第7話「情報室の尋問と説得」
第7話「情報室の尋問と説得」
実習教室棟2階奥──情報室。
ドアを開けた瞬間、モニターの青白い光と無数のケーブルが目に飛び込んできた。
「いらっしゃーい! 噂の空き教室派閥さん♪」
篠尾凛乃が椅子からくるりと回転して迎える。
オレンジツインテールがふわりと舞った。後ろには、
•永島真希勢いで突っ走るタイプ
•常南雪凪超疑い深いクール美少女
•大中華世無表情ゲーマー
•代山景子コミュ強ギャル
•星革世菜恋愛シミュで勉強中の空回り娘
全員がヘッドセットをつけ、複数のモニターを睨んでいた。
朝飛が一礼する。「突然すみません。家庭科室の情報を──」
凛乃が手を挙げて遮った。「知ってる知ってる。中毒薬の件でしょ?でも情報はタダじゃないよ~」
雪凪が冷たく補足する。
「まずお前たちを信用できるかどうか、試させてもらう」
突然、室内の照明が赤く点滅。全モニターに朝飛たちの顔写真と「敵性勢力?」の文字。
真希が叫ぶ。「襲撃開始!」
情報室派閥の能力が一斉発動。
•篠尾凛乃──「来訪者感知」
誰がどこにいるか瞬時に把握
•永島真希──「無音拡散」
囁きが全員に同時に届く
•常南雪凪──「思考読心」
相手が次に何を考えるかを読む
朝飛たちは完全に包囲された。
梨子が舌打ち。「話が違うじゃない!」
凛乃が笑う。「だってさ、私たち家庭科室の“情報偵察隊”も兼ねているんだもん。敵か味方か、確かめないと報告できないでしょ?」
戦闘開始。雪凪が朝飛の思考を読みながら指示を飛ばす。
「右から来る! 次は水攻撃!」
梨子の水が全部かわされる。立神の風も予測されてしまう。完全に押されていた。
そのとき、朝飛が叫んだ。「待ってくれ! 俺たちは家庭科室を倒したいんだ!料理に薬入れて生徒を支配してるって、本当か!?」
雪凪の目が一瞬揺れた。「……本当よ。でも証拠は──」
凛乃が近くにあったモニターを操作。
映し出されたのは、食堂の厨房で怪しい老人(裏田)が薬を混ぜている映像。
全員が凍りつく。
真希が震える声で言った。「私……あそこのプリン大好きで毎日食べてた……やめられなくて怖かった……」
大中華世が初めて口を開いた。「……私も、ゲームやめられなくなった」
雪凪が俯いた。「私たち、家庭科室の犬にされてたってこと……?」
朝飛が一歩踏み出す。「だったら一緒に戦おう!俺たちは誰も支配しない。お前たちが本当に望む場所に、帰れるようにする!」
雪凪が顔を上げた。涙が一筋こぼれる。「……信じても、いい?」
凛乃がヘッドセットを外して立ち上がった。
「もう決めた。私たち、空き教室派閥に入る!」室内に歓声が上がる。
雪凪が最後に小声で呟いた。
「……ごめん、疑って」
朝飛は笑った。
「いいよ。それだけ本気ってことだろ」
情報室派閥6人、全員加入決定。
篠尾凛乃が最後に重大情報を告げた。
「実はね、理科室派閥も家庭科室に服従させられてるみたい。薬の開発、理科室の子たちが強制されてるって……」
朝飛が拳を握った。「次は理科室だ。全員、救いに行く」
第7話 終
(次回、第8話「理科室の偽装敵」狂気科学者・在滝涼葉が登場! 味方か敵か!?)




