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十六話 やっぱりと思うオッサンと凹む女子高生達

信雄が女子高生たちを連れて実家の自室へ転移した直後のこと。部屋には転移酔いでダウンした三人の少女たちが横たわっており、慣れっこの信雄は彼女たちの回復を待とうとベッドに腰を下ろした。

そこへ、物音を聞きつけた妹の由美が顔を出す。

「お兄ちゃん、今の音、帰ってき……」

扉を開けた先、見知らぬ女子高生三人が転がり、その中心に座る兄。その光景を目の当たりにした由美は、あまりの衝撃に硬直。直後、家中に響き渡る声で叫んだ。

「お父さん! お母さん! お兄ちゃんが、お兄ちゃんが犯罪に手を染めちゃった!!」

「ちょっと待て! 誤解を招くような言い方をするな!」


ドタドタと足音がして、父親と母親が来て、ワイワイと大騒ぎしていると、転がっていた女子高生達が起き上がり、誤解を解いてくれ、信雄は事なきを得たのだった。


その後、家族に三人の簡単な自己紹介を行い、図書館に繰り出した。


図書館に行き、日本の歴史や地図を調べたが知っている話や地名が無かったみたいで、平行世界だった事が確定し女子高生達はガッカリしながら、信雄の車に乗り泣いていた。


信雄は三人を何て慰めればいいかわからなかったが、自分が三人を必ず元の世界に返してやるそう決意した。


その後、三人に金を渡し、近くの複合商業施設に行き、三人の生活雑貨を購入し、実家に帰った。


その後、家族に三人を連れ平安時代に戻ると伝え帰る事を伝えた。


家族は、ここにいてもいいのではと行ってきたが、住所不定の戸籍がない人間が住むのは難しく、警察に職務質問されたら答えられないし、常に家の中にいるしかないから健康に悪い、平安時代のあの村なら自分の影響力でどうとでも誤魔化せるし、外に出られるし仕事もあると言うと、それ以上何も言われ無かった。

そうして、信雄と三人は平安時代に転移した。


平安時代に転移したら、夕焼け空になっており、台所から調理音が聞こえる。


ぐったりした三人を居間に座らせて、信雄は台所に向かった。


台所では、広子が料理をやっていた。


信雄の大好きな、ジューシーに揚げられた唐揚げ、蒸かしたジャガイモを潰し茹でコーンとグリンピースを混ぜたポテトサラダ、白ご飯、味噌汁、デザートに畑で取れたスイカが用意されていた。


「ただいま、広子」

「お帰りなさい、信雄さん!」


二人は、そんなやり取りの後、抱き合い、見つめ合って、二人の空間が出来上がっていた。



しばらくそうしていると、台所の入り口から声がして、見てみると、三人の女子高生達がいた。


「「「あの~、イチャイチャしているとこすいません、何か手伝うことありますか?」」」


「ゴホン!ああ、出来た料理を居間のテーブルまで運んでくれ!」

「っう~////」


信雄は女子高生達にそう言い、広子は恥ずかしさで悶絶していた。


そうして、晩御飯を食べた後、広子に三人の女子高生達の境遇を説明し、今日からここに住む事と、畑と田んぼを手伝いながら、家への帰りかたを探す為に必要な事だと説明した。

すると、広子が言ってきた。


「わかりました、そして、私決めました!!私もここに住みます!!どうせ、早いか遅いかの違いですし!」


広子はそんな事を言うと、信雄の腕にしがみつき、三人の女子高生に警戒した目を向けたが三人は「愛されてますね」と信雄に言いながら微笑ましい物を見る様に、二人を見ていた。


そんな話をした後、三人に風呂に入る事をすすめ、信雄は小さな客間に三人分の布団を準備し、クーラーを起動した、少しして三人が風呂から戻って来ると、小さな客間がクーラーの効いた快適空間になっており、三人はふかふかの布団に入り、ここ数日の山中の長距離移動と野営の疲れからか、すぐに気が遠くなり眠ってしまった。


三人を客間に案内した信雄と広子は寝室に入り信雄が布団を二人分敷こうとしたら、広子が赤面しながら、「一つでいいです・・」と言ってきてので、一つだけ布団を敷き、広子を抱き寄せ、腕枕をしてやり、一緒に眠った。




竹林に挟まれた未知の場所。扉を開けた先は、まさに「緑の地獄」だった。真緒が背筋に冷たいものを感じて振り返ると、くぐってきたはずの扉は跡形もなく消え去っていた。呆然とする二人組がすすり泣き始め、胸のリボンから下級生だと気づいた真緒は、不安に駆られる彼女たちを落ち着かせながら自己紹介をする。名前は木崎理佳と小日向鈴美。杉崎という名と、剣道部主将である自分を知っていたおかげか、二人からは不思議と恐怖の声は上がらなかった。


鞄から引き抜いた木刀が、唯一の頼りだった。二人に悟られぬよう平静を装いながら、ひたすら険しい山道を歩く。夜は木を背に、武器を抱いて微かな音にも耳を澄ませた。蒸し暑さと飢え、そして三日間の不眠。意識が朦朧とし始めた四日目、目の前に川が現れた。

そこからは死に物狂いだった。メディアで得た知識を頼りに魚を仕留め、虫眼鏡の焦点を紙に合わせる。ようやく手にした焼き魚を貪り食ったとき、私たちは自分たちがまだ生きていることを実感した。


食料確保ののち、風呂に入れず臭う身体を川で洗い、洗濯を済ませて日が暮れた。川沿いでの野営。皆が持っていた予備の体操服やジャージが、この極限状態での心強い衣類となった。翌日、乾いた制服に身を包みさらに川を下ると、文明の痕跡が至る所に現れる。安堵と共に、私たちは人の気配がある場所へと一心不乱に走った。


辿り着いた人里は、元の場所とは比べ物にならないほど古めかしい建物が並んでおり、過去へのタイムスリップを確信させるに十分な光景だった。村人に場所を尋ねようと声を掛けたところ、木刀を警戒されて槍を持った男たちに囲まれ、一触即発の事態に。後ろでオロオロする後輩二人を前に困り果てていた時、一人の男が現れ、周囲を宥めて「俺の客だ」と助け舟を出した。地獄のような状況に巻き込まれた自分たちの記憶が脳裏をよぎり葛藤したが、他に頼るすべもなく、真緒たちはその男の後について行くしかなかった。


しばらく歩くと、男の家に着いた自分達のもといた場所でも、豪邸と言える程の日本家屋が現れた。


呆然としていた私達は、男の促す声に我に返り、家に上がり込んだ。客間に通されると、男は台所から氷の入った麦茶、おにぎり、味噌汁を出してくれた。限界まで空腹だった私達は、その厚意に甘えておにぎりに食いついた。あまりの美味しさに涙が止まらず、泣きながら食べる私達を、男は気の毒そうな表情で見つめていた。

見ず知らずの人の差し入れを口にするのは軽率だったと後になって思ったが、その時の空腹にはどうしても抗えなかった。


その後、自己紹介したら、男は楠木信雄と名乗ってきて、私達の現在の状況を説明してくれ、どうやら私達は平安時代に来てしまったらしい事がわかり、私達は絶望した。

その時、信雄が言ってきた、信雄には時を越える力があると言われ、私達は懐疑的だったが本当だった。

転移前に広子を紹介され、婚約者だと言われた時は、犯罪者かな?と冷たい目でつい見てしまった。


そうして、私達は信雄に連れられ転移した、転移先は信雄の部屋で、言われていたが、かなりの転移酔いで私達はダウンしていた、少ししたら信雄の妹の由美が部屋に入ってきて、ちょっとした騒ぎになった、信雄が弁明しているが騒ぎが、収まりそうに無かった為、私達は信雄の無実を説明すると、騒ぎは収まり、信雄の両親と妹に私達の自己紹介をした後、信雄は私達を連れて図書館に向かった。


図書館では歴史や地図を調べたが、知っている歴史の話は無く、地形は同じだが地名の違う日本地図を見て、現代に戻ってきたが、自分達のもといた場所でないことを知り、絶望し、恥ずかしいが信雄の車の中でも泣いてしまった。

信雄は私達が泣き止むのを待ってから、複合商業施設に立ち寄り、自分達の服や生活雑貨を買ってこいと、30万程渡された、正直この世界のお金を持っていなかった為、かなり助かり私達は十分な生活雑貨を手に入れられた。

その後、思ったよりも大荷物になった為、車に入るか思案していたら、信雄はストレージ

と言う能力を使いかなりあった荷物を収納できた。


そうして、私達は信雄の実家に戻り、少し、問答があったが、再度平安時代に戻る事になった。

私達も部屋の中に缶詰での現在の生活は無理だと思った為、了承したのだった。


そうして、平安時代に戻ってきた私達は、居間に座らせられると台所を見に行く信雄を見送り、少ししても信雄が戻って来なかった為、様子を見に行き、二人の関係性を見て口から砂糖を吐きそうになるのを抑え、配膳の手伝いを買って出た。


その後、信雄に風呂を勧められ、私達は入った、かなり豪華な石で作られた大きな風呂で三人で入っても余裕がある程だった。

真緒は身体を洗い湯船に浸かり考えていた。

正直、信雄と出会えた事は私達にとって、幸運だった、他の奴らなら私達を騙して売り払うなり、もっとヒドイ事をされていた可能性があった事を思い真緒は想像し身震いしたが、暖かな湯船にその寒気は溶けて消え、私達は五日ぶりに垢を落とす事ができたのだった。


そして、信雄達に案内された部屋は夏の蒸し暑さが嘘の様にクーラーが効いており、ふかふかの布団も三人分敷かれていた。


私達は、いつ振りの布団だろうと感激しながら、布団に入ると目蓋が重くなり、すぐに意識を手放した。


次の日の朝


真緒は、柔らかい布団の感触に包まれて目が覚め安堵した。

昨日の一連の出来事は限界を迎えた私が見た幻で今も山中で野営しているのではと、思っていたからだった。


そうして、寝ている二人を起こし、布団を畳、三人で居間に行った。


居間には、信雄がおり、台所からは炊事の音と味噌汁と白米の炊けるいい匂いが漂っていた。


私達が「「「おはようございます!」」」と言うと、信雄は私達に「おはよう」と返し、台所からも広子が顔を出し挨拶してきた。


そうして、私達は配膳の手伝いをして皆で朝ご飯を食べ、私達の1日が始まったのだった。


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