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幸せとは

目の前が真っ暗闇だった僕に、君はスポットライトを当てるように照らしてくれた。

幸せがなかった僕に、君は教えてくれた。

色んな話をして、色んな景色を見て。


君に恩返しをしたい。

 「おい!春希。ノート写し忘れたから、見さしてくれよ!」

と言いながら彼は僕からノートを奪った。

「ノート見にく!今まで何やってたんだよ笑笑」

「だから虐められるんじゃなーい?」

「ははっウケる笑笑」

君なんかノートさえ持ってきていないのに。そう言いたかったが、4軍男子が1軍男子に言えることじゃないので、言わないでおく。何度も言われているから、耐久性がついてるけど、やっぱり傷つくな。天井を見ながら思う。いじめられてばかりで、学校に行く意味があるのだろうか。もちろん、勉強のために、という思いで行っている人もいるだろうけど、僕はそう思わない。学校は行きたいから行くものだと思うからだ。だからその条件でいうと、僕は当てはまらないので、できれば学校には行きたくない。もう七月中旬で夏休みまで、後何日かカレンダーで見ると、残り十日しかない。僕の学校は、少し夏休みが早く始まる。でもその代わり、終わるのが早い。それを狙って、皆んなは空いているホテルや遊園地など行く予定があるのだそうだ。だから大体は夏休みを楽しみに待っているのだろうけど、僕はちっとも楽しみではない。勉強ばかりになるからだ。休めない、夏休み。今年は中二で、来年は受験生だから少しの土台作りとして勉強するのは分かるが、勉強ばかりやらせるのは違くないか?と思う。でも、やらせるのは母だし、僕は母になんか言える立場ではないのでその思いはしまっておく。



 僕の幸せはなんだろうか。僕の幸せはこれからあるのだろうか。いや、きっとないだろう。友達もいない。勉強ばかりの日々。そんなことを考えていると、いつの間にか、終了のチャイムが鳴っていた。

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