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三話 オッサンは村に住む事にした

信雄は浄泉に最近の政治情勢や都や村の経済等について質問した。


浄泉はそれに一つ一つ丁寧に答えていくそうこうしていると、いつの間にか一時間程経っていた。


「しかし、そんなに世間に疎いとは信雄さんはずいぶんと秘境から降りてきたのですね」


そんな事を浄泉に言われ、信雄は少し落ち込んだ


「すいません、教えて頂きありがとうございました。」


「いえいえ、仏に仕える者として当然の事をしたまでです。」


信雄はお礼を浄泉に言うと、そう返され弥助と一緒に寺を後にし弥助の家に歩を進める。


「弥助さんありがとうございました聞きたかった事が聞けました。」


「いえいえ、昨日と今日の朝のご飯のお礼ですよ、いつもは年貢でほとんど回収されて白米なんて祝い事の時しか食べられないですから」


信雄は弥助のそんな言葉を聞き愕然とした。


(なるほど、顔にはあまり出ていないから気付かなかったが、みんなかなり痩せている。)


弥助は信雄の考えていることに気が付かないのか続ける。


「だから、白米とあのカレーとか味噌汁をお腹いっぱい食べた時とても嬉しくて何か力になれないかと思ったのさ」


そんな厳しい状況で助けてくれた事をありがたく思うと同時に信雄は何か出来る事はないか考える。


そうこうしていると、弥助の家に着いた。


「お父さん、信雄さんお帰りなさい」


広子が帰って来た二人に声をかけた。


「ただいま」

「ただいま、広子さん」


「その感じだと、何か収穫あったのね」


「ええ、最近の情勢なんかがわかりました。」


信雄は広子にそう返す。


「じゃあ、また旅に出るの?」


「「信雄行っちゃうの?」」


広子と話していたら、遊びら戻って来たのか一郎と二郎も会話に加わって来た。


「いやいや、自分は都や他の村にも家を持って無いから良ければこの村に住めたら良いなと考えているのですが・・・」


「可能でしょうか?」


信雄はその場の皆に聞いた。


「「やったー!」」


一郎と二郎は大喜びし、広子も声には出さないが嬉しそうにみえる。


そうこうしていると、弥助が質問に答えてくれた。


田堵(たと)の許可がいると思うが大丈夫だと思いますよ。」


「でしたら、引き合わせをお願いします。」


「だったら今から行きますか!」


そうして、信雄と弥助は田堵の家に向かった。


「「こんにちは!」」


「こんにちは」


信雄と弥助が挨拶をすると田堵の家から中年の男が出てきて挨拶を返してきた。


「今日はどうしたんだ?」

「あと、そいつは誰だ?与作達が言っていた陰陽師か?」


田堵の男が聞いてきた。


「ええ、陰陽師の信雄って方です。」

「初めまして、信雄と言います、一応陰陽師やってます。」


弥助と信雄がそう返すと田堵の男も返してきた。


「自分は田堵をやってる喜一郎(きいちろう)て者だ、よろしく」


「それで今日はどんな用件で来たんだ?」


「実は・・・」


弥助が事の顛末を話した。


すると喜一郎はお気の毒そうな顔をして定住を許可してくれた。


「ただ、平地が無いから藪を切り開く事になるけど大丈夫か?」


「はい、大丈夫です。」


喜一郎の提案に信雄はそう笑顔で答え、弥助と信雄は喜一郎の家を後にした。


そして、二人は喜一郎に言われていた藪の前に来た。


「凄く荒れてますね、思った以上です。」


「本当に大丈夫か?農地が出来るまで年貢は取られないとしてもここの整地は大変だぞ」


信雄の言葉に不安になったのか喜一郎が心配そうな顔をしながら信雄に聞いた。


信雄は解決策を考えてていたら一つの妙案が浮かんでいた。


「自分の術で試したい物が有ります。」


信雄は少しトイレをしてくると弥助をその場に残し草影に移動し魔導ショップで地と風の魔法の中級と上級の魔導書を読み頭にインストールした。


品名:地、風の魔導書中級

値段:各2000000コルン


品名:地、風の魔導書上級

値段:各50000000コルン


残金:76045600コルン


(地と風の魔法上級スキルを習得しました。)


頭に通知の音声が響き、信雄は自分のステータスを確認した。


名前:楠木 信雄

レベル:6→9

称号:マダオ

ジョブ:交通誘導員(仮)→陰陽師(笑)

体力:51→68

マナ:83→105

攻撃力:44→53+50

防御力:23→34+50

魔法攻撃力:43→63+85

魔法防御力:36→48+50

速さ:18→25

次のレベルまで:50


スキル

交通誘導Lv1 計算Lv4 社交Lv2 料理Lv4

new 地の魔法上級 水の魔法初級 火の魔法初級 new 風の魔法上級


古墳を出てから見てなかったがステータスが上がっていた、だが、マナが足りないので、魔導ショップを開き補助アイテムが無いか探した。


魔導ショップのアクセサリーにマナのタリスマンが売ってあり、どうやらマナを基礎値から300も上げる事の出来る翡翠のネックレスだった。


「値段は~げっ!4千万!!高!!」

「仕方ない、購入っと」



残金:36045600コルン


信雄はしぶしぶ、購入し首にかけ、ステータスを確認した。


名前:楠木 信雄

レベル:9

称号:マダオ

ジョブ:陰陽師(笑)

体力:68

マナ:105+300

攻撃力:53+50

防御力:34+50

魔法攻撃力:63+85

魔法防御力:48+50

速さ:25

次のレベルまで:50


スキル

交通誘導Lv1 計算Lv4 社交Lv2 料理Lv4

地の魔法上級 水の魔法初級 火の魔法初級 風の魔法上級


何とか信雄は上級魔法を2回使える位のマナが手に入ったのだった。


準備が出来たので信雄は弥助のもとに戻ったのだった。


「便所は済んだのか?」


「ええ、大丈夫です。」

「今から術で地面を均そうと思います。」


信雄はそう返すと藪に手を翳した。


(風よ邪魔な雑木と草を薙げ)


信雄が心でそう念じると目の前の100メートル四方の草木が切れた。


「なんじゃこりゃー!!」


弥助が驚きの声を上げるが信雄は続けた。


(土よ草や木を取り込み地を均せ)


信雄が更にそう念じると切れた草木を地面がのみ込み100メートル四方の綺麗な空き地が生まれたのだった。


「凄いな信雄まさか陰陽師の術がこんなに凄いなんて!」


そんな事を言いながら弥助も驚きつつも、褒めてきた。


「疲れた、かなり力を使った。」


マナ:405/50


信雄はそんな事を言いながら地面に座りこんだ、こうして何とかなりそうだとの思いを胸にしばらく休み弥助の家に二人で帰ったのだった。


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