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派閥学園  作者: N旅人
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第15話「穴倉御行のノート奪還戦」

第15話「穴倉御行のノート奪還戦」

屋上 夜明け直前赤い魔王の波動が屋上を覆い、神堂仲矢の「神の拒絶」が能力を封じ、

シャーク=セイモンの猛毒薬草が煙を撒き散らす。

穴倉御行が、ノートを優しく撫でながら笑う。「完璧だね。君たちの弱点は全部ここに書いてある。一ページ破るごとに、一人の戦闘力がゼロになる」

彼がページを一枚破る。

「立神敦起:風の能力、無効」

立神の体から風が消え、膝をつく。

続けて破る。

「磯辺梨子:水の発生、無効」「実山真梨:廃材創造、無効」「在滝涼葉:効能付与、無効」次々と仲間が倒れていく。

朝飛が、血を吐きながら叫ぶ。「穴倉……お前……いつから……!」

穴倉が、静かに答える。「最初からだよ。 僕が、君たち全員の“弱点”を記録してた。面白い失敗、面白い傷、面白い絶望……全部、ノートに書いてた」

榊原が魔王モードで哄笑。「さあ、殺しなさい。神堂、シャーク、全部壊して!!」

神堂の神刀が光り、シャークの薬草が致命毒に変わる。絶体絶命。

だが、そのとき。朝飛が、静かに口を開いた。「……穴倉」

穴倉が、初めて眉をひそめる。「何?」

朝飛が、ゆっくりと笑った。「お前のノート、一ページも破られてないよな?」

穴倉がノートを見る。――確かに、破ったはずのページが、元通りにつながっている。

「!? どうして……!?」

在滝涼葉が、倒れたふりから立ち上がり、試験管を掲げる。

「私の能力……“効能付与”は、さっき穴倉くんのノートに“破れにくさ”を付与しておいたの」穴倉が絶叫。「いつそんなことを!?」

涼葉がニヤリ。「君がノートを見せびらかしてたときよ。私、君の肩越しにこっそり触ってた」

能力が全員に復活。

穴倉が慌ててページを破ろうとするが、紙はびくともしない。立神の風が復活し、シャークの毒煙を一掃。梨子の水が神堂の神刀を凍結。実山真梨の爆弾が、穴倉の足元で炸裂。穴倉が吹き飛び、ノートが朝飛の手に落ちる。

朝飛が、ノートを開く。そこには、本当に、全員の弱点が詳細に書かれていた。

「……全部、知ってたんだな」穴倉が、血まみれで笑う。

「そうだよ……でも、それで終わりか?まだ榊原がいる!!」

榊原の魔王モードが最大出力。「全部壊すわ!!この学校も、君たちの絆も、全部全部!!」赤い波動が爆発。全員の心が、狂気に飲まれかける

だが、愛賀奏音が、正感情を最大増幅。「みんなの絆は、こんなもので壊れない!!」

波動が相殺。

榊原が、初めて恐怖の表情。「……私の能力が……効かない……?」

朝飛が、ノートの一ページを破る。

「シャークセイモン:薬草の能力、無効」

まさかの展開にシャークも、薬草を落として膝をつく。

穴倉が、最後に叫ぶ。「まだだ!!神堂!!」

神堂仲矢が、神刀を振り上げる。

「神の拒絶、最終発動!!」だが、その神刀を、真正面から受け止めたのは、

まさかの阿乗灯大だった。「……君たちの戦いを見ているとなかなか落ち着いていられないからね。君の拒絶は、もう効かないよ」

彼が、神堂の肩に手を置く。

冷静の強制が、神堂の能力を完全に封じる。神堂が、刀を落とす

「……俺は……神じゃ、なかった……」

穴倉御行も、完全に孤立無援になって戦意喪失する。

朝飛が、ノートを穴倉に突きつける「お前の物語は、ここで終わりだ」

穴倉が、最後に笑った。「……最高の結末だったよ」

朝飛が、ノートに火を放つ。

炎が、すべての弱点を焼き尽くす。穴倉が、静かに倒れる。

ノートが灰になる。

屋上に、朝日が昇った。

第15話 終

(次回、第16話「榊原豊埜“魔王モード”覚醒」まだ終わらない、榊原の最後の抵抗――)

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