表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

六話 オッサン覚悟決めたのに元の時代に帰れるじゃねえかー!!

大騒ぎした宴会の次の日


村には静かな時間が流れていた。


いや、正確にはほとんどの男達は馴れない強い酒だったのか二日酔いでダウンしていた。


信雄は誘導員の服装戻っており、前借りた小屋に籠っていた。

オッサンはあんな仰々しい服をずっと着てるのは無理だった。


あれからバタバタしていて確認出来ていなかった自分のステータスが気になりステータスを確認していた。


名前:楠木 信雄

レベル:9→19

称号:マダオ→鬼殺し

ジョブ:陰陽師(笑)→陰陽師

体力:68→103

マナ:105→221+300

攻撃力:53→92

防御力:34→78+50

魔法攻撃力:63→134

魔法防御力:48→96+50

速さ:25→51


次のレベルまで:3250


(あっぶねー!!)

凄まじいレベル上昇を見るにあの鬼達はかなり大物だった事が分かり信雄の背中に冷たい汗が流れる。


ステータスを見ていたら通知が現れた。


プレイヤーのステータス上昇により時空間転移が使用可能になりました。


チュートリアルを見ますか?


YES/NO


そんな通知に信雄は迷いなくYESを選びチュートリアルを確認した。


どうやら、今自分がいるこの時代は元の時代の流れから別れたパラレルワールドとの事で元の時代には何も影響は無く、この時代と現代の行った事のある任意の場所に転移できるみたいだった。


(もっと早く教えろよー!!覚悟を決めていたじゃないか!!)


信雄は一人胸の内で叫んでいた。


信雄は喜びにに震える気持ちを抑え、自分の実家を思い浮かべ、転移を実行した。


信雄の視界が歪み、気付けば実家の自分の部屋に転移した。


ドスン!!


信雄は気が抜け、尻餅をつき喜びに内震えていた。


現代の時間を少し遡る。


ポクポクポク、チーン!


坊主が読経し木魚を叩いていた。


楠木家では親族だけの家族葬が行われていた。

信雄の父の楠木雄二(くすきゆうじ)と母の楠木良子(くすきよしこ)それと妹の楠木由美(くすきゆみ)が喪服を着て涙を流しながら信雄の葬儀を執り行っていた。


遺体無しの葬儀だからか、かなり湿っぽい空気が漂っている。


ドスン!!


その空気を破る様に信雄の部屋から物音がした。


親族達はこんな時に葬儀の対象の部屋に泥棒かと、怒りを漲らせ音がする部屋に乗り込んだのだった。


そして、時間は信雄の転移してきたタイミングに戻る。


「いてて!」


ドスドスドス!


信雄が尻餅をついたことで痛めた腰を擦っていると大人数の足音が信雄の部屋に近づいてきた。


ガチャ!!


信雄と親族達の目が合う


「ただいま!」


信雄がそんな事を言っていると、父と母と妹が抱きしめてきた。


「なにが、ただいまだ、このバカ野郎死んだかと思ったじゃないか!」

「生きていて良かった!!」

「バカ兄貴死んだと思ったじゃない!」


そんな事を信雄に各々言われ信雄は終始謝るしかなかった。

少しして必要なくなった坊主に少し包み帰らせ、葬式が信雄の帰還を祝う宴会に変わった。


そうして、その日の深夜、信雄の父、母、妹以外の親族は帰り、信雄に三人が質問してきた。


「それで、何処にいたんだ?かなりお前が落ちた穴を一週間、探したらしいが見付からなかったんだぞ!!」

「そうよ何処にいたの?」

「兄貴は何処にいたのよ?」


父と母と妹が信雄にそう詰めた。


「信じてくれるか分からないけど話すよ」


信雄は穴に落ちてからの出来事を洗いざらい話したのだった。


「「「で?本当は?」」」


「本当だよ!!ほら!」


信雄達はそんなやり取りをして、信雄は仕方なく魔法を見せた。


チョポチョポ


目の前のグラスに水の魔法で水を注いだ


「「「おぉー!!」」」

「本当なの!」

「じゃあ化け物と戦ったのも?」

「本当だよ!退治した!」

「お前ももう大人だからあまり言いたくないが、命は大切にしろ!!」

「だけど無事で良かったわ!」

「本当よ兄貴は無理しすぎなのよ!」


信雄と信雄の家族はそんな話をしながら、次の話題に移ったのだった。


「で?お前はこれからどうするんだ?」


父が聞いてきた。


「向こうとこっちを行き来して向こうで世話になった奴等に恩返ししてついでに、稼ごうと思ってるんだ」


そんな事を信雄は三人に返す。


母と妹はかなり反対してきたが、父は腕を組ながら聞いてきた。


「本気か?信雄?それがお前の答えなんだな?」


「・・・ああ、本気だよ親父!」


「そうか・・お前の意思はわかった、一回やれるだけやってみろ!」

「ちょっと!あなた!!」

「本気?!お父さん!」

「だが、俺と母さんと由美に定期的に会いに来ることが条件だいいか?」


信雄の返答に父はそう返し話は終わったのだった。


次の日の朝


信雄の部屋


コンコン!


信雄は服や日用雑貨などをストレージにいれているとドアがノックされた。


「入って良いよ!」


そんな事を言うと由美が入って来て話しかけてきた。


「お母さん泣いていたけど決意は変わらない?」

「申し訳ないとは思うけど、譲れないんだ」

「そう・・・、はい!お母さんから」


由美が風呂敷に包まれた箱を渡してきた。


「お母さんから、ぼた餅作り過ぎたから持って行きなさいって!!」


そんな事を言って由美は部屋から出ていった。


信雄は受け取った風呂敷包みをストレージに入れ、準備が整ったのを確認し、名残惜しみながらも、あの自分の戦場へ戻るの為、転移するのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ