第七話 急展開
遅くなって申し訳ございません!
そして、レビューありがとうございます。誤字脱字につきましては随時修正を行います。小説が見づらく申し訳ございませんでした。
そしてなし崩しに裁判が終了したのだが、事はそれだけでは終わらなかった。
俺たちが裁判所から外に出て、南野さんの自宅に戻っている最中にことは起こった。
「ん? あれは?」
最初に気付いたのはテネシーだった。さすが良家の生まれ。勘もいいらしい。
「あれは、軍の機体ですね。厄介なことになりました」
と、南野さんも言う。
「ん? ちょっと待って? あれ軍のやつなの? なんでみんなそんなに冷静なの?」
俺がそう慌てたのも無理はないだろう。1機2機ならともかく、数百機単位でTEが襲ってきているのだから。
「え? なんで冷静かって?当たり前じゃない。ここベルファスト家の管理区内なのよ? 単純に考えて不利じゃない」
いやいや、管理区内だからってこの近く何もないんだよ?さすがに無理なんじゃ?
しかし、俺のその疑問は杞憂に終わった。
「いや、あれを見てください」
「ん?」
そう指を指された方角を見ると、なんとまぁ先程まではなかった固定砲台が姿を表してるではありませんか、民家の屋上から。
「いやいや、おかしいだろこれ!」
そもそもここ周辺の民家全部が偽装だなんて思ってなかったよ!
「どこもおかしくないじゃない。こんなの日常茶飯事よ。...まぁ、普段よりかは数が多いけど」
今聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ。普段より数が多いって何だよ。
「そうですね」
「いやいや、本当に待って!なんで常識みたいになってるの!?」
俺の悲鳴を前にあきれた様子でメイドさんが答える
「流石にそこまで無知だとは思ってませんでしたよ」
言い方にも腹が立つが、無知って。普通知らないのが当たり前だと思うんですけどねぇ。
「それはさておき、家に着きましたよ」
ん?家って。
「なんで屋敷についてるの!? 南野さんの自宅に行くんじゃなったの!?」
「こちらの方が近かったのでこちらを優先させていただきました」
そうなのか? ならなんで最初南野さんの家に向かったんだ?こっちに来てもらったらよかったのに。いや、礼儀の問題か。
「そうですか。ありがとうございます。ではここで失礼させていただきます」
俺はそういって降りようとした。降りようとしたんだが、
「危ない!」
その瞬間にテネシーに腕を引っ張られた。
その直後には目の前に大きなクレーターができていた。
「あ、危なかったぁ」
これはまがうことなき本音である。さすがにTEじゃあれに耐えられるか不安だし。
「何が危なかったよ!死んだらどうするつもりだったの!?」
俺のつぶやきが聞こえていたのだろうか。テネシーが本気で怒って返してくる。
「いやぁ、その、うん」
俺はそうやって怒鳴る彼女の眼にうっすらと涙が浮かんでいるのを見てしまったので、曖昧にしか答えることができなかった。
恐らく次の更新は12月4日以降に夏かと思われます。申し訳ございません。
私情が絡んでいるため、気長に待っていただけると幸いです!(12月10日までには出しますから!多分!)