作者のぶっちゃけコーナー!
本編を読む前にここを読んでもいいと思います。
重大なネタバレは伏せてありますので。(多少のネタバレはあり)
全体
「魔法少女"某"について」
はい、やりたい事を詰め込みました。
最初の作品なので、色々実験的な試みが多かったです。
目標は完結させること、でした。
最初から話のレールをある程度決めておいて、完結させることができるか。
アクセス数が伸びない中で連載を続けるのは結構心にくるものがありました。
でも……完結させたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
ブックマークに入れてくださった方、ありがとうございました。
投下時間とは関係のない謎の1アクセスが何よりの励みになりました。
もちろん一つだけでも読んでくださった方、全員感謝ですよ。
一見さんを虜にする文章を書くのって難しい物です。力量不足を痛感しました。
「章毎に変化する主人公」
最初から主人公交代制の魔法少女モノを書きたかったので。
といっても魔法少女モノらしい戦闘シーンなどは、かなり後半なんですよ。
どんどん固有能力を習得し成長する魔道具。
この主人公はどんな固有能力を発現させるのか、って予想しながら読むと面白い……かも。
主人公が変わっているのに、前の主人公の人格のまま文を書いちゃったり。
個人的に一番苦労したのは二章のめぐみちゃんです。
「章毎に変化するテーマ」
主人公が変わるという事は人格も変わり、取り巻く環境も変わります。
主人公が一貫してればもっと登録タグとか増やせたんですが、これは仕方がないです。
あかねちゃん編は、かなり胸糞展開。
めぐみちゃん編は、そこからのギャグ。
エリザちゃん編は、ある一つの試み。
まゆみちゃん編は、ネトゲ廃人のプレイ日記。
ちどりちゃん編は、正義感の強いボクっ子が頑張る話。
ユズハちゃん編は、チート主人公戦記です。
「ヒロインって結局誰?」
一応ラヴェールがヒロイン……のつもり。
でもあかねちゃんがヒロインでもいいと思います。
「次は何を書こう」
アイディアはいくつかあるのですが……果たして話として成立するかどうか。
異世界転生モノとか面白そうだなあ。いつかやってみたいです。
↓以下ネタバレ
プロローグ
「誰かの手紙」
プロローグは誰かが書いた(書こうとした)手紙。
果たして誰なんだろう。
「エリア=ラヴェルは何者」
いったい何者なんだ(棒)
第一章
「あかねちゃんという人物」
強い子です。散々酷いいじめ(いじめというよりは完全に犯罪行為)を受けているのに、作中で療養の為欠席したときに、皆勤賞を逃した事をぼやいていました。
ラヴェールからも、メンタルが強いと言われていますが、本人にその自覚は無い模様。
文学をこよなく愛する少女。その影響で、~~だ、~~である、といった男性が描写に使いそうな言い切り表現を使っています。
外見は、控えめに言って地味。魔法少女の専用衣装がないことにホッとしてました。
「ラヴェールという人物」
記憶を失っている魔道具。宝石。ブローチ。
主人公が変化していく中で、唯一変わらないのが彼女。基本的に丁寧語を使いますが、完全に敬語スタイルではない謎の人格。つかみどころがないな、って思ったなら正解。
嘘をつくことが出来ない、という道具としての設定があります。
でも記憶を失っている状態で憶測を飛ばせば大抵嘘になりますよね?ラヴェールさん。
「マーダーライセンス三人衆」
あかねちゃん以外誰も彼女らをこの名前で呼んでいないという空虚。
区長の娘のことをぽっちゃり、と表現していましたが、めぐみちゃんは二章ではっきりデブと表現していました。自分をいじめている実行犯の相手に対して気を使うという、あかねちゃんの聖人っぷりがうかがえます。
あかねちゃん曰く、この三人が学校内で別行動を取るなんてありえない、との事。
ヴェンディリオン三人衆と呼称させる予定でしたがやっぱり権利関係はダメですよね。
「陰惨な虐めの内容」
机に死ねと書かせたり、ロッカーに虫を入れさせたり。校舎が違っても遠隔命令でどんどん軽めのヤツを飛ばしてきます。
極めつけは……。採用したのは僕なのであれなんですが、一章二話目のユニークアクセス数を三分の一にまで減らした戦犯。
上半身裸にさせてグラウンドを走らせたこともある模様。もちろんその時は、運動部がごっそり大会に出てる時の話ですが。
「桐生恵という人物」
そんなあかねちゃんに救いの手が差し伸べられます。桐生恵さんです。
あかねちゃん曰く、強くて優しいからみんなから頼りにされている、とのこと。
恵さんがお父さんのたまの休日を潰して作らせたアプリ、効果は絶大。
言葉は乱暴ですが、ちゃんと思いやりが見え隠れしてました。
桐生かずみの予定で、なんでこんなにしっくり来る名前なんだと思ってたら。ああ、○が如くか。
「ラウド・ヴェール」
殺意の大魔法。殺意の帷ラウド・ヴェール。
発現したのは大魔法。どんな境遇ならそんなものが発現するのか、と六章でちょっと触れました。
ヴェールは帷という意味。
ラウドは、大きいとかうるさいとか、そんな感じの意味。
連呼しても恥ずかしくない単語を選んだつもりですが、どうでしょうか。
「終盤の交信不全」
気付きましたか?あかねちゃんが終盤、ラヴェールと念話していなかった描写に。
まず、あかねちゃんの人格が変わってしまい、念話のチャンネルが変わってしまったのです。
それと、残魔力の少なさ。魔力を共鳴させて念話が可能になるという三章でぽっと出した設定。
冬休み中は、普通にあかねちゃんとラヴェールは会話していたと思います。
あかねちゃんはラヴェールからの念話が無い事に、本を読んでるから気を使って念話してこないなどと思っていたのでしょうか。
「殺す!と殺せ!」
一回目の発動に際しては、殺す!と思っていたあかねちゃん。
二回目に撃とうとした時は、殺せ!になっていました。
はい、殺す!はあかねちゃん自身の純粋な感情。殺せ!は誰かから言われたモノ。
自分で帷と名付けておいて、その恐ろしい性質に気付かなかったのは痛恨のミス。
第二章
「めぐみちゃんという人物」
桐生恵さんが主人公に。
言葉はガサツで乱暴ですが、強くて優しいのです。
陸上部のエースというプレッシャーからノイローゼ一歩手前になる繊細な一面も。
それも全ては責任感や使命感から来るものでした。
「めぐみちゃんから見たあかねちゃん像」
方向性は違うけど、なんか似たような強さを持っていると評価しています。
そもそも評価していなかったら一章であかねちゃんを助けようとしてません。
放っておけなかったから助けたんです。
「中学でベクトル?」
勉強熱心だった方、ベクトルは高校数学だろ!って思った方。
遥ヶ見女子学園中等部は私立で、しかもめぐみちゃんは特進クラス。
一応カリキュラムとしては、中学高校の六年分を中等部の三年間で終わらせるというデスマーチ。
高等部の特進クラスでは一体どんな授業が行われるのでしょうか?
「顧問のトーマス」
二章の方向性を決定付けた功労者、トーマス。
何かに一生懸命な人って、傍から見ると滑稽に見えるんです。
あの謎の応援は、実際12秒計りました。
「一人お嬢様学園」
まず、中学生女子で100メートルを12秒台で走るというのが、既に化け物です。
本来なら彼女が陸上部のエースを背負って立つ人物でした。めぐみちゃんがいなければ。
スポーツ漫画で散々使い古された純白筋。二人はそれを持っているのです。
そして、それを効率的に最大限引き出す教育カリキュラムの一環。
「LINE」
めぐみちゃんは、律儀にLINEの返事を全部に送るマメな人なんです。
「転移という固有能力」
静かな所で一人になりたいという願望、速く移動したい(速く走りたい)という願望が二つ合わさって転移の固有能力を発現させました。
転移した先は恐らくインドネシアあたりだと思います。
魔力いくつ使ったんだろ。(距離に応じて追加で魔力を消費)
「無人島一人暮し」
男の子の夢です。女の子も夢に見ていたのかは、僕ではわかりません。
「タンガタ・マヌ」
流石にコイツを出したのはやりすぎたと反省している。
「女子リレーの実現可能性は」
ありません。
あくまであの学校の部活動に対するスタンスが、部活を通じて健全な精神を培う、程度の物です。
もちろんやらせるからには最大限の努力をさせますし、教員側も最大限導きます。
何故駄目なのか?リレーはカーブを高速で曲がる為に特化して訓練すると骨格が歪むからです。成長期にこれはいけない。
めぐみちゃんと一人お嬢様学園という既に二人の全国大会優勝レベルがいるのにリレーメンバーを組んでいないトーマス。成長期がある程度終わる高等部なら実現するかも?
「隠し能力、真理を視る眼」
選択問題を外した事がない。これがどれほどとんでもない事なのかは、公務員受験に手をつけた方ならわかるでしょうか。
六章のユズハちゃんも魔眼持ちですが、これも魔眼なんです。ただし未開花で不完全。
第三章
「エリザちゃんという人物」
はい。
「姉の存在」
エリザちゃんのよき理解者……なのでしょうか。
「謎の地名」
原頭、新乃宿、そして渋柿谷。若者が集まる所らしいのですが、一体どこの事なんだろう(棒)
第四章
「まゆみちゃんという人物」
重度のオンラインゲーム依存で姫プレイヤー。
人間的な魅力は皆無ですが、ゲーム内ではちやほやされていたハズです。
私はサバサバしてるから男の人の方が話が合う~、とか言っちゃう系!
「オンラインゲーム」
まゆみちゃんがプレイしているオンラインゲームは……
おそらくWoWを劣化コピーした量産型ネトゲの一つだと思われます。
「廃人ギルド」
どこのネトゲにもいる、上位層集団。影響力は多大。
大抵派閥争いから分裂したりします。
どっちにも与しなかったまゆみちゃんは追放されました。
「mayumikoという名前」
割りと人気の名前と思われるので、こういう名前が通るということは、かなり初期からやってますね。
「x影月xと†殺人鬼†」
いわゆるエンジョイ勢。
レベルはカンストしていますが、装備は……プレイヤースキルは……うん。
「Gambit86」
準廃勢。戦術や装備などは廃人勢のお下がりですが、日々うまい人のプレイ動画を観て研究し、立ち回りを極めんとするストイックな人。まゆみちゃんも信頼を寄せています。
強いて欠点を挙げるとするならば、仕事を理由に平日の昼間にログインしない事。
「ギルドマスターの責務」
なんだかんだでまゆみちゃんはしっかりギルマスしてます。
一緒に遊ぶプレイヤーの戦力を把握して狩り場のランクを落としたり。
それでも駄目なら更にランクを落としたり。
キノコ王のくだりは、かなり自信がある。(断言)
「召喚という固有能力」
異世界に行きたいけど私は部屋を出たくないからお前らがこっちに来い。
凄い願望ですね。まゆみちゃん、戦犯です。
「まゆみちゃん、実は頭がいい設定」
学校で起こる事をくだらないとばっさり斬り捨て、高校を中退したまゆみちゃん。
頭はいいけど、バカなんだよなあ……
第五章
「ちどりちゃんという人物」
愛称、ドリー。
正義感が強いです。警察官を志していましたが、身長が足りない。かわいい。
極貧生活を送っています。
電気とガスが止められているということは、水道も止められているのでしょうか。
剣道初段、柔道初段、合気道初段。人間相手なら結構強い。
「自警団の人たち」
出てくる人物は所長と先輩とドリーの三人だけですが、もっと居そうですよね。
給料は、すずめの涙。
ドリー、警察官になる夢を諦め切れてないですよ。
「薬物依存で廃人のお父さん」
クスリ。駄目、絶対。
「魔人の明らかな油断」
決して雑魚ではない。むしろ魔人の中では結構強いほう。
まさか大魔法持ちとは、思わなかったのでしょう。
「節制という固有能力」
固有能力は一人一つ。なのにこの固有能力は単独では全く役に立ちません。
ドリーはしょぼいと笑いましたが、ラヴェールはこの能力のとんでもなさを予感していました。
「ドリーの葛藤と選択」
結局、どっちが正しかったのでしょうか?
「所長は何故情報誌を持っていたか」
先輩もそうですが、所長もドリーに対してはかなり気を遣っています。
めまぐるしく変化する人間社会に置いていかれぬ様、情報誌を定期購読していました。
一応念の為、持って来たのでしょう。
ドリーが仕事を無断で休むなんて、ありえない事だから。
「ボツになった年齢確認で怒るドリー」
タバコや酒を購入する際に、身分証明書の提示を求められて怒るシーンを入れたかったのですが。
それだと公共料金を払わずに嗜好品を買うという、一気に駄目人間設定になってしまうので。
第六章
「チート主人公」
はい、いわゆるチート主人公です。
「ユズハちゃんという人物」
正式にラヴェールを引き継ぎしたのはこれが初じゃないでしょうか。
ユズハちゃん、最初は感情が無い描写でしたが、段々と感情が豊かになっていきます。
固有能力を引き継いでいきながら成長する魔道具。
その話の〆は、やはり成長する主人公。
「未来を視る眼」
魔眼です。肉眼なら24時間以内の出来事を予知する事ができます。
それにトランプやタロットを使えばさらに先を視ることが出来ますが……
その人にとって、あまり重要でない事は表示されません。
「プロローグ回収」
六章で初めて判明したラヴェールの過去。
一章でラヴェールは自分のことを、この世界の住人じゃないかも、的な事を言っていましたが。
実際は百年以上前のイギリス出身。
おそらくアヘン戦争よりは未来で、WW1よりは過去でしょうか。
そこから今の日本の風景を見れば、異世界だと思っても仕方が無いでしょう?
「魔法少女という発想」
今では使い古された発想ですが、百年以上前です。最先端です。
「未知の攻撃は右か左に避けろ」
戦いの心得、その1です。
魔人の身体能力ならでは、ですよね。
「敵が視界から消えたら背後を疑え」
戦いの心得、その2です。
魔人同士の戦いだと頻繁に背後を取られるのでしょうか。
「最弱最強の固有能力」
ユズハちゃんがある程度狙って発現させた固有能力、既知。
通常では人の頭上に名前を表示させるだけの能力ですが……
解析と組み合わせると、ようやく最後の魔人と戦いになるレベルにはなれたようです。
既知が無ければ最初の攻撃で真っ二つですよ。
「虚飾という有能魔法」
ラヴェールは固有能力の一つである虚飾の使い方がわからないと言っていましたが……
かなり使えるヤツだったようです。
「ユズハちゃん天才過ぎるだろ……」
彼女の功績を箇条書きにしてみてください。別格です。
数多くの人間の未来を視続けた結果、あのような天才になったわけです。
あれで小学五年生になったばかりなのだから驚き。魔眼持ちですし、まあ。
「セルゼニアル宝飾世界」
Q.セルゼニアルって何?
A.Google先生も知らない単語です。
それっぽい言葉で先生が知らない単語を探し出すのは骨が折れました。
が、そういった言葉を創りだすのが製作者冥利に尽きる、というヤツです。
セル=ゼニアル?セルゼ=ニアル?セルゼに=あるもいいですね。
「ラヴェールのしたことは正しかったのか?」
あの子は助かりましたが、初めからラヴェールがいなければ……ですよね。
魔人は倒されましたが、元はラヴェールがいなければ……ですよね。たくさんの人が死にました。
プラスマイナスゼロどころか、確実にマイナスです。
ラヴェール自身も、自分のエゴだった、と謝罪していました。
それで済む問題だったのかはともかくとして。
脅威に対し、排除するのではなく上手く逆用して共存させようとする行為自体は、尊いモノです。
結局は上手くいきませんでしたが、例えば百年後の人類は上手くやってくれるでしょうか?
エピローグ
「あの人が伝えたかった事」
不足なく伝わっていればいいのですが。