ep4.大学
警察を撒いた二人は大学に向かって歩いていた。プラカードを持った大勢の人々が行列を作り大通りを歩いていく。ラッセルは「あいつら車両なのか?車道を歩くなんてよ!」と言った。大勢の人々はデモを行っている。内容は端的に言えばうどんのゆで汁は環境を破壊しているので、うどんを廃止しろといったものだ。三雲は「ハハーン、環境保護団体の連中だな。それにしてもうどん大学うどん学部の奴らも大変だな。これじゃあ卒業しても就職先がねえや。今時の企業はSDGsを気にするからな。」と言った。ラッセルは「お、一番前で怒ってる女の子知ってるぜ。グータレさんだろ。」と言った。三雲は「俺たちはよかったな。サンドイッチ大学に入って。」と言った。
だがまだ三雲は知らなかった。彼が所属するサンドイッチ大学、食パンの白い部分だけで作る三角のサンドイッチ学部はパンの耳の廃棄による深刻なフードロスを批判されており、今まさに大学の前でデモが行われていることを・・・。
三雲は「俺授業受けてる場合じゃねえわ。帰ってカラスの爪煮込まないと。」と言った。
ラッセルは「オッケー。あとで俺のノートをコピーしていいからさ、フランスパンで挟むタイプのサブウェイ風サンドイッチ学部の女の子たちとの飲み会セッティングしろよ。」と言った。
三雲は「約束はできない。」と言った。