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65話:オートマティックカービンをDIYしてみる

2016/09/01 表現修正

2016/08/11 表現修正

2016/08/03 9:25 一部表現とミスの修正


オヒサシブリデス。

ニコニコ生放送にて当作を声劇という形で演じていただいております。

http://com.nicovideo.jp/community/co3366043

こちらのコミュニティで何話かはまだ視聴できます。

次回放送は8月30日22時からの予定だそうです。


 ベック師匠の廃材箱を覗いていて思いついてしまった。


 直径2インチ弱の鉄パイプ、ネジの数々、鉄のブロックの使い残し。トヨダ式オートマティックハンドガンの5インチバレルモデル。そしてトヨダさんの所から届いた10インチロングバレル。


 工具もある。フライス盤、ボール盤、旋盤、ネジ切り用のダイス。


 さっそく設計図をでっちあげる。


 鉄パイプにトヨダモデルをつっこむための穴。ネジ留め位置。排莢穴。できる限りパイプを切りたくなかった。めんどくさい。強度の問題もあるので大きく穴をあけて横から先端をさしこむ形にしよう。


 鉄パイプの途中はえぐって雨樋みたいにする。水抜き穴のように排莢口をつける。


 そこにグリップを外したトヨダモデルをあてがう。下からダストカバーにネジ留め。スライドにもネジ穴をあけて槓桿(こうかん)、いわゆるコッキングレバーをねじ込み固定。右利き仕様になってしまったがしかたない。鉄パイプの、銃の左側になる部分は大きく抉っておかないとセーフティやスライドストップが操作できないからな。


 適当に鉄パイプを削ってネジ穴をあけただけだがトヨダ式オートを組み込むカービンキットができてしまった。作業時間はそれなりにかかったけれど。形は中途半端なトンファーもどきだ。鉄パイプにグリップが生えている。


 店の裏にあるシューティングレンジでテスト。

 さっとターゲットに向けてトリガーを引き絞る。


 パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン!


 気持ちよくターゲットに弾が吸い込まれていく。ライフルのように前を握って支えられるので安定する。


「照準をつけてないけどけっこういけるもんだな」


 しかし肩が痛い。鉄パイプをそのまま肩に当てているものだから撃つたびにガツンガツンと殴られているみたいだ。


「こりゃ改良しないとダメだな……」


 それに鉄パイプの両端は切ってバリを落としただけだ。これをぶつけたら歪んで目も当てられないことになる。鉄パイプのふたを作って弾が通る穴をあけるか。 .38口径、ほぼ9mmの弾頭が抜ける穴が必要だ。それに10インチバレルを組み込んだらせっかくの反動軽減用のガスポートがパイプに隠れて無駄になってしまう。


 トヨダ式5インチに10インチカスタムバレルを組み込んで先端が1インチほど出る程度に鉄パイプをカット。2cmくらいの板を蓋にするように旋盤で削り出す。中心にはバレルが通る穴をあける。


 固定はベック師匠に頼んでパイプと蓋の両方にネジを切ってもらおう。バレルが通るねじ込み蓋は予備も考えて4つほど。うち2つはバレル根本と先端の安定用だ。もう一つはパイプに肩当て(ストック)をつけるための台にする。一つは予備。


「あ、これじゃ撃てねえや」


 バレルをがっちり固定してしまったら撃てない。いや、薬室に弾薬が入っていたら一発は撃てはするがバレルが上下に動かないのでスライドが動かずに反動がそのまま来るし、分解しないと次弾が装填できなくなってしまう。単発専用は役に立たない。


「すんません、師匠! 追加加工お願いします!」


 設計図に可動域の想定図をつけて蓋にバレル逃げ部分のサイズを出す。ねじ込んだ蓋を位置決めして目印に傷を入れる。10インチのロングバレルでもそんなに角度は付かないようだ。余裕をみて1cmほど上に逃げを作ってもらう。


 途中に入るバレル固定蓋も同様に。何かあって入れ替えても問題ないようにしておこう。位置が決まったら外からネジ留めして緩まないようにしておく。U字型の穴にバレルがぴったり収まって、撃つ瞬間は固定されている。少なくとも左右にはブレない。


 さてストック側だ。グリップの根本から7インチ、およそ18cm弱。そこに蓋をがっちり固定してストック代わりの木板をネジ留めする。簡単なL字ストックだ。全体は細いFの文字みたいなスタイルになった。蓋を固定するネジが照星フロントサイト代わりになっている。照門リアサイトは適当なネジを二つ並べる。ちゃんと鉄パイプにまっすぐになるように位置決めしてあるから大きな狂いはないはずだ。


 ふたたびシューティングレンジで試射する。

 構えてターゲットを狙う。


「リアサイトが低すぎて狙えねえ……」


 肩に当てた鉄パイプの表面の出っ張りを覗けといってもそれは無理だ。ライフルカービンを構えた時のようにはいかない。


 幸いフロントサイトは見えているし、リアサイトも上から見えは(・・・)する。まっすぐターゲットに向かっているかどうかだけは分かる。精密射撃は無理だがマンターゲットに当てるくらいはできそうだ。あとは距離と高さを覚えるくらい練習すれば実用になるかもしれない。


 思いつきを一日ででっち上げるくらいはできたが実用品にするにはまだまだかかりそうだ。


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