私の前世?
チョコは、知らず知らずのうちにテレパシーを使っていました。今回は、リラックスした状態から退行催眠を自己に施して、自分の前世を知ります。
「お母様、、この方は、、」
「この国の第二王子マカロン様ですよ。」
「マカロン王子、お目にかかれ光栄です。私はシリアル侯爵家の次女チョコでございます。」
『知ってる。そういうの、いいから。じゃあね。』
イケメン王子マカロン様は、入り口に控えていた若い従者(青色の髪を後ろで一つしばりにした、切れ長の黒目の、やっぱりイケメンです。)と去って行かれました。
「ねぇチョコ、王子様終始無言でしたわね。何も失礼はなかったはずだけど?ご機嫌でも悪かったのかしら。」
「?」
王子喋ってましたよ?
この時王子はテレパシーを使ってチョコの頭に直接喋っていた事を、チョコはまだ知りませんでした。
「さて、共感能力とは何か調べなきゃ。誰も知らない能力だと言われたけど、、。」
私は自室のカウチにもたれて、今日の出来事を脳内で反芻してみました。あの王子なら何か知ってるんだろか?と思いかけましたが、
「ダメ。自分で調べなきゃ。それにおいそれと簡単に会える人でも無いし。」
『会えるよ。もうじき、学園に入学するんでしょ?』
脳内のスクリーン?に一瞬マカロン王子の顔が浮かび、話しかけられた気がしました。
「まただ。もしかしてこれが共感能力?」
私は目を閉じて心静かに頭の中のスクリーンに集中しました。また王子の顔が浮かび上がるのを期待して。。
すると、しばらくして身体が縛られたかのように固まり、耳にジーンと音が響きます。頭の中は紫や緑の光が渦巻いてます。はじめての体験に私は夢中で集中しました。上の方から白い眩しい光がやってきて、、
私は見知らぬ世界の景色を見ていました。
四角く高い建物が並んだ無機質な街、無表情で暗い衣服を着て早歩きする人々が見えました。時々手に四角い何かを持って耳に当てたり話しかけていたりする不気味な世界でした。
魔界?そう思っていたら、何故かある女性の身体に入っていました。
すると、その人の記憶が流れて来ました。
女性の名は、武内るな。25歳。職業は占い師。幼き頃から亡くなった人が見えたり、未来を予言できたようです。怪しげなカード、タロットカードというのね、を使って、悩める人々を救ってきたようです。
「あのー、占ってもらえますか?」
「はい、どうぞ。おかけ下さい。こちらの用紙にお名前と生年月日、悩み事を記入して下さい。」
椅子に腰掛けたのは、18歳ぐらいの女性。恋の悩み、、年上の彼氏が別れようと言ってきたけど、別れたくない、という相談でした。
「分かりました。では、彼の心の内と今後の2人の関係を占ってみましょう。」
紫の光沢のあるクロスに、カードを広げてまわして、積んで、並べ始めました。
「彼は家庭があるか、彼女持ちですね。あなたの事を好きなのは本当だけど、結婚は考えていません。それに惚れっぽいのか優柔不断なのか、色々な女性と関係を持っています。」
「…!」
「ごめんなさいね。でも見たままを伝えました。彼はとにかく女性が好きなんですね、それにあなたに対して心身共に相性の良さを感じています。けれども、彼の周囲がそれを許さない、と出ています。」
「本命の彼女か奥さんかに、私との浮気がばれて別れようとしたんですね。」
「そうです。」
「彼はその人と別れて、私と一緒になりたいと思ってくれてますか?」
「都合の良い関係、このままの関係でいいなら続けてもいいかなぁと思ってるようです。ただ、他にも彼浮気してますよ?」
「!」
「三か月以内に、あなたがサークルか友人との食事会でご縁のある方と出会えるとカードに出ています。」
「はい。。ハァー。」
「今はまだ彼の事で頭がいっぱいでしょうけど、新しい出会いがあなたに楽しい事を沢山もたらしてくれますよ。」
「はい。彼の事は少し冷静になって考えてみます。それに新しい出会いの方も少しずつ頑張ってみます。」
ため息まじりの女性がお金を渡して去っていくと、また次の女性が来ました。
「占い、お願いします。」
退行催眠、実は私も施術してもらったことがあります。戦時中の日本の兵隊でした。田舎から徴兵されたけど、負傷して病院で亡くなったようです。小さい頃に母親も亡くしてたようで、家族に対する憧れを抱いたまま、今世に生まれ変わったようです。
信じるか信じないかはあなた次第です(笑)。




