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九話 この家オーパーツ確定だと思うけどオッサンは自分の意思を貫く事にした!

「ウプッ!時間転移は毎回キツいな・・・」

「うおぇぇ!!前のよりキツいじゃないか!」

「おぇぇ・・こんなキツいのは聴いてない!」


信雄が言うには同じ時間での転移はそんなに酷くなく、時間を越えるとヤバイと二人に説明した。


そんな事を言いながら、三人が転移してきたのは、信雄が藪を均した場所だった。


三人は均された地面にドカリ!と座り一服した後、土地の地盤確認や、水平確認を行うすると大輝が「地盤は問題なし、しかし、俺まさか自分達が手を入れる前の土地でこんなに水平がでてるのは見たことない!!これがお前の魔法か?!」などと褒められた。


その後、施工図を見ながら、大雑把な部分は信雄の魔法で細かい部分を大輝がパワーショベルに乗り、掘り返している。


ガン!ガン!ガン!、バサバサ!

キュラキュラキュラ!


そんな重機の轟音が辺りに響いている。


信雄が家を設置して次は井戸を掘ろうとしていたら、背後から声がかかる。


「おーい!お前ら何してんだ?!!って信雄じゃないか!!あと、凄い屋敷だな!!」


そんな事を言う人物の方を見ると、弥助と他10人くらいの村人達が防具を着て槍を手に持ち立っており、その近くに晴子と広子も来ていた。


「やあ!ただいま!!」

「ただいま!じゃねえよ!凄い音がしていたから驚いて見に来たじゃないか!!」

「そうですよ!先ずは村の方に顔を出してくださいよ、あまりにも帰って来ないから心配したじゃないですか!!それと誰なんですかその人達は?」


そんな事を弥助や広子に言われ、信雄は二人との関係を説明した。


「こっちが父の雄二でこちらが、その友人の大輝さんです。」

「どうも、初めまして、信雄の父の雄二と言います、このバカ息子がお世話になったみたいで!」

「俺は雄二の友人の大輝ってもんだ、よろしく!」


父と大輝がそんな自己紹介をやっていると、晴子が話に入ってきた。


「信雄さんのお父上様ですか?!いえいえ世話になったのはこちらの村の方ですよ、信雄さんがいなかったら村が全滅してたんですから!」


晴子の言葉を聞いていた、村人達も「そうだそうだ」と言っている。

父と大輝が信雄をチラリと見ると、照れくさそうにしている信雄がいたのを見ていたら、晴子が更に爆弾を落とす。

「どうもその時、鬼に襲われている娘の広子を信雄さんが助けた時にどうやら、娘が惚れたみたいなんですよ~!だけど二人どっちも奥手なのか進展しないんです!娘は今16なのですぐに年取って子供が出来なくなっちゃいますよ!」


「だから、信雄さんには漢を見せた責任取って娘の広子を娶って欲しいんですよ!」


「本当ですか?!それは願ってもない話ですね、こちらからもお願いしたいくらいです、私は孫を抱かずに死ぬと思っていましたから、大歓迎ですな!!わははは!」

「あらあら、それはそれは、ほほほ!」


などと親たちの怖い会話が聞こえる、しばらくしたら父が戻って来た。


「お前の優柔不断が招いた結果だ諦めて娶れ、別に嫌いな訳ではないのだろ?あと、年も気にするな、俺は気にしない!問題は好きかどうかだろ?」


「いやいや、年いくら離れていると思ってるんだ親父!!」


信雄は父の言葉に抗弁するが、父の真面目な雰囲気に終いには折れた。


「わかったよ・・・、親父、自分に素直になることにするよ!」


「其でこそ俺の息子だ!」父はそんな事を言いながら、弥助と晴子へその旨を伝えにもどっていった。


信雄が父のその離れていく背中を見ていると、急に上着の右の袖を引かれた、引かれた方を見ると広子が袖を掴み顔を赤く染めながら、信雄に寄り添っていた。

信雄は意を決して、空いている手で広子の手を掴み言った。


「広子さん、俺は貴女より一回り以上年上ですが一緒になっていただけませんか?!」

「私は、信雄さんがいいんです、年齢とか屋敷とかどうでもいいんです、だから、私の方こそお願いします。」


そんなやり取りがあり、信雄と広子は婚約したのだった。


その後、大輝の「俺の事を忘れてないよな?」との発言で当初の目的を思い出し、井戸をその場の男達総出で堀り電動のポンプを設置して水回りを整え、日が暮れた。


その日の夜は村人達を信雄は設置した家に呼び婚約と家ができた事を祝う、宴会を開催した。


夜の真っ暗な世界に、その家は明るく、深夜まで、どんちゃん騒ぎと笑い声が途絶えることは無かった。


次の日、信雄を除いた、男達は遅くまで呑んでいたせいか、酔い潰れ床や座敷に転がって寝ており、各家の子供達は広い屋敷が珍しいのか、早々に起き、信雄の許可をもらい屋敷内を探険していた。


その一方、信雄は家の台所設備の使い方を女衆に説明し晴子を筆頭に信雄から提供された食材を使用した朝飯を作っていた。


暫くすると、台所から旨そうな、白米の炊ける匂いと味噌汁、塩焼き魚のいい匂いが漂い、その匂いに釣られて寝ていた男達と探険していた子供達が客間に勢揃いした。


その後、皆で朝ごはんを食べ、各家々に皆帰って行ったのだった。


その後、信雄と雄二と大輝は更に、ガソリン式の発電機の設置と近くの川の流れを利用した発電機の取り付けを行い、信雄が魔導ショップで購入した、石像型防衛ゴーレムを庭に設置し、破魔結界石を屋敷の四方の地中に埋め、物理的にも、霊的にも強い拠点を作った。

雄二や大輝からは、オーパーツ確定だなと言われ、信雄は否定できる言葉を持た無かった。

だか、将来的に妻になる広子とこれから出来るであろう子供の事を思えば、そんな不安など安い代償だと思っている信雄がいるのだった。


品名:宴会料理、朝飯材料 諸々

費用:805000コルン


品名:破魔結界石 一式

値段:200000000コルン


品名:石像型防衛ゴーレム 二体

値段:10000000コルン


残金:32500100コルン


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