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十五話 オッサン他のタイムスリップした奴らに合う

上流の川縁で砂金を見つけてから、2日経ち外の暑さが厳しくなってきたので、信雄はビニールプールに井戸水を入れ、頭と足を出しトランクス一丁で浸かりながらラムネを飲んで涼を取っていた。


チリリーン!

風が吹き、風鈴が鳴っている。



そんな静けさを破る声が、門から聞こえた。


「「信雄おじさん、いる?!」」


何事だと、声の方を見ると一郎と二郎が信雄の方に近付いて来るのが見えた。


「一郎と二郎じゃないか、どうしたんだ?」


「どうしたかって、僕たちの方がおじさんに聞きたいよ!姉ちゃんばかりズルい!」

「そうだ、そうだ、姉ちゃんばかりズルいぞ、自分達と遊べー!あと、その飲んでいるのも頂戴!」


信雄はビニールプールの横に置いている、金属バケツに氷と一緒に入れ冷やしているラムネを指差し言った。


「好きに飲め!」


「「ありがとう!」」

「どう開けるの?!」

「飲めない!」


二人にラムネを渡したが、開けることが出来ないみたいだったので、信雄は実演することにした。


「この上に付いている、白い凸型の物を飲み口に当てて、床に置き勢い良く押す。」


ガッ!ブシュ!!


「その後、この窪みに中の玉を引っ掻けて飲むんだ!」


信雄はそう言うと、開けた二本目のラムネを飲み始めた。


「こうか!うんしょ!」

「よいしょ!固い!」


信雄のそんな実演を参考にし、二人はラムネの瓶と格闘した後、なんとか二人は開ける事が出来、中のラムネが二人が何回も振動を加えた為か、内容物をぶちまけ開いた。


そうして、二人はラムネを飲む事が出来た。


そんな事をしていたら、また門の方から、声が聞こえた。


「信雄いるか?!浄泉だ!」


緊迫した浄泉の声に、信雄は慌てて服を羽織って外へ出た。尋常ではない様子に理由を尋ねると、どうやら村に見知らぬ少女たちが現れ、騒動になっているらしい。信雄は浄泉、一郎、二郎を引き連れ、急ぎ村の広場へ向かった。

現場では、槍を手にした村人たちと、三人の女子高生が対峙していた。木刀を構える少女の後ろで、残り二人が不安げに身を寄せ合っている。一触即発の事態に、信雄は間へ飛び込んだ。

「皆、そこまでだ! 槍を収めて!」

信雄の制止に村人たちが驚き、少女たちは呆然とする。


「この子たちは俺の客だ。……大丈夫、下ろしてくれ!」


信雄の言葉に村人たちが槍を下ろす一方、少女たちは木刀を構えたまま、何が起きたのか理解できずに信雄を見つめていた。


信雄の言葉に村人たちが槍を下ろす一方、少女たちは木刀を構えたまま、何が起きたのか理解できずに信雄を見つめていた。 「まあ、色々聞きたい事があると思うが、一緒に付いてこい!」 信雄は三人の女子高生に言った 女子高生達は他に頼れるものがないのか、木刀を下ろし、頷いた。 「広子はいるかい?」 「広子は川に洗濯に晴子と行っているぞ!」 信雄が広子を探すと、弥助にそう言われ、帰ってきたら、家に来てほしいと弥助に伝え、困惑する村人達を宥め、村を後にした。 信雄は三人の前を歩き、信雄の家に着いた。 「えっ?」 「「嘘?!」」 三人の女子高生は急に現れた、豪邸の日本家屋に驚愕している。 「まあ、入れ!」 信雄は三人を客間に上げた。 三人の前に、麦茶に氷が浮かんだ、ガラスコップと塩がしっかり効いたおにぎりと味噌汁を出した。 「こっこれは!」 「まあ、飯でも食ってから、話を聞かせてくれ!」 「「「ありがとうございます、頂きます!」」」 三人は相当余裕が無いのか、出したおにぎりと味噌汁を食べ、泣いていた。 しばらくして、三人が食べ終わったタイミングで信雄は言った。 「俺は、信雄、楠木信雄だ、何の因果か陰陽師をやっている!君たちは?」言い換え

ご提示いただいた小説の場面を、より情景描写を強めた形へ言い換え(リライト)しました。

信雄が毅然と言い放つと、村人たちは困惑しながらも槍を下ろした。しかし、木刀を構えたままの少女たちは、目の前で起きた劇的な変化についていけず、呆然と信雄を見つめている。

「まあ、言いたいことは山ほどあるだろうが……とりあえず付いてきな!」

信雄が三人の女子高生に声をかけると、彼女たちは他にすがるあてもないのか、木刀を下ろして小さく頷いた。

「広子はいるか?」

信雄が尋ねると、弥助は「広子なら晴子と川へ洗濯に行っておるわ」と答えた。信雄は「戻ったら家に来るよう伝えてくれ」と弥助に告げ、混乱する村人たちをその場でおさめ、その場を離れた。

信雄は三人の先頭に立ち、案内を終えて自宅へと到着した。

「……えっ?」

「「嘘でしょ……?!」」

目の前に突如として現れた豪壮な日本家屋の佇まいに、三人の女子高生は息を呑んで驚愕している。

「まあ、中へ」

信雄は彼女たちを客間へと招き入れた。すぐさま、氷が浮かぶ麦茶、塩気のしっかり効いたおにぎり、そして味噌汁が三人の前に並べられた。

「こっ、これは……」

「いいから、飯でも食って落ち着いてから話を聞こう」

「「「ありがとうございます……いただきます!」」」

三人は相当な極限状態に置かれていたようで、出されたおにぎりと味噌汁を口に運びながら、涙をこぼしていた。

一息ついたのを見計らって、信雄は口を開いた。

「俺は楠木信雄。何の因果か、陰陽師をやっている。……で、君たちは?」



「私たちは、戸岐県(とぎけん)恵泉女子高校(えいせんじょしこうこう)の生徒です、私は三年の剣道をやっている、杉崎真緒(すぎさきまお)です、よろしくお願いします。」


木刀で村人と対峙していた女子高生が言った。


「私は、木崎理佳(きさきりか)です、1年です、よろしくお願いします。」

「私は、小日向鈴美(こひなたすずみ)です、1年です、よろしくお願いします。」


信雄は三人の自己紹介を聞いた後、本題を切り出した。


「で、三人は何故ここに?」


信雄がそう聞くと、真緒が話し始めた。


「私は部活帰りに、不良に絡まれている二人を見つけ、一人を倒し、逃げる時に扉を抜けたら、大自然の中に三人で佇んでいた。」


隣の女子高生二人も頷いている。

続きを信雄は促した。

「抜けた扉も消えていて、その後、持っていたお茶やお菓子を食べて5日ほど彷徨いあの村に着いたんです、ここは何処なんですか?!信雄さん!」


「三人共、落ち着いて聞いてくれ、ここは、日本の西暦860年位だ、平安時代だよ!」


「そんな!嘘,!」

「「うっうっぐす!」」

その信雄の話に真緒は驚愕し、目元に涙を浮かべ、理佳と鈴美はすすり泣いている。


三人は薄々、気付いていたが、僅かな望みを抱き耐えていたのだろう、無理もなかった。


信雄は三人が泣き止むと、言った。


「だが心配するな、自分に考えがある!自分の力を使えば、帰れるかもしれない!」


信雄が帰れるかもと言うのには、理由があった。


真緒が言った、県名と高校名に覚えが無かった、多分別の平行世界の日本から来たと思われたからだった。


「本当ですか?私達帰れるんですか?!」

真緒が信雄に詰め寄る。


信雄は三人を宥めて続きを話す。


「だが、君たちのもといた時間軸と自分が来た時間軸が同じとは限らない、一回行ってみるか?違ったら、暫くは、進展があるまでここにいるといい!」


「「「それでも、お願いします!!」」」


信雄は少しして来た、広子に三人を引き合わせ、自己紹介の後、信雄の婚約者と知った女子高生達の冷ややかな視線を感じながら、信雄は三人と現代に転移したのだった。


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