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§1 Begynnelsen (始まり)

 出来損ないの傀儡(くぐつ)。それが私だった。人形職人の見習い工が修業の一環として私を作ったのだが、其奴(そやつ)職工(しょっこう)としては未熟も未熟で、素人同然だった。私は操り人形としてはてんで使い物にならなかったが、しかし顔だけはとても美しく作ってくれた。其奴は自分の作ったものは失敗作でもなんでも捨てずに取っておく(たち)だったらしく、狭いワンルームはどんどん失敗作で溢れていったが、質の向上が見て取れてまったく飽きなかった。魂の宿った人形は私以外にもいくつか居たな。

 そんなある日、其奴は帰宅するとすぐに私たちのほとんどを段ボール箱に詰めて、其奴の実家に発送した。その頃の其奴の様子から推測するに、恋人でもできたのだろう。確かにあんな部屋は人に見せられたものではなかったから、其奴にしては賢明な判断だったと言える。()くして、私たちは狭いワンルームでの暮らしを終え、田舎(いなか)の広い家に引っ越す運びとなった。

前に書いて放置してたもの。たぶん続きは投稿しないかも。少しだけ書いてあるけど、完成しない予感。

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