を着せられるのもちょっと‥‥。


なので、希望者のみで行うなら賛成です。」


ノア先輩が、少し不服そうです。


「チョコさん、女の子は学園祭では皆さんお洒落をしてきてもらいます!強制です!仮装だと思って、開き直りなさい。


それに、チョコさんは少し自分の魅力に鈍感過ぎますね。この艶やかな黒髪、つぶらな黒の瞳。そしてきめ細かくて真っ白な肌、とても美しいですよ。」


「ノア先輩、褒めてくれて嬉しいですけど、先輩って結構女の人を口説き慣れてませんか?」


「フフッ、どうだろうね。」


ノア先輩‥‥意外と遊び人なのかも。


「じゃあファッションショーは、女子全員を強制参加させるのではなくて、有志で行うものとしよう。他に何かある?気になる事とか、企画とか。」


マカロン先輩はサクサクと話を進めていきます。進行役が上手です。


「あっ、はい。あります。テーマの〝黄昏と″って何か意味があるんですか?」


「あっ、それは、ソードが学園祭の最後に皆んなで夕日を見ようって言って、ノリで何となく、ね。語呂も良いし。」


「あっ、なるほど‥‥。」


ここまで三人で話していて、ふと私は気付きました。ある二つの事実に‥‥。


この三人だと、話がサクサク進んでいく事。


それに、マカロン先輩が普通に喋っている事。


「マカロン先輩は、今日はよくお話をしてくれますね。」


「ああ、マカロンは普段は喋らないけど、今日は僕たち三人だけだからね。


マカロンは、人の心が読めるんだ。しかも読みたくなくても入ってきちゃうんだ。


良い言葉とは裏腹に、心の中に悪感情を持ってる人も世の中には沢山いるからね。


マカロンは、基本的には他人に壁を作って生きているんだ。」

  

マカロン先輩の代わりに答えてくれたのは、ノア先輩でした。


「だから、この生徒会にいるのは、マカロンが安心できる子達ばかりなんだ。中でも、チョコさんは、マカロンにとって少し特別な存在になるような気がするんだ。ねっ、マカロン。」


「‥‥確かにチョコの心の中は、いつも賑やかで読んでて楽しいよ。他の人の心の中の声には耳を塞ぎたくなる事もあるのにね。特別な存在なのかな。」


『‥‥っていうか、先輩!いつも心の中を読んでいたんですね!』


『読みたくなくても、入ってくるんだから、しょうがないだろ。それに‥‥チョコは喋ってても、心の中を読んでても、どっちにしても煩すぎる。


ところで、チョコは僕に心の中を読まれて気持ち悪くないの?』


『‥‥今更じゃないですか。それに、私は根暗なので、口で話すよりも心の中で話す方が饒舌かもしれません。』


『チョコのそういうところ、好きかも。』


『!好き‥‥?』


マカロン先輩、思わせぶりな事を私に言っておきながら、しれーっとした顔をしています。先輩、今好きって言いましたよね??


マカロン先輩を問い詰めようとしたところで、ちょうどノア先輩の美味しい紅茶とお菓子の用意が出来たようです。


紅茶が冷めないうちに頂きます。


「あっ、そうだ!私とグスタボ君で作ったタロットカードを一枚ずつお土産に持ってきました。先輩方、どうぞ。」


そうそう、お土産を持っていた事を忘れていました。


「グスタボ君の絵だね。素晴らしい‥‥。


そうだ!彼も着飾ってファッションショーに出てもらうのはどうだろう?きっと皆んな喜ぶと思うし、僕も彼の女性姿が見てみたい!」


「グスタボ君に聞いてみようか。」


マカロン先輩も乗り気?


グスタボ君、何て言うだろう。


少し変な方向へ話が進みそうです。



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