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久しぶりの生徒会


今日は久しぶりの生徒会です。


秋に行われる学園祭のテーマや企画を考えたり、各係を決めます。


ソード先輩が、ホワイトボードのような物を持ってきました。


「エリナちゃん、書記ね。何となく字が上手そう顔をしてるから。


じゃあ、ここにどんどん書いちゃって。」


(字が上手そうな顔ってあるの?)

(書くって何を?)


私達三人心の中で同じツッコミを返していたらしく、思わず目が合ってしまいました。


エリナさんが、ホワイトボードの横へ行き、とりあえずペンを持って立っています。


ホワイトボードの横にティッシュケースがぶら下がっているのが、やけに気になりました。


まさか文字はあれで消すのかな‥‥?


それにしても、これはどうなのだろう?ノア先輩、相変わらずずっと本を読んでいます。安定のマイペースぶりです。まだ僕の出番じゃないよって事ですか?


『ぷっ。』


『マカロン先輩、いちいち頭の中読まないで下さい。あと、笑うなら口で笑って下さい。何で、笑うのも念話なんですか‥‥。』


『寝んわ?』


「アハハッ。あっ、すいません。」


「チョコ?何か面白かった?」


あっグスタボ君、いつのまにか私は呼び捨てなのね。それくらい親しくなったって事なのね。嬉しいです。


「チョコ!私の事笑ったでしょう!」


「やっ、エリナさん。ってなんで私がエリナさんを笑うんですか!」


まさかのエリナさんも、私を呼び捨てです。嬉しいですけどね。


こうして私達が訳の分からない押し問答をしてる中、マイペースなソード先輩が話を続けます。


「‥‥って事で、グスタボ君が会計ね。あとチョコちゃんも、会計しかもう残ってないから会計ね。1年二人で大変だけど、頑張ろっか。」


グスタボ君を見ると、ウインクをして「任せて。」の表情を見せてくれました。


オホンッ。ノア先輩が咳払いをして、睨んできました。私達が煩いって事ですか?


そもそも、ノア先輩、今生徒会の会議中じゃないですか。本を読んでる先輩の方がおかしいんですから!


あぁ、相変わらずのカオス状態。。


『顔す?』


「ブフッ!」


『マカロン先輩、もう無視しますよ。頻繁に頭の中に話しかけてこないで下さい!邪魔です!』


私がそうやって、マカロン先輩に念話、つまりテレパシーで話しかけると、マカロン先輩は拗ねてしまいました。


顔を赤くして、口を尖がらせています。


突然の会長の変顔に、皆んなびっくりしたようで、シーンとなってしまいました。


それでもソード先輩はさすがです。さっさとみんなに資料を配り、話を始めました。


「って言う事で、秋の学園祭のテーマと企画を話し合いましょうか!」


こうして、始まった会議ですが、始まってみればスムーズに進んで、今は恒例のティータイムです。


勿論ノア先輩のこだわりの紅茶で。


秋の学園祭‥‥テーマは〝おしゃれと読書と黄昏と″になりました。企画は未定です。


おしゃれは、グスタボ君のアイデア。読書はノア先輩のアイデアです。それにしても黄昏?夕陽でも皆んなで見るのかしら?



『チョコは、心の中でしゃべりすぎだよ。煩い。』


『マカロン先輩‥‥。いつか頭の中ではなくて、口と口で喋りたいです。』


『‥‥馬鹿。』


『いやいや、口と口って、そう言うことでは‥‥』


あぁ、疲れます。


次こそは、まともな生徒会の話し合いがしてみたいなぁと思うチョコなのでした。

秋といえば学園祭ですね(^^)

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