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第47話 ブラックジャーナリズムの残影


日米合同委員会製作資料







新世界における日米の特殊権益についての展望と、新世界を活用した日本国労働人口の質向上についての米国の提言
















日本語原文作成日 2025年9月2日

作成場所 日本国東京都港区南麻布4丁目12番20号


提言者


アメリカ側代表:●●●●・●●●● 

●●●●・●●●●●●

●●●●●・●●●●●●●●●

●●●●●・●●●●●●●

●●●●●・●●●●●●●●



日本側代表:●●●●

●●●

●●●●

●●●●

●●●●●





序文


本資料は日米合同委員会上に置いて提言された日米関係の益々の発展を目的として、日米安全保障条約を基軸とする日米の同盟強化を目的とし、併せて日米地位協定に基づき先般公式に確認された仮名称:新世界と称せられる国際法上の無主地における日米の特殊権益について、米国側にて立案された政策提言を日本国政府当局者に参考資料として提起せしめんとするものである。











第1章 新世界の実態に関する進捗状況


2025年3月11日に全世界にて同時多発的に確認された正体不明の出入口について、各国政府合同の調査の結果、地球上とは異なる惑星と推定される土地環境があることが確認された。地質、酸素の存在、海洋の存在などから、環境はおおよそ地球上とほぼ同じと確認されており、人類の居住・生存は可能であると判断された。


さらにこの度の地質調査により、今回発見された無主地において推定される埋蔵資源の数十倍にも及ぶ埋蔵の可能性があることが確認された。


さらに無主地においては地球上に存在しない植生、人類と同程度または類人猿以上の知能を持つと推定される特殊生物、人類の脳に何らかの影響を及ぼす特殊電磁波の存在を確認した。


米国政府は上記の調査結果を踏まえ、日本政府に日米殿上人合同の了解のもと、新世界での主導的地位を確立し、日米の新世界における特殊権益を確立するために次の提案を行う。



1,新世界における巨大資源の埋蔵推定地域は、地球上で未確認の特殊生物が多数生息支配していると推定される地域にあり、人類が非武装でこれらの地位を確保することは困難である。しかしながら、新世界は殿上人層と特殊生物上層部間で締結された契約により、現在の地球上で配備されている軍事力を投射して特殊生物の駆除を行うことは不可能とされている。

よって、既存の軍事力による新世界の制圧支配は特殊事情により困難と言わざるを得ない。


2,特殊生物は現実世界において空想の世界の産物と考えられていた魔術・飛行術などの特殊技能を習得している生物が多く報告されている。

よって、地球上において生産性の劣弱な人口の中で、主に若年層を中心に殿上人層の特殊能力を試験的限定的時限的かつ部分的に付与し、特殊生物の駆除に当たらせるとともに、新世界における磁場の影響を含め、人類の新世界における影響の調査研究の試験に供することを提案する。


3,新世界における磁場は人間の頭脳に特異な影響を及ぼし、これにより高度技能を短期間で習得した人類の生産を可能とし、併せて日米の利益として低生産性の労働者の意識改善を行い生産性向上につながるものと期待する。よって、日本国内の生産性人口に対し新世界における教育訓練を施すことで生産性向上と労働コストの大幅削減を同時に追求することが可能であり、この目的を達成するために新世界の磁場の活用は大変有望であることを認める。


4,新世界の磁場は人間の脳に直接影響し人間の潜在的能力を引き出す可能性を秘めているとともに、政治上好ましい思想信条を大衆全般に効率よく伝播しうる性質があるうえ、現実世界において反社会性、労働意欲の欠如、反抗心などの不適格要因を内包する者を改心矯正する手段として大変有用であることが認められ、これを有効活用する政策を実行することは非生産性人口の最終的解決手段として日米両国に多大な利益を供する結果になることを認める。


5,新世界の磁場は人間の行動心理の計測と研究においてもその利益は計り知れない。


6,新世界の地下資源推定埋蔵量は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・










※サトシがダークゴブリン宅地下にて発見し現在読み進めている本文書は現実世界のフリージャーナリストが非合法に入手し、ブラックジャーナリズム系の雑誌に一時期掲載されたものをダークゴブリン族のスパイが入手したものである。ジャーナリストが入手できた文書は全体の一部のみだった。


フリージャーナリストは2026年6月18日、沖縄県にて変死体となって発見された。犯人はいまだ逮捕されていない。


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