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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

公爵令嬢はポンコツメイドと入れ替わったようです

 アリスリリア=ブリュンフィル公爵令嬢は身分に関係なく慈愛に満ちた心優しい淑女として有名であった。

 そんなもの、自身の評価を上げるための演技でしかなかったが。

 本当の彼女は典型的な貴族令嬢と同じく高慢であり、他者が自分のために尽くすのが当然だと考えている。

 メイドや執事のような使用人は単なる道具でしかなく、乱暴に扱おうが良心が痛むわけがない。それもこれまで美談のために拾ってきた平民の使用人であればなおさらだ。

 そんな使用人の中でもシェルファという少女は鈍臭く、能力的にも平均よりかなり劣っていたのでよくポンコツメイドだと叱責していた。

 そんなある日。
 よりにもよってアリスリリアとシェルファの頭がぶつかって魂が入れ替わった。

「それで、どうしてわたしたち入れ替わったの? アリスリリアさまの魔法?」

「何故このわたくしが平民どころか奴隷にまで落ちた下賎な者と入れ替わらなければいけないのですか。そもそもそんな魔法は今まで確認されていませんけれどね」

「つまり?」

「どうしてこんなことになったのか、見当もつかないということですわ」

「ちょーあたまがいいアリスリリアさまでも?」

「確かにわたくしはこの世の誰よりも優れている自覚はありますけれど、それでもわからないことはありますわよ」

「ちょっとあたまがいいアリスリリアさま」

「サラッと評価を下方修正しやがっているんじゃないですわよ」

「これからどうするの?」

 何やら古典的な娯楽小説の導入のようだが、現実として『中身』は入れ替わった。そんな現象も魔法も聞いたことはないが、入れ替わった以上どうにかしなければアリスリリアはこれまで築き上げてきた全てを失ってポンコツメイドとして生きていくことになる。

 それだけは絶対に嫌だった。

「──何が何でも元に戻ってみせますわよ!!」

 そう、何が何でも入れ替わりの原因を究明し、解決策を見つけ出すしかないのだ。

 それまでポンコツメイドと入れ替わったなどということがバレないようにするためにもメイドとして働いて誤魔化す必要が出てきたり、アリスリリアのフリをさせようとしたシェルファがポンコツ過ぎてやらかしまくったり色々と大変なのだが、それでもアリスリリア=ブリュンフィルの名にかけて何が何でも元に戻らなければならないのだ!!
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